目次
「言語聴覚士は具体的にどんな仕事をするの?」
「言語聴覚士になるにはどんな資格が必要?」
このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。言語聴覚士は、簡単にいうと言葉によるコミュニケーションや食べることが困難な人に対して、訓練・指導を行う職業です。
病気や交通事故などによって、コミュニケーションや食事が取りにくくなった人をサポートする重要な役割を果たします。
この記事では、言語聴覚士の具体的な業務内容や年収、必要な資格について詳しく解説します。言語聴覚士の仕事に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
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言語聴覚士とは、言葉を使ったコミュニケーションや食べ物を咀嚼して飲み込むこと(嚥下:えんげ)が難しい人に対して、機能を維持・向上するための訓練・指導をする職業です。ST(Speech Therapist)と呼ばれることもあります。
言語聴覚士がサポートを行う対象には、以下のような人が挙げられます。
言語聴覚士がサポートするのは、子どもから高齢者までさまざまです。
なぜ困難な状態になっているのかという問題の根幹を明らかにして、最適な対処法を見つけるために検査を行ったり、機能改善のための訓練や患者さんの家族への情報提供、指導を実施したりします。
同じリハビリ分野ではありますが、3つの職種では目的や仕事内容が異なります。それぞれの職業の特徴まとめは、以下のとおりです。
言語聴覚士の主な以下4つの業務について解説します。
たとえば、構音障害(発声発音器官の障害)や吃音の患者さんには検査を行い、プログラムを組んでリハビリを行います。
失語症の患者さんには、まず言語機能評価を行い問題を明確化します。そして設定した目標に向けて患者さんに合わせた訓練プログラムを立てて実行するのが仕事です。
具体的には、口や舌の動かし方の指導やゼリーを用いた訓練、筋力負荷訓練などが挙げられます。
状態に合わせて訓練を行うのはもちろん、補聴器などの用具の選定や調整を行うのも言語聴覚士の重要な仕事です。
具体的には、おもちゃや絵本などを使って子どもの興味・関心を引き出して、言葉が出てくるよう促します。読み書きが困難な子どもに対しては、基礎となる語彙力や認識力を育てながら、1人ひとりに合う方法で文字が読めるようになるようサポートを実施。
また、教育機関と協力して子どもの周辺環境を整えたり、保護者への助言を行ったりします。
職業情報提供サイト「jobtag(ジョブタグ)」によると、言語聴覚士の年収は432.5万円です。国税庁が発表した全国の平均年収458万円と比較すると、26万円ほど低いことがわかります。
ただ、言語聴覚士は同じリハビリ職である理学療法士・作業療法士と比べて資格取得者が少ないため、需要が高いです。そのため、初任給が高かったり、スムーズに昇給できたりする可能性もあります。
参考:言語聴覚士 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁
一般病院や特定機能病院、診療所といった「医療機関」で働いている割合が最も多いことがわかりました。次いで、介護保険施設や居宅サービス事業所といった「介護機関」が多いです。
ほかにも、小中学校や高等学校のような「教育機関」や、補聴器メーカーやST教材販売などの「会社」に就職する道もあります。
参考:言語聴覚士とは|一般社団法人 日本言語聴覚士協会
言語聴覚士の1日のスケジュールをまとめました。勤務先や事業所によってスケジュールに違いがありますが、ここでは、勤務先の割合が多い「病院」と「福祉施設」で働く言語聴覚士の1日を紹介します。
また、高次脳機能障害の患者さんに対しては病室内の環境整備を行ったり、自宅にいる患者さんに対しては家に訪問して訓練を行ったりもします。
訓練以外にも、医師や看護師など専門職と情報交換を行うカンファレンス(会議)に出席することもあります。
