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目次
  1. 採用選考・面接で転職・退職の理由を聞かれるタイミング
  2. 介護職によくある転職・退職理由8選
  3. 採用選考・面接で転職・退職の理由を聞く目的
  4. 【例文】ポジティブな転職理由の伝え方
  5. 介護職の転職理由の伝え方のポイント
  6. マッチングのために、ポジティブかつ正直に転職理由を伝えよう
介護を要する人が増えるなかで、介護職のニーズが高まっています。マンパワーを確保する意味だけでなく、さらに質の高いケアを提供するために継続的な求人を行う企業もあります。

一方で、介護のプロもキャリアアップなどさまざまな理由から、転職にチャレンジすることが珍しくありません。 転職活動において避けられないのは「転職理由を伝える」ことです。

長らく転職に対するネガティブなイメージが浸透していた日本では、未だに転職の理由をどのように伝えるか頭を悩ませる方も多いはず。

本記事では、介護職の転職時に転職理由をポジティブに伝える方法を解説します。例文もありますので、ぜひ最後までご覧ください。 介護職をこれから目指す方は、あわせてこちらの記事もご一読ください。

【関連記事:介護福祉士になるには?実務経験の積み方や未経験でのルートも解説
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関連記事:転職できる?適職診断ならミイダスの「コンピテンシー診断」

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採用選考・面接で転職・退職の理由を聞かれるタイミング


採用選考で転職・退職の理由を説明することは避けられないといっても過言ではありません。 ところで、選考担当者・面接官が転職・退職の理由を尋ねるのはどのようなタイミングでしょうか。

大きく分けて以下3つのパターンが考えられます。

  • 応募の時点で聞かれる場合
  • 面接で聞かれる場合
  • 入社後の会話で聞かれる場合

一つひとつ見ていきましょう。

応募の時点で聞かれる場合

応募の段階で転職・退職の理由を問われることもあります。具体的には以下のような場合が想定されます。

  • 専用サイトや応募フォームを利用してエントリーする場合、その時点で記載項目やアンケートが設けられている
  • 応募時の採用担当者とのやりとりで確認される
  • 募集要件である程度の制限がかけられている

応募の時点で確認されるケースは、比較的カジュアルな質問だと考えられます。面接など次の選考ステップで再度確認されることも多いため、応募時に「明確に答えられない」と不安に思う必要はありません。

面接で聞かれる場合

ほとんどの場合、面接で転職・退職の理由を質問されます。 面接で質問される場合、答えた内容を深掘りされることも珍しくありません。

そのため、志望動機とともに答える、自身のキャリアプランに触れながら答えるなど、取りつくろうことなくストレートに伝える必要があります。 ポジティブに伝えるコツについては後述します。

入社後の会話で聞かれる場合

入社後の会話で転職・退職の理由を掘り下げられる場合もあるでしょう。 選考はすでに終わっていますが、かつての職場や仕事仲間を揶揄したり、傷つけたりすることがないよう配慮が求められます。

介護職によくある転職・退職理由8選


介護職によくある転職・退職の理由として、以下の8つが挙げられます。

  • 人間関係が悪いから
  • 給料に満足していないから
  • 休みが少ない・残業が多い・有給休暇がとれないから
  • 家族の都合(介護・子育て・引っ越し)のため
  • 体調悪化(腰痛など)のため
  • キャリアアップしたいから
  • 他業態の事業を経験したいから
  • 介護観が合わないから

順に見ていきましょう。

人間関係が悪いから

介護職は多くの人が、同じ現場で協力しながら働く職種です。

訪問サービスなど、少人数でサービスを行う場合であっても、事業所内での連携が欠かせません。 そのため、人間関係の悪化は大きなストレスにつながります。

【関連記事:「職場の人間関係に疲れた」と思ったときに取るべき行動・対処法を紹介

給料に満足していないから

給料が低い、割に合わないと感じることも転職・退職の理由になりやすいものです。 特に仕事の負荷が高かったり忙しかったりする場合は、同業他社と同水準であっても不満が溜まるでしょう。

【関連記事:転職活動時に自分の市場価値を診断する方法を解説

休みが少ない・残業が多い・有給休暇がとれないから

介護職は土日祝日も通常どおり出勤を求められる場合が少なくありません。ケアを必要とする方々にとって週末や祝日は関係ないからです。

そのかわりに平日休みが取れるのであれば問題はありませんが、そもそも休日数が比較的少ない場合や残業が多い場合、さらに有給休暇が取りづらい場合は転職・退職を考えることもあるでしょう。

