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目次
  1. 葬祭ディレクターとは
  2. 葬祭ディレクター1級と2級の違い
  3. 葬祭ディレクターの資格取得方法
  4. 葬祭ディレクターの年収
  5. 葬祭ディレクターの仕事内容
  6. 葬祭ディレクターのやりがい
  7. 未経験から葬祭ディレクターになるには資格を取得しよう
葬祭ディレクターは、ご遺族との打ち合わせを通じて葬儀の詳細を決定し、式の準備から運営までを指揮する専門職です。 故人の遺志やご遺族の希望を尊重しながら、葬儀を計画・運営する重要な役割を担い、葬儀に関連する法的手続きやご遺族への心理的サポートも行います。

この記事では、葬祭ディレクターの具体的な仕事内容や資格の取得方法、仕事のやりがいについて詳しく解説します。転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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葬祭ディレクターとは


葬祭ディレクターは、葬祭業界で一定の知識と技能を持つ専門職です。「葬祭ディレクター技能審査協会」によって資格が付与されており、試験は中央技能審査委員会と各支部の技能審査委員が担当します。

葬祭ディレクターを名乗れるのは、厚生労働大臣が認定する「葬祭ディレクター技能審査」に合格した人のみです。この資格は国家資格ではありませんが、1級には5年以上、2級には2年以上の実務経験が求められます。

葬祭ディレクターはご遺族と真摯に向きあいながら葬儀を計画し、スムーズに進行するための責任を負う重要な役割です。

葬祭ディレクター1級と2級の違い


葬祭ディレクターには1級と2級があり、それぞれ求められる知識や技能、担当できる葬儀の範囲が異なります。

1級葬祭ディレクター

1級葬祭ディレクターは、個人葬から大規模な社葬まで、あらゆる葬儀を担当できる資格です。葬儀の規模が大きく、複雑な進行が求められることがあります。

資格取得には5年以上の実務経験が必要で、高度な知識と技術、葬儀全体をプロデュースする能力が必須。また、ご遺族や参列者への対応力、葬儀場の運営能力も重視されます。

2級葬祭ディレクター

2級葬祭ディレクターは主に個人葬を担当するための資格で、比較的小規模な葬儀を担当します。資格取得には2年以上の実務経験が必要で、個人葬の進行に必要な基礎的な知識と技術を身につけなければなりません。

1級に比べて担当できる業務の範囲は限定されますが、ご遺族への対応や葬儀の進行管理を担うため、十分な知識が必要になります。

1級と2級の主な違い

担当できる葬儀の規模が異なります。1級は個人葬から社葬まで幅広く対応できるのに対し、2級は個人葬に関わるサービスを行います。 必要な実務経験は、1級は5年以上、2級は2年以上です。

求められる技能のレベルは、1級のほうがより高度な技能が求められ、全体の指揮や複雑な葬儀に対応できることが要求されます。

葬祭ディレクターの資格取得方法


葬祭ディレクターの資格取得方法を解説します。葬祭ディレクター技能審査は、葬祭業界での専門的な知識とスキルを示す試験です。

この試験を通じて、葬祭業務に関する専門的な知識や技術を持つことが証明され、葬祭ディレクターとしての資格を得られます。

試験の実施頻度・場所・費用

葬祭ディレクター技能審査は、毎年9月に実施されます。受験料は1級が60,000円、2級が45,000円です。1級試験の会場は主に大都市で行われますが、地方でも指定された会場で実施されることがあります。

2級試験は全国の主要都市や地方都市で実施され、試験会場の詳細や登録方法は申し込み時に案内されるのが一般的です。

受験資格

受験資格は1級が葬祭実務経験5年以上、2級が2年以上です。また、一部認定校のカリキュラム修了も経験として認められます。

試験内容には学科試験と実技試験があり、1級では全葬儀に関する詳細な知識と技能が必要とされ、2級では個人葬に関する一般的な知識と技能が求められます。

試験内容

葬祭ディレクターの試験は、1級と2級の両方で試験内容は学科試験と実技試験です。学科試験では、葬儀に関する基本知識や社会的環境、公衆衛生、法律、行政手続、ご遺族心理、宗教などが出題。