また、嚥下造影検査を行い、実際に食べ物や水分を飲み込む様子を医師や看護師、栄養士や放射線技師などと確認しながら、訓練の方向性について話し合いすることもあります。
勉強会や症例検討会などがあるときは、出席したのちに退勤となることもあります。
また、福祉職の方々とのミーティングのあとに、医療職で別途ミーティングを行うこともあります。
また面会に来られた家族に対して、利用者さんの状態や今後のリハビリ内容などの説明をするのも業務のひとつです。福祉施設と連携している医師や看護師と、今後のリハビリや訓練について話し合うためのミーティングを実施することもあります。
残業になったとしても夜遅くまで仕事をするケースはほとんどありません。 また、基本的に夜勤はないため、仕事と家庭のバランスをとりやすい職業です。
ただ、新人のときや職場によっては、勤務時間外や休日に勉強会や講習が入ることもあるため、忙しくなる日もあります。
言語聴覚士は国家資格です。そのため、法律で定められた以下のような教育過程を経て「言語聴覚士国家試験」を受験し、合格する必要があります。
▼受験資格を得る一般的な方法
上記のほかにも、言語聴覚士の養成に関する一定基準の科目を習得している場合、指定校に1年間通い、知識と技能の習得が認められると国家試験を受けられます。
既卒者を含めた全体の合格率は60%ほどですが、養成所などを卒業した新卒者の合格率は80%以上で、しっかり勉強すれば合格できる資格であるといえるでしょう。
言語聴覚士がサポートするのは、言葉にしたくてもできなかったり、生活が困難な状況になっていたりなどの悩みを抱える人々です。そのため患者さんの思いを受け止めて、優しく接することができる人が向いています。
また、言語聴覚士は子どもから高齢者など幅広い年代の患者さん、医師・看護師や介護士などさまざまな職業の人と関わりながら仕事を進めます。そのため、チームプレーやコミュニケーションが得意な人は、適性があるといえるでしょう。
言語聴覚士は生きていくうえで重要な話すこと・食べること・聞くことのサポートを行う仕事です。 そのため、訓練の成果が出て患者さんに喜んでもらえたり、感謝されたりすると大きなやりがいにつながるでしょう。
リハビリによって機能が改善した患者さんの社会復帰に貢献できたときは、かなりの達成感を得られます。
また、言語聴覚士は、ほかのリハビリ職(理学療法士や作業療法士)と比べて資格取得者が少ないです。そのため、職場によっては言語聴覚士が1人しかいないという状況になることもあり、貴重な専門家として頼られることもやりがいを感じるポイントです。
また、2023年度の理学療法士の数は約21万人であることに対して、言語聴覚士は約4万人と、かなり少ない現状にあります。このような状況から言語聴覚士は貴重な専門家として、医療や介護現場、教育機関における活躍の場が広がっていくと考えられます。
参考:言語聴覚士とは|一般社団法人 日本言語聴覚士協会
参考:統計情報|協会の取り組み|公益社団法人 日本理学療法士協会
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言語聴覚士は子どもから高齢者まで幅広い年代の方の、コミュニケーションや食事などの改善に関われるやりがいの大きい仕事です。高齢化社会が進む日本では、今後ますます言語聴覚士の需要は増していくと考えられます。
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「言語聴覚士になるにはどんな資格が必要?」
このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。言語聴覚士は、簡単にいうと言葉によるコミュニケーションや食べることが困難な人に対して、訓練・指導を行う職業です。
病気や交通事故などによって、コミュニケーションや食事が取りにくくなった人をサポートする重要な役割を果たします。
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言語聴覚士(ST)とはどんな仕事?
