「50代で転職を考えているけれど、希望のキャリアを叶えられるだろうか」
「新しい環境に飛び込んで、若手社員と人間関係を構築できるだろうか」
と、思うことはありませんか?
さまざまな経験とキャリアを築いてきた50代。これまで積み重ねてきたものがあるため、この年代になってからの転職をためらう人もいます。
とはいえ、人生100年時代と言われるほど働く期間が長くなっている時代ですから、これからのキャリアを見据えた転職を目指しても遅くはありません。
では、50代の転職を成功させるには、どのように行動したら良いのでしょうか。
当記事では、50代の転職市場の現状と厳しいと言われる理由、企業が求める人材の特徴や成功に導くポイントを解説します。転職に向けて行動していきたい50代の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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50代での転職の現実。本当に厳しいの?
「50代での転職は厳しい」と言われており、その事実はデータからも読み取れます。ここでは、データをふまえて50代の転職市場の現状を見ていきましょう。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果 年齢階級別転職入職率」によると、20代・30代の若手と比べて、50代の転職率が低くなっているとわかります。
50代は定年を迎える手前の世代であり、これから活躍できる期間が短いと企業から捉えられがちです。そのため、50代向けの求人は全体的に少なくなっており、ほかの世代と比べて転職は厳しくなる可能性が高くなります。
50代で転職する理由
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」によると、50代の離職理由として最も多くなっているのが「自己都合」です。自己都合による離職理由の内訳を見ると、下記の割合が多いです。
- 人間関係がうまくいかなかったから
- 満足のいく仕事内容ではなかったから
- 労働条件(賃金以外)がよくなかったから
- 賃金が低かったから
これらの不満があって、転職を決意しています。
自己都合での離職が最も多いものの、ほかの世代と比較すると割合は低い傾向にあります。というのも、50代では次のような離職が増えるからです。
- 倒産・整理解雇・人員整理による勧奨退職
- 移籍出向
- 早期退職優遇制度の利用
会社側の都合によって退職しなければならず、転職を余儀なくされるケースもあります。
50代は厳しい状況下での転職活動となりますが、その中でも「現状とは違う会社へ勤めたい」と希望する人は増えているようです。
50代で転職したい人は増えている
「労働力調査 2022年(令和4年)平均結果」によると、50代で転職したい人は増加傾向にあります。
労働力調査 2022年(令和4年)平均結果|第4表 年齢階級別転職等希望者数及び転職等非希望者数より作成
前後の年齢層も含んだ数値になりますが、いずれも年々増加していることがわかります。したがって、50代の転職希望者も増えていると読み取れるでしょう。
では、なぜ50代の転職希望者が増加傾向にあるのでしょうか?
さまざまな要因が挙げられますが、一番の理由は長期的な視点でのキャリア転換やライフワークバランスの追求などで、転職を希望していると考えられます。また、企業側が多様なバックグラウンドや専門性を持った人材を求める企業が増えていることも背景として考えられるでしょう。
50代はさまざまなビジネスシーンを経験してきた人が多いです。資格や実績などわかりやすいスキルだけでなく、若手や中堅とは違う、ビジネスパーソンとして魅力的な人柄や過去の人脈などを持っている人が多い点も、企業側としては重宝します。
ここまで、50代の転職における現状をデータも用いながら解説しました。続いて、50代での転職が厳しいと言われる理由を、さらに深掘りして解説します。
50代の転職が厳しいと言われる7つの理由
50代を求める企業も一定数あるものの、一般的に50代の転職は厳しいです。そう言われる理由には、下記の7つが挙げられます。
- 定年に近い世代で、年齢の壁がある
- 長い経験の中で考えが凝り固まっている
- 働く環境や給与などの条件面にこだわりが強い
- 自分の職務適性や能力を客観視できていない
- 社員との人間関係がうまくいかない
- ストレスのかかる環境や立場を選択している
- 50代向けの求人が少ない
ひとつずつ、詳細を見ていきましょう。
①定年に近い世代で、年齢の壁がある
50代は定年に近い世代です。仮に55歳で65歳定年の会社に転職する場合、10年しか働けません。いくら高い経験値があっても、定年までの年数が短いことで不採用になってしまう可能性があります。
