最近「リモートワーク」という言葉がよく聞かれるようになりました。
「テレワーク」とは、「telework」つまり「tele = 離れた所」で「work = 働く」という意味。
日本では1980代にNECが六本木にあった本社の他に、郊外(吉祥寺)にサテライトオフィスを作ったことで話題になりました。コロナ禍によって、急にメジャーになった言葉のようにも思われますが、かなり以前から存在していたんですね。
テレワークとは?
「日本テレワーク協会」によると、
「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと」。

さらにテレワークとは、働く場所によって以下の3つに分けられています。
- 自宅利用型テレワーク(在宅勤務)
自宅で勤務。PC、インターネット、電話などを使用する働き方。 - モバイルワーク
顧客先や移動中などにPC、スマートフォンなどを使用する働き方。 - 施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)
勤務先以外のスペースでPCなどを利用した働き方。
「リモートワーク」、「テレワーク」など、勤務先以外で働くという働き方。今回はミイダスのスカウトの中で「在宅勤務可能」なのは、どんな業種かチェックしてみよう!
在宅ワークが可能な求人スカウトの多い業種とは?
職種別スカウト数ランキング- ソフトウェアベンダ
- システムインテグレータ
- Webサービス/Webメディア
ミイダスのスカウトを調べてみたところ、以上の3業種に「在宅勤務可能」としている企業が多いという結果が出ました。
ちなみに、各種「メーカー」にも在宅勤務可能としているスカウトが複数ありました。
その他、「コンサルティング」や「クラウド」、「アウトソーシング(コールセンター)」などにも在宅勤務可能なスカウトがありました。
在宅勤務可能なスカウト数自体、それほど多くないというのが現状ですが、ご紹介した業種ではスカウト数にそれほど差はなく、ほぼ同数です。
「ソフトウェアベンダ」と「システムインテグレータ」とは?
ソフトウェアベンダ
ソフトウェア製品の開発と販売をする企業。販売のみを行う販売代理店も含める。
システムインテグレータ
ソフトウェアベンダが開発したソフトウェアを活用し、ハードウェアやネットワークなども含めたシステム全体を構築し、品質を保証する企業。SIer(エスアイヤー)とも呼ばれ、コンサルティングや運用・保守なども行う。
ソフトウェアベンダとシステムインテグレータ企業では、既に2006年ごろから在宅勤務制度を導入しており、「在宅勤務のパイオニア的業界」とも言えます。
在宅ワーク・リモートワークが可能な求人スカウトが多い職種とは?
ソフトウェアベンダやシステムインテグレータなどの業種が多いということは分かりました。それでは、どのような職種のスカウトなのでしょうか。
それにはまず、在宅勤務が可能な業務の条件というものを考える必要があります。
- パソコンや電話などの通信環境が整っている
- 出社の必要がない業務内容
- タスクやパフォーマンスを可視化できる
在宅勤務可能な業務の条件を満たしている職種として、やはり現状ではエンジニアやWebデザイナーなどのIT系職種、テレフォンオペレーターなどが多いようです。
大手ソフトウェアベンダでは、時短勤務と共に在宅勤務制度を導入し、出産や育児期間の「ワークライフ・バランス」の向上を図っている企業もあります。

コロナ禍の影響もあり、急速に普及しているテレワーク。今後はさまざまなコミュニケーションツールやオンライン通話などを活用し、さらに多くの職種で在宅勤務が可能になることが予想されます。働き方がフレキシブルになっていくのは嬉しいことです。
その一方で、それは「勤務する時間や場所よりもパフォーマンスを重視する」ということ。逐一管理されなくても、しっかりと結果で応える姿勢が必要不可欠になるでしょうし、ハイパフォーマーであろうとする「プロ意識」が求められます。
「働き方改革」とは、働く側の「意識改革」でもあるのかもしれません。