言語聴覚士とは、言葉を使ったコミュニケーションや食べ物を咀嚼して飲み込むこと(嚥下:えんげ)が難しい人に対して、機能を維持・向上するための訓練・指導をする職業です。ST(Speech Therapist)と呼ばれることもあります。
言語聴覚士がサポートを行う対象には、以下のような人が挙げられます。
- 失語症の人
- 記憶障害の人
- 認知症の人
- 聴覚障害の人
- 言葉の発達が遅れている人
- 声や発音に困難を抱えている人
- 摂食・嚥下に困難を抱えている人
言語聴覚士がサポートするのは、子どもから高齢者までさまざまです。
なぜ困難な状態になっているのかという問題の根幹を明らかにして、最適な対処法を見つけるために検査を行ったり、機能改善のための訓練や患者さんの家族への情報提供、指導を実施したりします。
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)との違い
リハビリテーションの3職種に「言語聴覚士」「理学療法士」「作業療法士」があります。同じリハビリ分野ではありますが、3つの職種では目的や仕事内容が異なります。それぞれの職業の特徴まとめは、以下のとおりです。
職業 | 資格の種類 | 仕事内容 | 目的 |
言語聴覚士(ST:Speech Therapist) | 国家資格 | ・話す・聞く・食べるのリハビリを行う ・子どもから高齢者まで幅広くサポートをする |
・コミュニケーションの改善や、食べる・飲み込むなどの機能回復 |
理学療法士(PT:Physical Therapist) | 国家資格 | ・立つ・座る・歩くなどのリハビリを行う ・加齢や病気、事故などで身体機能に障害がある人の身体能力や動作の回復・向上をサポートする |
・基本動作の維持や回復、障害の悪化を防止 |
作業療法士(OT:Occupational Therapist) | 国家資格 | ・身体と精神のリハビリを行う ・事故や病気などで身体や精神に障害を抱えている人に対し、日常動作の回復や社会復帰できるようサポートする |
・生活するうえで必要な応用動作の回復や社会に適応・復帰するためのケア |
言語聴覚士の主な業務4つ
言語聴覚士の主な以下4つの業務について解説します。
- 大人向けに話すことをサポート
- 安全に食べる・飲み込むことをサポート
- 聴覚をサポート
- 子どもの言葉やコミュニケーションをサポート
1.大人向けに話すことをサポート
交通事故や認知症、脳梗塞などをきっかけに話すことが困難になった成人に向けて、話すサポートを行います。言葉にしたくても話せない、表現ができないという患者さんが話せる状態になるように、訓練・指導を行うのが言語聴覚士の役割です。たとえば、構音障害(発声発音器官の障害)や吃音の患者さんには検査を行い、プログラムを組んでリハビリを行います。
失語症の患者さんには、まず言語機能評価を行い問題を明確化します。そして設定した目標に向けて患者さんに合わせた訓練プログラムを立てて実行するのが仕事です。
2.安全に食べる・飲み込むことをサポート
食べ物をうまく飲み込めない患者さんに対して、嚥下のサポートを行うのも言語聴覚士の仕事です。なぜ飲み込むことが困難なのか、むせてしまうのかなどの原因を見つけ出し対処します。具体的には、口や舌の動かし方の指導やゼリーを用いた訓練、筋力負荷訓練などが挙げられます。
3.聴覚をサポート
事故や高齢化などによる聴覚障害のサポートを行います。聴力検査や耳の機能に関する検査、ヒアリングなどを行い、患者さんの状態を調べます。状態に合わせて訓練を行うのはもちろん、補聴器などの用具の選定や調整を行うのも言語聴覚士の重要な仕事です。
4.子どもの言葉やコミュニケーションをサポート
発達障害などで言葉の発達が遅れている子どもや、人と接することが困難な子どもなどに対して、話すことやコミュニケーションができるようにサポートを行います。具体的には、おもちゃや絵本などを使って子どもの興味・関心を引き出して、言葉が出てくるよう促します。読み書きが困難な子どもに対しては、基礎となる語彙力や認識力を育てながら、1人ひとりに合う方法で文字が読めるようになるようサポートを実施。
また、教育機関と協力して子どもの周辺環境を整えたり、保護者への助言を行ったりします。
