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目次
  1. 採用選考で志望動機を聞かれる目的
  2. 看護師の転職でよくある実際の志望動機
  3. 看護師の志望動機と例文【シーン・パターン別】
  4. 看護師の転職で志望動機を伝えるポイント
  5. 看護師の転職でも「ミイダス」で自分に合った職場に出会える
超高齢化社会の日本。医療業界では絶えず人材が求め続けられています。 医療に関する領域もまた拡大を続け、病院やクリニックだけでなく、介護などさまざまな領域に医療従事者がかかわっています。

そのなかでも、看護師は治療やケアの最前線に立ち、広い領域で活躍する専門職の代表格です。 キャリアの選択肢が多い反面、常に人にかかわり、夜勤や力仕事など負担のかかる業務もあることから、転職を考える人も少なくありません。

しかし、「採用選考の場でネガティブな志望動機を伝えにくい」と頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、看護師の転職シーンやパターンごとに、例文つきで志望動機の組み立て方をご紹介します。自分の思いを前向きに伝え、転職先でも活躍したいと考えている方はぜひ最後までご覧ください。

隣接する介護職の志望動機や転職理由の伝え方についても、以下の記事でご紹介しています。あわせてご一読ください。

【関連記事:介護職の転職理由のポジティブな伝え方とは?例文で解説

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採用選考で志望動機を聞かれる目的


採用選考では、たいていの場合志望動機を尋ねられます。応募先の法人が志望動機を質問する目的は主に以下の3点です。

  • 転職理由の確認
  • 自法人と応募者のニーズがマッチしているかの確認
  • 適性や価値観の確認

転職の場合、志望動機を伝える際には転職理由と連動させて志望動機を伝えるのがおすすめです。転職理由と志望動機に一貫性があれば、採用担当者は応募者の人柄やストーリー、大切にしていることを理解しやすく、印象に残りやすいためです。

そのうえで、価値観や双方のニーズがマッチしているかどうか確認し、採用の判断をしているのです。

看護師の転職でよくある実際の志望動機


看護師自身が考える実際の志望動機の例を見てみましょう。

  • 人間関係が良い
  • 給料アップが見込める
  • 休日数が多い・残業が少ない
  • 夜勤がない・体力的な負担が軽い
  • キャリアアップしたい
  • 他業態の事業を経験したい
  • 理念に共感した・看護観がマッチしている

くわしく解説します。

人間関係が良い

「人間関係が良好だ」という意見や口コミをもとに、転職を希望する場合があります。 看護師は忙しい仕事である一方で、交替勤務や複数人で行う共同作業など、チームプレイが欠かせない職種でもあります。

そのため、人間関係を重要視する人は多いといえるでしょう。

給料アップが見込める

専門性が高い看護の世界だからこそ、より好条件で働きたいと考えて転職を考える人もいます。

とくに法人の規模や業務内容・求められるレベルが似ている職場で勤務しており、給料アップが実現できそうな場合は積極的に転職活動を行う人もいます。

休日数が多い・残業が少ない

看護師はハードで人の命を預かる責任の重い仕事であるため、休日や終業後にリフレッシュし、休養を十分にとりたいもの。 現状の仕事で休みが少ない、残業が多いと考えている人は、休みをとりやすく残業が少ない法人に転職したいと考えるでしょう。

休みのとりやすさをあらわす指標として、「有給休暇消化率」を調べる人もいます。

夜勤がない・体力的な負担が軽い

夜勤や身体介助などの体力的負担を減らすために、転職活動を行う看護師もいます。看護師の雇用形態には日勤のみ、デスクワーク中心など体力的負担が軽いものもあります。

育児・介護など家庭の都合や腰痛などの体調悪化があっても、体力的負担を避けて働くことで活躍し続けることが可能です。

キャリアアップしたい

看護師はほかの医療職と同じように、専門的なスキルを高めながら成長していく職種です。 そのため、認定看護師などの上位資格を目指すうえで必要な看護行為を経験したいときや、管理職を目指しているため、ポストが空いた法人に移って研鑽を積むときに転職する人も珍しくありません。

他業態の事業を経験したい

看護師は、医療機関だけでなく介護サービス事業所や行政機関、製薬企業などさまざまな場で活躍しています。 そのため、これまで働いたことのない領域を経験したいという理由から、転職する人もいます。

理念に共感した・看護観がマッチしている

看護は、患者さんの治療だけでなく生活・人生をケアするという側面がある仕事であるため、看護観(職業的価値観)が個人の人生観と大きくつながっています。 現在の職場の方向性と自らの価値観が合わない場合や、転職先の経営方針や看護理念に共感している場合にも転職を考えることがあるでしょう。

