ミイダスマガジン

就職に有利になる情報が満載!

CATEGORY

FORROW ME!

目次
  1. 高齢者市場はマーケティングが難しい?
  2. 高齢者をターゲティングして「シニアマーケット」をもっと知る
  3. シニアマーケットの魅力とは?

シニアマーケットに参入するも上手くいかず撤退という企業もあるという。現実は甘くないよな。なぜなんだろうか。

高齢者市場はマーケティングが難しい?

シニア世代は確かに人口のボリュームゾーン。でも価値観や好みが多様化して大きな違いがあり、画一的には考えられません。シニアマーケットはマーケティングが最も難しいといわれるマーケットでもあるのです。

商品やサービスを効率良く販売するため、市場調査や広告宣伝、検証など各過程で戦略を立てていくマーケティングでは、ターゲティング(マーケットを細分化すること)が必要不可欠です。ターゲティングが不十分だと「誰が」「どのような」サービスや商品を求めているのかが曖昧なので、思うような結果につながりません。

そこで、シニアマーケットで活躍するためにも必要不可欠な知識「ターゲティング」を通して、シニアについてもう少し深く理解していきましょう。


高齢者をターゲティングして「シニアマーケット」をもっと知る

年齢、身体状態でターゲティングする

シニアのターゲティングには、年齢に伴う健康や身体状態を軸に分ける必要があります。これによって、「求めるもの」というよりも「求めることが可能なもの」が根本的に変わるからです。


アクティブシニア

シニア前期とも言える、65歳〜75歳。自分なりのこだわりや価値観を持ち、仕事や趣味などに意欲的に取り組んでいるシニア世代のこと。気力、体力共に充実していて、生活水準も高い。美容、健康、学び、おしゃれ、外食などさまざまなことに興味があり、意識も高い傾向があるので、消費活動も活発。時間にも余裕がある。

ノンアクティブシニア
シニア中期とも言える、70歳以上。加齢に伴う健康や身体状態が気になりながらも、介護が必要という状態ではない。生活水準は余裕があるわけではないが、日常生活をつつましく送ることには支障がないというレベル。保守的で倹約志向が強いので、消費活動は控えめ。

パッシブシニア
シニアの中で介護保険受給者。シニア世代の20%弱である660万人がこの中に含まれる。80代後半になると介護サービスを受ける人の割合が半数以上になる。

シニアマーケットが難しいといわれるのは、このように年齢に伴う健康や身体状態が変化していくことと、生活水準の差異が根底にあるためです。

価値観でターゲティングする

年齢や身体状態、生活水準の差異に加えて、趣味嗜好や価値観の違いなども考慮する必要があります。

アクティブトラッド 「人生楽しみたい。華やかなセレブリティ」
アクティブシニアの王道タイプ。リタイヤして時間とお金の余裕あり。人付き合いも広く、社交的。 身の丈リアリスト「理想と現実は違う。質素倹約が基本」お金を持っていないわけではないが、将来不安から消費は控えめ。人付き合いも控えめでマイペースに暮らしたいと考えるタイプ。

淡々コンサバ「穏やかな老後。平凡できちんとした暮らし」
保守的で伝統的な価値観を持つタイプ。現状に満足していて変化を好まない。多くの人が抱いている「シニア」のイメージがこのタイプ。

ラブ・マイライフ「自分らしく。一生魅力的でいたい」
アクティブシニアの新型で、特に刺激を好むタイプ。アンチエイジングや新しい事に興味があり、情報通。欲しいものは迷わず購入するタイプ。

社会派インディペンデント「自分らしく。知的好奇心に衰えはない」
アクティブシニアの新型で、特に学びと社会貢献に意欲的なタイプ。世代を超えた人との繋がりや人脈を大切にする。

セカンドライフモラトリアム「変わりたい。でもどうしたら良いのか分からない...」
社会に取り残される不安、人や社会と繋がりたいという願望なども持ちつつも、実行に移せていない。6つのタイプの中で、最も多い割合を占めると言いわれている。

上記のように価値観で6つのタイプに分けられていますが、そのタイプの要素が一番強いというだけで、誰もがさまざまなタイプの要素を持っていると考えられますから、絶対的な正解があるというわけではありません。

ターゲティングの達人を目指す!

  • 身近にいるシニアを当てはめてみる
  • 自分はどのタイプだろうか?と考えてみる


難しく考えずに身近なところから興味を広げ、徐々に知識を深めていくと良いでしょう。

「高齢化社会に拍車がかかるなか、企業にとってシニア消費を取り込む重要性は高まるばかりだ。しかし、シニア層の攻略が一筋縄ではいかないのは定説。シニアビジネスで成功している企業の取り組みを見ると、ちまたでよくいわれるアクティブなシニア像に、実は誤解や思い込みがあることに気付かされた。
(2018年6月25日 日経MJ 流通新聞 001ページ掲載)

新聞でもシニアの実態をつかみ、求めるものを的確に導き出すことの難しさに触れられています。

社会的背景が価値観に反映される

ターゲティングの観点からシニアマーケットにおけるターゲティングの難しさが分かりましたが、価値観や好みが多様だけど、なんでもありというわけではなさそうです。

「スマートエイジング:「年を重ねることによる体の変化に賢く対処し、知的に成熟する」という超高齢社会の加齢観。このスマートエイジング志向の人たちは潜在的に60代の3割70代の2割いる。実は50代は4割とかなり高い。」
(2019年3月27日 日経MJ 流通新聞 003ページ掲載)

さらに

「50代、40代という現役世代の方が今のシニア世代よりも(スマートエイジング志向の人の割合が)高いのは、平成の30年間で高齢社会が進んだことも理由のひとつだ。親世代の長い老後が「見える化」したことで、老後をイキイキと過ごすためにはどうすればいいのか、ということに関心が高まっている。
(2019年3月27日 日経MJ 流通新聞 003ページ掲載)

と書かれています。高齢社会という社会的背景があり、身近な人の老後を目の当たりにして模索している。そんな40代・50代「シニア予備軍」も含めた多くの人の姿が見えてきました。
経済力、体力、気力など、あらゆる面で「無理なく」、シニアライフを人生の一部としてより充実させたい。自分らしく生きていきたいという切実な想いが感じられます。


シニアマーケットの魅力とは?

 

シニアマーケットはビジネスチャンスと自分なりのやりがいが見つけられる、そんな可能性を秘めた業界。大切なことはシニアに寄り添い、深く理解しようとし続けること。そして、いかに切実なシニアのニーズをキャッチして誠実に応えていくか。より人生が豊かになるようなものを提案できるか。

表面的な「金儲け」では通用しない。ビジネスでありながら、人としての温かな「心」が求められるマーケットです。

これこそが、シニアマーケットの本質的な魅力といえるのではないでしょうか。