言語聴覚士の年収
職業情報提供サイト「jobtag(ジョブタグ)」によると、言語聴覚士の年収は432.5万円です。国税庁が発表した全国の平均年収458万円と比較すると、26万円ほど低いことがわかります。
ただ、言語聴覚士は同じリハビリ職である理学療法士・作業療法士と比べて資格取得者が少ないため、需要が高いです。そのため、初任給が高かったり、スムーズに昇給できたりする可能性もあります。
参考:言語聴覚士 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁
言語聴覚士が活躍する場所
言語聴覚士になるとどんな場所で活躍できるのか、気になる方も多いでしょう。日本言語聴覚士協会の統計によると、言語聴覚士が働いている分野の上位5位と、それぞれの割合は以下のとおりです。- 医療:60.53%
- 医療/介護:17.43%
- 介護:6.51%
- 福祉:4.92%
- 医療/福祉:2.26%
一般病院や特定機能病院、診療所といった「医療機関」で働いている割合が最も多いことがわかりました。次いで、介護保険施設や居宅サービス事業所といった「介護機関」が多いです。
ほかにも、小中学校や高等学校のような「教育機関」や、補聴器メーカーやST教材販売などの「会社」に就職する道もあります。
参考:言語聴覚士とは|一般社団法人 日本言語聴覚士協会
言語聴覚士の1日のスケジュールや残業時間
言語聴覚士の1日のスケジュールをまとめました。勤務先や事業所によってスケジュールに違いがありますが、ここでは、勤務先の割合が多い「病院」と「福祉施設」で働く言語聴覚士の1日を紹介します。
病院で働く場合
出勤時
出勤すると朝礼やミーティングを行います。患者さんの情報や1日の予定を確認し仕事の準備をします。午前中の業務
入院中の患者さんの訓練をリハビリ室(言語訓練室)で実施します。部屋を移動できない患者さんに関しては、ベッド脇で訓練を行うことも。また、高次脳機能障害の患者さんに対しては病室内の環境整備を行ったり、自宅にいる患者さんに対しては家に訪問して訓練を行ったりもします。
訓練以外にも、医師や看護師など専門職と情報交換を行うカンファレンス(会議)に出席することもあります。
お昼の業務
食べることが困難な患者さんに対しては、昼食を食べる様子を確認しながら、嚥下訓練を実施します。また、嚥下造影検査を行い、実際に食べ物や水分を飲み込む様子を医師や看護師、栄養士や放射線技師などと確認しながら、訓練の方向性について話し合いすることもあります。
午後の業務
お昼休憩後は、以下のような業務を行います。- 新しく担当になった患者さんの聴覚検査の実施
- 喉の動きを確認するためのレントゲン撮影の付き添い
- カルテに検査結果を記載 など
退勤時
業務がひととおり終わると終礼を実施します。その日に起こったことや新しい患者さんの情報など、報告を行うことが多いです。勉強会や症例検討会などがあるときは、出席したのちに退勤となることもあります。
福祉施設で働く場合
出勤時
出勤すると朝礼やミーティングを行います。利用者さんや介護士などの福祉職の方の情報、1日の予定を確認し仕事の準備をします。また、福祉職の方々とのミーティングのあとに、医療職で別途ミーティングを行うこともあります。
午前中の業務
介護士と連携しながら利用者さんの言語訓練や生活援助を行ったり、レクリエーションに参加したりします。お昼の業務
食べることが困難な利用者さんに対しては、昼食を食べる様子を確認しながら、嚥下訓練を実施します。午後の業務
お昼休憩後は、施設内のレクリエーションに参加しながら、利用者さんの言語能力や身体機能の補助・観察・訓練を行います。利用者さんの回復や障害の状態によっては、別施設でのリハビリを実施することも。また面会に来られた家族に対して、利用者さんの状態や今後のリハビリ内容などの説明をするのも業務のひとつです。福祉施設と連携している医師や看護師と、今後のリハビリや訓練について話し合うためのミーティングを実施することもあります。
退勤時
業務がひととおり終わると、終礼を実施します。その日に起こったことや利用者さんの情報など、明日への申し送りをして退勤します。残業時間はどのくらい?