いずれの場合でも、ポジティブな理由だけでなくネガティブな理由がともにあるはずです。 応募先の法人に、「安心してまかせられる」「一緒に働きたい」と感じてもらえるように、ネガティブな理由だけでなくポジティブな印象につながるよう伝え方を工夫して、志望動機を伝えると良いでしょう。

【関連記事:介護職の転職理由のポジティブな伝え方とは?例文で解説

看護師の志望動機と例文【シーン・パターン別】


看護師の志望動機の例文を、転職のシーン・パターン別に解説します。

  • 経験のある診療科・機関に転職する場合
  • 未経験の診療科・機関に転職する場合
  • これまでと異なる病院・施設機能をもつ法人に転職する場合
  • ブランクがある場合
  • 家庭の事情で転職する場合
  • 体調・体質を考えて転職する場合
  • プライベートの時間を確保するために転職する場合
  • キャリアアップを望む場合
  • キャリアチェンジを望む場合
  • 価値観の合うところへの転職を希望する場合

ひとつひとつ見ていきましょう。

経験のある診療科・機関に転職する場合

【特定の診療科・部門への配属を前提とした場合】

私は、看護師としてこれまで◯科で◯年経験を積んでまいりました。現職では新人・看護学生の教育・実習担当者を務めており、人に教えることでますます◯科の看護の奥深さに気づきました。

貴法人では、現職では経験できない◯◯の治療に取り組まれていることを知り、◯科の経験をより広く積み、◯科のエキスパートとして患者さんによりよいケアをご提供したいと考えております。

【前職と病院機能が似ている場合】

私はこれまで、ケアミックス型の病院で急性期・回復期の患者さんのケアに携わってまいりました。地域に根ざし、やがて退院され在宅復帰を果たす患者さんのいきいきとした姿にやりがいを感じております。

今後はより在宅復帰を応援できるナースでありたいと決意し、積極的に在宅療養に取り組む貴法人で患者さんのケアをお手伝いしたいと考えております。

未経験の診療科・機関に転職する場合

【悔しさをバネにする場合】

私はこれまで、入院病棟で糖尿病の患者さんのケアを担当してまいりました。24時間患者さんのお世話ができ、いつでも情報収集できる一方で、退院されてもすぐに生活リズムが崩れ、体調悪化のため入退院を繰り返す方がたくさんいらっしゃいます。

入院生活だけでなく、外来診療の場で患者さんに寄り添い、ご自宅で健康管理がしやすくなるようお手伝いができる看護師になりたいと考えるようになりました。

【新たな領域への関心がある場合】

私は、学生の頃より高度先進医療に関心をもってまいりました。日々進化する医療技術は人々を幸せにすると信じております。 貴法人では、高度先進医療の◯◯にいち早く取り組まれており、地元である◯市で新たな医療技術を患者さんに届けるサポートをしたいと考え、応募いたしました。

これまでと異なる病院・施設機能をもつ法人に転職する場合

【医療機関→医療機関の場合】(急性期から回復期・ケアミックス、地域・へき地医療、クリニックなど)

これまで、三次救急を担う病院で勤務してまいりました。あらゆる医療機器がそろう場で高い技術に触れられた経験は代えがたいものです。

一方で、生まれ育ったこの町には大きな医療機関がありません。地域に根ざし、住民の誰もが頼みの綱としている貴診療所で、ひとりの住民としてインフラをつくる想いをもって応募いたしました。

【介護・障害福祉など他領域に転じる場合】

長年患者さんの治療に携わるなかで、介護士の仲間と仕事をともにする機会に恵まれてまいりました。 医療の現場とは異なり、治療によって終了する関係でなく、細く長くひとりひとりと向き合ってケアを行いたいという気持ちが芽生え、マンツーマンの心のこもったケアを理念とされている貴法人に関心を持ちました。

ブランクがある場合

出産・育児のため一度退職しましたが、育児や家族との生活に向き合うことで、これまで患者さんやご家族が抱えていた不便やさまざまな不安に気づくことができました。

貴法人では、「小さな声に耳を傾けるケア」を重視されており、ひとりの人間として患者さんと接するという点において、私の母親としてのキャリアを活かせると考え、志望いたしました。

家庭の事情で転職する場合

【引っ越しの場合】

家族の転勤に伴い、◯市に引っ越してまいりました。引っ越すまでは訪問看護の事業所でご利用者さまのケアを担当しており、デイサービスの事業所とも連携をとってまいりましたので、制度や担当者会議など、介護保険の仕組みにはなじみをもっております。

地域の事情になじめれば、いち早く戦力としてお役に立てると考えております。

【育児や介護などの場合】

家族の介護のため、前職では時短勤務をしておりました。介護中ではありますが、時間の融通さえできればぜひ看護の仕事を続けたいと考えてまいりました。

自分自身が家族の介護を行う身でもあるからこそ、ご利用者さまやご家族の悩みをうかがうこの仕事では、当事者意識を強くもって患者様ひとりひとりに寄り添えるとの自負があります。