1級はすべての葬儀に関する詳細な知識が求められ、伝統的な装飾技法や、接遇、司会、実技筆記などさまざまな項目が含まれます。 2級の学科試験は個人葬に関する基礎知識を評価し、実技試験では実際の葬儀業務に関連する技術や対応能力を確認されます。

1級・2級も同様の項目が含まれますが、1級に比べると2級は簡易的な内容です。試験は各200点満点で、70%以上の得点が必要です。

一部合格となった場合、再受験時には該当部分の試験が免除されます。

葬祭ディレクターの年収


厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、冠婚葬祭業が属する「生活関連サービス業」の平均年収は362万900円です。 平均月給は27.1万円で、年間賞与及びその他特別給与額の平均は36万1,700円であることがわかりました。

葬祭ディレクターの年収は、資格と経験により異なります。主に個人葬を担当する2級葬祭ディレクターの年収は、約300万円〜500万円です。 一方で、大規模な葬儀や複雑な案件を担当する1級葬祭ディレクターの年収は約500万円〜800万円です。

勤務地や雇用形態、経験によって年収に差があり、都市部では高めになる傾向があります。また、業界の経済状況や個人の成績も収入に影響するでしょう。

葬祭ディレクターの仕事内容


葬祭ディレクターの仕事内容は、ご遺族がスムーズに葬儀を行えるようサポートすることです。そのため、葬儀の計画から準備、進行まで幅広い業務を担当します。

葬儀の事前相談

葬儀の事前相談は、ご遺族との面談を通じて葬儀の希望やニーズをしっかりと把握することです。葬儀の内容や流れを計画し、必要な手続きや費用の見積もりを提供します。

さらに供花(くげ)や供物(くもつ)、車両手配などの付帯サービスについても提案し、ご遺族が安心して葬儀の準備を進められるようサポートを行います。

会場手配

会場手配とは、ご遺族の希望や予算に応じて適切な会場を選定し、予約と日程調整を行うことです。会場の設備やサービスが葬儀の要件に合うか確認し、供花や装飾など必要な手配を行います。

葬儀前には準備状況や問題点がないかチェックし、ご遺族が安心して葬儀を行えられるよう、会場の準備と調整を行います。

ご遺体の搬送と納棺

ご遺体の搬送と納棺(のうかん)とは、ご遺族と相談して搬送の時間やルートを決定し、必要な手配を行うことです。専門のスタッフがご遺体を安全に搬送できるように努めます。

また、ご遺族の希望や宗教的要件に応じた棺の選定や装飾を行い、納棺を準備します。ご遺体を棺に納める作業を実施し、納棺の儀式や手続きをサポートするのも葬祭ディレクターの仕事です。

宗教者との打ち合わせ

宗教者との打ち合わせとは、ご遺族の宗教や宗派に基づく儀式や慣習を確認し、宗教者と相談しながらそれにもとづいた葬儀のプランを立てることです。

必要な道具や供物の準備についても話しあい、葬儀当日の進行内容を確認しつつ、宗教的な要件を適切に反映した葬儀のサポートを行います。

返礼品や会食の手配

返礼品や会食の手配では、ご遺族の意向に沿って参列者への返礼品を選定し、ご遺族や地域の習慣、宗教に配慮します。 返礼品の購入や注文、包装などの詳細を整え、配布のタイミングや方法を調整するのも役割です。

葬儀後には会食の場所やメニューを決定し、会食に必要な準備やセッティングを行います。

霊柩車の手配

霊柩車(れいきゅうしゃ)の手配とは、ご遺族の希望や葬儀の規模に応じて霊柩車の選定と予約を行うことです。霊柩車の予約では、葬儀の日程や時間に合わせてスケジュールを調整します。

搬送ルートや交通状況を確認し、適切に移動手配を進めることが重要です。最後に霊柩車の清掃状況や整備を確認し、出発前に車両が適切な状態であるかを確認します。

祭壇の設営

祭壇の設営は、葬祭ディレクターの業務のひとつです。ご遺族の希望や宗教的な要件にもとづいて祭壇のデザインを決定し、デザインに合わせて花や供物、宗教的なアイテムなどの装飾品の準備と手配を行います。