言語聴覚士はあらかじめ決められた人数に対して訓練・指導を行うため、突発的な対応を求められることは少ないです。 そのため、残業が増えたり、労働時間が不規則になったりする可能性は低いでしょう。残業になったとしても夜遅くまで仕事をするケースはほとんどありません。 また、基本的に夜勤はないため、仕事と家庭のバランスをとりやすい職業です。
ただ、新人のときや職場によっては、勤務時間外や休日に勉強会や講習が入ることもあるため、忙しくなる日もあります。
言語聴覚士になるには?必要な資格はある?
言語聴覚士は国家資格です。そのため、法律で定められた以下のような教育過程を経て「言語聴覚士国家試験」を受験し、合格する必要があります。
▼受験資格を得る一般的な方法
- 高校卒業者:文部科学大臣が指定する学校(3~4年制の大学・短大)、もしくは都道府県知事が指定する言語聴覚士養成所(3~4年制の専修学校)を卒業する
- 4年制大学卒業者:指定された大学・大学院の専攻科、もしくは専修学校(2年制)を卒業する
上記のほかにも、言語聴覚士の養成に関する一定基準の科目を習得している場合、指定校に1年間通い、知識と技能の習得が認められると国家試験を受けられます。
既卒者を含めた全体の合格率は60%ほどですが、養成所などを卒業した新卒者の合格率は80%以上で、しっかり勉強すれば合格できる資格であるといえるでしょう。
言語聴覚士に向いている人の特徴
言語聴覚士に向いている人の特徴は以下のとおりです。- 人の思いや悩みに共感して寄り添える
- 物事に根気強く向き合える
- 幅広い年代の人と打ち解けられる
- チームプレーができる
- 冷静に物事を観察・対応できる など
言語聴覚士がサポートするのは、言葉にしたくてもできなかったり、生活が困難な状況になっていたりなどの悩みを抱える人々です。そのため患者さんの思いを受け止めて、優しく接することができる人が向いています。
また、言語聴覚士は子どもから高齢者など幅広い年代の患者さん、医師・看護師や介護士などさまざまな職業の人と関わりながら仕事を進めます。そのため、チームプレーやコミュニケーションが得意な人は、適性があるといえるでしょう。
言語聴覚士として働く魅力・やりがい
言語聴覚士は生きていくうえで重要な話すこと・食べること・聞くことのサポートを行う仕事です。 そのため、訓練の成果が出て患者さんに喜んでもらえたり、感謝されたりすると大きなやりがいにつながるでしょう。
リハビリによって機能が改善した患者さんの社会復帰に貢献できたときは、かなりの達成感を得られます。
また、言語聴覚士は、ほかのリハビリ職(理学療法士や作業療法士)と比べて資格取得者が少ないです。そのため、職場によっては言語聴覚士が1人しかいないという状況になることもあり、貴重な専門家として頼られることもやりがいを感じるポイントです。
言語聴覚士の需要・将来性
言語聴覚士のニーズは、高齢化に伴い増加傾向にあります。 今後、言語障害や認知症などによって話す・聞くことが困難になる高齢者や、介護現場などで食べる訓練が必要になる高齢者が増える可能性が高く、ますます言語聴覚士が求められるようになるでしょう。また、2023年度の理学療法士の数は約21万人であることに対して、言語聴覚士は約4万人と、かなり少ない現状にあります。このような状況から言語聴覚士は貴重な専門家として、医療や介護現場、教育機関における活躍の場が広がっていくと考えられます。
参考:言語聴覚士とは|一般社団法人 日本言語聴覚士協会
参考:統計情報|協会の取り組み|公益社団法人 日本理学療法士協会
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言語聴覚士は生きることに関われるやりがいのある仕事
言語聴覚士は子どもから高齢者まで幅広い年代の方の、コミュニケーションや食事などの改善に関われるやりがいの大きい仕事です。高齢化社会が進む日本では、今後ますます言語聴覚士の需要は増していくと考えられます。
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