Withコロナと言われている現在。テレワークの導入や、新たなビジネスモデルを打ち立て業績を伸ばす企業なども増えてきました。 また、東京にあった本社を地方に移転する企業も出現し、話題になりました。全体的に、ワークスタイルと共にライフスタイルも多様化してきたという印象です。
そんな中で最近、テレビや書籍などでもたびたび話題に上がっている「移住」。 森林に囲まれたログハウス風の広々とした家で、パソコンで作業をする移住者の姿などを観て、「良いなぁ〜」と思ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
メディアで話題になっているとはいえ、実際のところ移住に関してどのように感じている人が多いのか。コロナをきっかけに移住熱は高まっているのか?リアルな声を集めるため2020年9月19日〜9月22日、3大都市(東京都・大阪府・愛知県)に居住する会社員(正社員・契約社員・派遣社員)を対象に「移住に関するアンケート調査」を実施。500人の声を徹底調査しました!
※割付条件:東京都・大阪府・愛知県の年代別(15〜24歳から10歳刻みで65歳以上まで分類)の就業者数の合計値に応じて割付
Q1.あなたは移住に興味がありますか?
実際に移住を計画・準備している 2%
移住を検討している 5.8%
移住に興味がある 25.6%
過去、移住を計画・検討したが、断念した 3.6%
移住に興味はない 63%
移住を「計画・準備している」「検討している」「興味がある」を合わせると33%以上にもなります。実際に、3人のうち1人が移住に対してポジティブな関心を寄せているという事ですから、注目度の高さが伺えます。
Q2.新型コロナウイルスによって、あなたの移住に関する考え方は、変わりましたか?
移住への興味や意欲が高まった 15.6%
移住への興味や意欲が低下した 5.2%
新型コロナウイルスでは、移住に関する考えは変わらない 79.2%
「新型コロナウイルスでは、移住に関する考えは変わらない」という回答が79.2%と最も多く、コロナのような状況の変化には影響されないという人が多い事が分かりました。
一方で、「移住への興味や意欲が高まった」という人が15.6%存在しており、新型コロナウイルスが移住に与えている影響もまた、見逃せません。
Q3.移住に関して、実際の行動を妨げている要因は何でしょうか?
さらにQ1.で
・移住に興味がある
・過去、移住を計画・検討したが、断念した
・移住を検討している
と回答した、「移住に関して興味があるものの、計画や実行にまで至っていない人」を対象に、何が移住を実行する妨げになっているのか聞いてみました。
仕事 37.0%
情報収集 8.5%
人間関係 17.0%
趣味環境 13.8%
コスト面 21.0%
その他 2.6%
やはり、実際に移住という行動を起こせない最大の要因は仕事。また、住居を変える際にかかる引越しや住み替えなどコスト面が妨げとなっているという人も多く、「仕事」「お金」という現実的な事が妨げになっていることがよく分かります。
一方、人間関係や趣味環境といった、日常生活を変化させたくないという気持ちが移住の妨げになっているという人も多いようです。
また、注目すべきは「情報収集」という回答。アンケート結果からもわかるように、実際に移住となると仕事、お金、人間関係などに対して疑問や不安を持つでしょう。それにもかかわらず、「十分な情報収集ができないために行動を起こせない」と感じている人が 8.5%(回答数26)存在していたという事です。
移住に関する番組を見ていて、時々耳にするのが「郷に入れば郷に従え」という言葉。その土地や環境に入ったら、そこでの習慣や風俗に従うべきだという意味です。しかしながら、進学・就職などの理由で現在の居住地に移った後、再び生まれ育った出身地に戻って就職もしくは転職する、いわゆる「Uターン」でもないと、そういった地域ならではの習慣や価値観など細かい事も含めて、分からないことばかりです。それが移住に関して「ハードルが高い」と感じてしまう一因になっているのではないでしょうか。
このように、移住に関⼼はあるものの、実際に実行するためには解決すべき課題が多岐にわたっているという事が分かります。移住は人生を変える大きな選択と言えますから、慎重に、十分な情報を収集したいと思いますよね。
Q4.移住に感じている魅力を教えてください。
さらにQ1.で
・実際に移住を計画・準備している
・移住に興味がある
・移住を検討している
と回答した、移住に対してポジティブな関心を寄せている人を対象に、移住に関してどのような事を魅力だと感じているのか聞いてみました。
山・海・川など豊富な自然の中での生活 32.9%
趣味や望ましいライフスタイルを実現できる場所で暮らしたい 25.1%
休息、療養に適した環境に住みたい 18.0%
都心の生活コストを削減するため 16.8%
以前から住みたい場所がある 16.8%
知らない土地で、新たな挑戦をしたい 16.8%
都心の生活に疲れたから 16.2%
他にも子育てに適した環境でくらいしたいという声やUターンを望む声など、実にさまざまな理由がありました。
Q5.あなたが移住したい都道府県を教えてください。
人気移住先や住みやすい街などのランキングは既に巷に溢れていますが、敢えて聞いてみました。
1位 沖縄県
2位 北海道
3位 大阪府
4位 神奈川県
5位 東京都
愛知県、長野県と続きます。
いずれにしても豊かな自然や観光地、温泉など「リゾートの延長」を求めつつも、現在の日常生活と極端にかけ離れない生活が送れる場所を望んでいることが分かります。
アンケートの結果から、全体的にとても堅実な意見を持っている人が多いと感じました。移住に関しては、
「旅行や仕事などで訪れた事があり、ある程度イメージできる場所であること」
「現在の日常生活と大きく変わらないこと」
という事がポイントになっているようです。でも日本全国、そのような場所は他にもまだまだたくさんあります。情報量の少なさと先入観から、移住に関するイメージや選択肢を狭めてしまうのはもったいないですよね...。
今後もミイダスマガジンでは移住に関する、仕事や暮らしなどの情報をお伝えしていきたいと思います!