祭壇に装飾品や供物を丁寧に配置して、全体の見栄えを整えるのも重要な役割です。設営が完了した後は祭壇の設置に問題がないかを最終確認し、必要があれば調整を行います。

葬儀の司会進行

葬儀の司会進行は、ご遺族と相談しながら決定した式の進行を行うことです。スピーチや儀式のタイミングを計画し、それに合わせて必要な資料や指示を準備します。

葬儀当日には式次第(しきしだい)に沿って儀式やスピーチを進行し、スムーズな葬儀を行うのも葬祭ディレクターの役割です。参列者や宗教者との連携を取り、式典中に発生する問題や変更にも迅速に対応することが求められます。

ご遺族のアフターサポート

ご遺族のアフターサポートは、葬祭ディレクターの大切な役割のひとつです。葬儀後には、ご遺族からの相談や要望に応じてサポートを提供し、必要な手続きや書類の取り扱いについてのアドバイスを行います。

また、葬儀後に追加の情報を提供したり、法的手続きやその後の儀式についての案内をします。心のケアやカウンセリングが必要な場合には、適切な支援を提案することもあるでしょう。

さらに、ご遺族に感謝の意を表すため、フォローアップの連絡やお礼の手紙を送ることも、重要なアフターサポートのひとつです。

葬祭ディレクターのやりがい


葬祭ディエクターの仕事には大変な一面もありますが、多くのやりがいを感じる瞬間もあります。具体的に、どのような場面でやりがいを感じるのかを解説します。

ご遺族から感謝される

葬祭ディレクターにとって、ご遺族から感謝の言葉をいただく瞬間は、特に大きなやりがいを感じる場面です。

この仕事は、精神的にも体力的にも厳しいものがあります。しかし、ご遺族の悲しみや希望に真摯に向き合うことで、感謝の気持ちを伝えられることも多いです。

感謝の言葉や、ご遺族の笑顔は、困難な業務のなかでも大きな励みとなるでしょう。葬儀が無事に終わり、ご遺族が少しでも心の安らぎを得る姿を目にすることができれば、達成感や満足感を感じられます。

人生の最期を尊重する役割を担える

葬儀の準備や進行を通じて故人の生涯を振り返り、最期の瞬間を心を込めて支えることで、故人とご遺族の尊厳を守ります。

葬祭ディレクターは、ご遺族の希望や故人の意向に応じて、人生最後のひとときを丁寧に見守り、深い敬意を持って対応することが求められます。 故人の人生の最期を大切にできることは、葬祭ディレクターの仕事の大きなやりがいになるでしょう。

ご遺族の力になれる

葬祭ディレクターは、人生の最期という大切な瞬間に立ち会い、悲しんでいるご遺族を支える重要な役割です。 ご遺族の希望や感情に寄り添い、故人を尊重した葬儀をサポートすることで、深い意味とやりがいを感じられます。

誰かの役に立ちたい、助けたいと考える人にとって、葬祭ディレクターの仕事は充実感があり、多くの人に貢献できる職業です。

ご遺族や参列者から信頼される

葬祭ディレクターの仕事では、参加する人々から信頼を得ることが特に重要です。葬儀という感情的でデリケートな場面においてご遺族や参列者から信頼を得られることで、安心してすべてを任せてくれるでしょう。

細かな部分にまで気を配り、適切なサポートを提供することでご遺族や参列者との信頼関係が築かれます。その結果、葬祭ディレクターとしての評価が高まり、仕事に対する達成感も強く感じられるでしょう。

ご遺族との信頼関係の構築が評価の向上につながり、葬祭ディレクターとして働くうえでの大きなやりがいとなります。

チームプレーで仕事をするため達成感がある

葬祭ディレクターの仕事は、チームプレーが不可欠です。ご遺体の搬送から葬儀の進行まで、各ステップを仲間と連携しながら進めていく必要があります。

それぞれのメンバーが役割を理解し、息を合わせて協力することでスムーズに葬儀を行えます。お互いに信頼しあい一丸となって葬儀の準備・進行を行うことで、葬儀が無事に終わった際には大きな達成感を得られるでしょう。

未経験から葬祭ディレクターになるには資格を取得しよう


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