家族の都合(介護・子育て・引っ越し)のため

家族の都合で転職・退職を余儀なくされることもあります。介護職の多くはリモートワークでは対応できないため、引っ越した場合も転職が必要です。

やむを得ない事情である一方で、同じ理由で再度転職が必要となる可能性もあるため、伝え方には工夫が必要です。

体調悪化(腰痛など)のため

体調が悪くなり、介護職の業務に耐えられなくなった場合も転職・退職の理由になり得ます。 体調が悪くなったこと自体は配慮されるべきことですが、働いても問題のない状態であることや、新たな職場に希望することを伝えることでお互いに安心して働けるでしょう。

キャリアアップしたいから

介護職にはキャリアの積み方に多くのバリエーションがあります。直接の援助を経験したあとにケアマネージャーなど、隣接する職種の経験を積みたいと考える人もいるでしょう。

ポジティブな理由ですが、応募先企業で望むキャリアが叶えられるかどうか、事前にすり合わせることが必要です。

他業態の事業を経験したいから

キャリアと同様に、業態の多さも介護職の特徴のひとつです。 たとえば、入所系の業務しか経験したことがなく、通所系の部門で経験を積みたいと考えていても、所属先でそのチャンスが回ってくる可能性がなければ転職を選ぶことになります。

他業態の事業の経験を積む目的を伝え、ポジティブにキャリアビジョンを語るといいでしょう。

介護観が合わないから

介護職の人々にとって、介護観は仕事をするうえや人生にもつながる大切な価値観です。 所属先企業の介護観と自らの介護観が合わない場合は、重大な価値観の不一致があると捉え、転職・退職を選ぶことになるかもしれません。

自らが大切にしている介護観を丁寧に伝えるだけでなく、応募先企業の理念や価値観を確認したうえで転職を決めることが大切です。

採用選考・面接で転職・退職の理由を聞く目的


採用選考で転職・退職の理由を問う目的は、3つに大別されます。

  • 勤続できるかどうか確認するため
  • モチベーションを確認するため
  • 価値観・特性を確認するため

詳しく解説します。

勤続できるかどうか確認するため

企業は、何よりも応募者が自社で勤続できるかを確認しようとします。特に前職・現職から間をおかず転職する場合、同じ理由による退職を避けるために詳しく理由を尋ねることもあります。

応募者が語る転職の理由が自社でも起きる可能性があると判断した場合、企業は採用をためらってしまうかもしれません。やむを得ず退職をした、前向きな理由で退職をしたなど、採用担当者が安心できる転職理由を伝える必要があるでしょう。

【関連記事:【例文あり】面接の退職理由が思いつかないときの対処法や好印象を与えるコツも紹介!

モチベーションを確認するため

仕事に対するモチベーションが下がっている場合、転職しても活躍できない可能性があります。そのため、応募者のモチベーションを確認するために、転職・退職の理由から推し量ろうとすることが考えられます。

モチベーションが高いことを伝えるために、転職・退職の理由そのものだけでなく、「これからどうなりたいのか」というビジョンを語ることもおすすめです。

価値観・特性を確認するため

転職・退職を考える理由には、自らの価値観が大きく影響を与えます。そのため、企業側は応募者の価値観を探り、自社の大切にしている価値観や理念、方針とマッチするかどうかを確認しているのです。

価値観が表れる場面のひとつに、行動特性があります。ミイダスでは、行動特性に着目したコンピテンシー診断を無料で受検できます。ぜひお試しください。

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【例文】ポジティブな転職理由の伝え方


採用担当者に転職理由を説明する場合のポジティブな伝え方を、例文とともに見ていきましょう。以下5つの場合に分けて解説します。

  • 未経験のサービス形態に興味がある
  • 時代の流れに合った職場で働きたい
  • キャリアを大切にする現場で働きたい
  • 健康経営を行う企業で働きたい
  • 介護観の合う現場で働きたい

すべてに共通するのは、志望動機をかけ合わせて伝えることでよりポジティブな印象を与えられるという点です。

未経験のサービス形態に興味がある

入所系の事業所で経験を積んだ人が、通所・訪問系の事業所に転職する場合の伝え方を考えてみましょう。

例文▼
これまで私は、入所施設においてキャリアを積んでまいりました。そのなかで、ご利用者さまがご自宅でどのように生活されてきたのか興味を持ちました。入所されても環境が整えばご自宅に帰りたいと希望される方は珍しくないからです。