体調・体質を考えて転職する場合

高血圧と腰痛を発症し、主治医から夜勤や強い身体介助を避けるようにとの指導を受けております。そのため、従前の業務ができなくなってしまいました。

しかし、相談業務は病棟でも◯年以上担当しており、退院支援やベッドコントロールの経験を積んでまいりました。これまでの臨床経験を活かし、相談業務の専従者として患者さんの在宅生活を組み立てるお手伝いをしたいと考えております。

プライベートの時間を確保するために転職する場合

私は、他者のケアを担当する職種だからこそ、看護師としての自分自身の休養は大切なものだと考えております。 貴法人では職員のQOLを高めることで、患者さんのQOLを高める真のケアができるという考えで人員体制を手厚くしていると伺いました。

休養をしっかりとり、リフレッシュして最良のケアをお届けいたします。

キャリアアップを望む場合

【認定看護師などの上位資格を目指す場合】

私は、将来は◯◯認定看護師として活動したいと考えております。そのために、現職では経験できない◯◯の患者さんのケアを担当し、専門的な知識と技術を習得し、仕事仲間とともにスキルを高めて患者さんの治療成績向上に貢献させてください。

【管理職を目指す場合(管理職登用前提の採用の場合)】

私は、管理職としての経験を積み、ゆくゆくは組織の若手育成に携わりたいと考えてまいりました。現職では管理職につく可能性が低く、育成ラダーが明確化されている貴法人で広い研鑽を積みたいと考えました。

キャリアチェンジを望む場合

【治験領域など臨床から離れるが看護・医療の領域で働く場合】

これまで医療機関で患者さんの直接看護に携わってまいりました。新しい治療方法を探り、治験にチャレンジする患者さんの横には、頑張りや不安に寄り添うCRAの方の姿があり、これもひとつの看護の姿だと強いあこがれを抱きました。

新しい薬をいち早く患者さんのもとに届ける一助として、治験領域で看護師としての経験を活かしたいと考え、志望いたしました。

【医療・介護から離れる場合】

これまで医療・介護の場で看護師として活動してまいりました。そのなかで私が身につけたのは「言葉にならない思いを引き出す」力です。相手の動きを注意深く観察し、丁寧に声をかけてお話を伺うのが私の強みです。

貴社の営業スタイルは粘り腰だとお聞きしております。口をついて出てくる言葉ではなく、根気強く本心を探り、ニーズに応える看護師としての経験は営業職でも発揮できると信じております。

価値観の合うところへの転職を希望する場合

看護師としてキャリアを重ねるなかで、自分自身の看護観の変化が起きてきました。治療成績を向上させるだけでなく、ひとりひとりの満足度を高め、納得して治療を受け、生活していただくためには対話の時間を大切にしたいと考えるようになりました。

貴法人では、患者さんと向き合う時間をとりやすいよう看護体制を見直したとお聞きしました。対話をなによりも重視する私の看護観に照らして強く共感しております。

看護師の転職で志望動機を伝えるポイント


看護師の転職活動において志望動機を伝える場合、以下の3つに注意しましょう。

  • キャリアやスキルを活かせること
  • 方向性が志望先法人の方針と一致していること
  • 価値観のすり合わせは「転職してから」ではなく、採用選考の段階で応募者自身も意識しておくこと

これまでと組織形態や診療科・領域が異なる場にチャレンジするとしても、経験を活かせることを伝えましょう。具体的な経験を羅列するのではなく、経験したことから何を学び、どのように考えたかを整理しておくと「活かせる経験」として言及しやすくなります。

また、今後のキャリアプランや望む方向性が応募先法人の運営方針と一致していること、価値観が合うことを伝えましょう。 配属先の部門やポストが厳密に限定されている場合でなければ、志望する配属が叶わない可能性もあります。

「この仕事がしたい」と考えていて、希望が叶わなくても法人の価値観や方向性に共鳴していれば、長く勤続しやすいです。 応募先法人としては、より長く戦力になってくれる存在を求めるため、大筋の方向性や価値観のマッチングは採用選考の段階で応募者自身でも見極めることが大切といえます。

看護師の転職でも「ミイダス」で自分に合った職場に出会える


看護師の転職先は多岐にわたりますが、専門的知識を要する仕事であるからこそ、「何の機関か」「どの診療科か」「急性期か慢性期か」などの形式的なスキル・施設機能に意識が向いてしまいがち。

しかし、長くその場で活躍するには、職場と自分自身の価値観がマッチしていることが最重要です。価値観がマッチしていれば、持っているスキルや特性を活かし、より高いパフォーマンスを発揮できるもの。

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