貴社では、可能な限りご自宅で人生を楽しむことをモットーにケアをされているとお聞きしました。そこで、貴社の通所部門で在宅生活を送る方のサポートを通じ、ご利用者さまそれぞれが自分らしい生活を送れるお手伝いをしたいと考えました。

時代の流れに合った職場で働きたい

時代の流れに合わせ、ツールを活用する現場で働きたいと考えている場合の例文を見てみましょう。

例文▼
私は長らく、中重度のご利用者さまのケアに携わってまいりました。幸いなことに大きな事故を経験したことはありませんが、ご利用者さまがベッドから転倒しないかなど常に不安と隣り合わせの状態を経験したことがあります。

貴社では夜間の見守りを強化するためにモニタリングセンサーを一新されたり、排泄介助をスムーズにする支援ロボットの導入をしたりするツールなど、積極的にツールを用いているとお聞きしました。ツールを活かし、より質の高いケアを行いたいと考えて転職を決意いたしました。

キャリアを大切にする現場で働きたい

キャリアパスや、研修制度が整っている企業で働きたいと考えている場合の例文を見てみましょう。

例文▼
私は介護の仕事が好きです。学生時代から介護職に就くことを目指し、日々ご利用者さまとのかかわりも楽しんでまいりました。将来は現場での経験を活かし、相談業務にチャレンジしてみたいと考えております。

現職では現場マネージャーとして直接ケアに携わり、部下の育成にも取り組んでおり、相談業務を経験したいという希望を伝えてはいるものの、今後どのようなキャリアを積めるのかわからない状況です。貴社ではキャリア面談や研修制度が充実しており、ステップを踏むことで相談業務にも挑戦できると知り、応募いたしました。

健康経営を行う企業で働きたい

社員の健康に配慮している企業で働きたいと考えている場合の例文を見てみましょう。

例文▼
私は体力には自信を持っており、日々健康管理を自ら行うようにしております。ご利用者さまを安全にケアするためにも、自らの腰痛予防や疲労回復には注意を払う必要があると考えております。

貴社では腰痛予防のための移乗介助研修やスライディングマットの活用をはじめとした安全確保、さらに健康経営への取り組みを積極的に行い、健康管理のための休暇を取得されている方も多いと伺いました。よりよい介護を行うためにも自らの健康を高めながら活躍したいと考えております。

介護観の合う現場で働きたい

介護観がマッチする会社で働きたいと考えている場合の例文を見てみましょう。

例文▼
私は、介護の現場ではチームワークが大変重要だと考えております。一人ひとりの意見が異なる場合話し合うことも重要ですが、根本的な価値観が食い違っている場合、スタッフ同士の連携がとれずケアの質に影響を与える可能性があります。

貴社ではケアに対する方針が明確化され、「急かさずご利用者さまの思いの表出を待つ」ことを基本とすることが示されています。これは、私自身の介護観とも重なります。この方針に共感する人が集まった貴社では自分らしい介護が行えると考え、志望いたしました。

介護職の転職理由の伝え方のポイント


介護職の転職理由をポジティブに伝えるポイントは以下の3点です。

  • 企業側の質問意図を理解する
  • 長く働けるように「マッチしている」ことを重視する
  • 逆質問にも活用する

前述のとおり、企業側が転職・退職の理由を尋ねることには理由があります。質問の意図を汲み取り、マッチングのための確認であることを理解しましょう。 そして、応募先企業と自身がマッチしていることがわかるように転職理由を伝えます。

前職・現職でミスマッチを起こしている場合は、その部分が転職によって解消されることを伝えましょう。 前職・現職でミスマッチを起こしておらず、やむを得ない事情やポジティブな理由で転職する場合は、応募先企業がアピールしている内容への共感や自らのキャリアビジョンとのつながりを伝えるとよいでしょう。

「質問はありますか」と面接官から尋ねられた場合は、「このような仕事をしてみたいのですが、チャンスはありますでしょうか」など、積極性が感じられ、応募先企業とのマッチングを再確認できる質問を選ぶことがおすすめです。

マッチングのために、ポジティブかつ正直に転職理由を伝えよう


介護職の転職理由は、必ずしもポジティブなものだけではありません。しかし、誰もが現状をさらによくすることを考えて転職しようとしています。

応募先企業のことをよく調べるだけでなく、価値観がマッチする職場に出会うことで、自然と転職理由を前向きに語れるようになるでしょう。

ミイダスでは、コンピテンシー診断を通じて応募前に企業とのマッチングを確認できます。ミイダスに無料登録すればだれでもコンピテンシー診断を利用できますので、ぜひ受けてみてください。

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