また管理職の場合、企業側は高い給与を用意しなければなりません。転職希望者のスキル・経験から給与を算出すると人件費が高くなるため、採用が難しくなることもあるでしょう。
このように年齢が理由となって、転職先が決まらないことがあります。長期化する可能性も見据えた転職活動が大切です。
②長い経験の中で考えが凝り固まっている
50代は知識や経験が豊富で、仕事をするうえではベテランの立場です。しかし、転職の際には長い間で築いてきたことが強みでもあり、あしかせになることもあります。
たとえば、以下のようなことが考えられます。
- 前職の仕事が抜けきれず、転職先で新しいやり方を覚えられない
- これまでの経験の範囲内でしか物事を考えられない
- マネジメントのやり方や考え方が古い
新しい職場に適応し、数々の変化にも柔軟に対応できる力が求められます。
③働く環境や給与などの条件面にこだわりが強い
前述のとおり、50代の離職理由の上位には「仕事内容」「労働条件」「賃金」があります。離職理由に挙がるほどですから「転職先でこれらの悩みを解消したい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、条件面のこだわりの強さは、転職活動が長期化する原因にもつながります。こだわる条件が多くなるほど、該当する転職先は少なくなるため、「行きたいと思える企業がない」というように活動がストップしてしまうでしょう。
こだわりたい条件をすべて満たそうとせず、優先順位を付けたり緩和させたりすることも必要です。
④自分の職務適性や能力を客観視できていない
人間は誰しも、潜在的な職務適性や能力を持っています。しかし、自分で「この仕事が向いている」と思っていることと、潜在的に持つ職務適性・能力が一致しないこともあるのです。
たとえば、営業部の管理職をやっている人がいたとしましょう。自分の力を客観視できる適性検査をすると「実はマネジメントではなく、プレーヤーとして営業するほうが向いていた」とわかることもあります。
自分の職務適性や能力を把握しないまま転職すると、本来持っている力を活かした仕事ができず、何らかの違和感につながる可能性も。50代の転職を失敗させないためにも、自己分析だけではなく、客観的な視点も取り入れた転職先探しが大切です。
職務適性や能力を客観的に確認できるツールは後述していますので、読み進めてみてください。
⑤社員との人間関係がうまくいかない
50代の転職が厳しくなる理由には、転職先の社員との人間関係構築も挙げられます。たとえば、想定される人間関係として下記のことがあるでしょう。
- チームメンバーが20代・30代の若手で、仕事への価値観の違いや意思疎通の仕方にギャップを感じる
- 自分よりも経験が浅く、年齢の若い人が直属の上司になる
- 部署を越えた人間関係の構築にゼロから取り組む必要がある
- 既存の部署・チームにあとから入ることで、リーダーシップを発揮しづらくなる
転職したあと、若い年齢の社員とコミュニケーションを取ったり、業務について教わったりすることもあります。若手とのコミュニケーションに気後れすることなく、新しい人間関係を柔軟に構築していくスキルが必要です。
採用面接の段階で人間関係構築に不安が残ると評価されてしまうと、なかなか内定が出ないといった原因にもなります。
⑥ストレスのかかる環境や立場を選択している
転職先を探す際、自分にとってストレスの大きい環境や立場を選んでいませんか。ストレスのかかるところへ身を置くと、心身共に疲弊してしまい、仕事上でパフォーマンスを発揮しにくくなります。
たとえば、同じ営業職でも環境の変化に強い人もいれば、弱い人もいます。マネジメントと言っても、人によって得意な分野は異なるでしょう。
まずは、自分にとってストレスに感じることが何なのか、しっかり把握することが大切です。ストレスの感じやすい部分を知っていれば、その環境や立場を避けたうえで転職先を選択できます。
⑦50代向けの求人が少ない
前述のとおり、転職率は20代・30代のほうが高くなっています。「第二新卒歓迎」や「未経験OK」など、若手人材に向けた求人もあり、売り手市場の状況であれば数多くの候補企業から転職先を選べるでしょう。
しかし、50代になると状況は変わります。管理職の場合は、そもそも人数が多くありません。各企業でポジションが空いているケースが少なく、求人が出回りにくい状況にあります。
企業側が「管理職を中途採用したい」となった際には、多くの人が利用するハローワークや大手求人サイトではなく、ハイキャリア専用の人材紹介会社や社員の知人から採用するケースもあるのです。
そのため、50代の人が「転職をしたい」と思っても、希望のポジションでの求人が見つかりづらく、スムーズに話が進まない恐れもあります。
ここまで、50代の転職が厳しいと言われる理由を具体例も交えながら解説しました。これから転職に向けて行動していくにあたって、「どのような50代が企業に求められるのか知りたい」と思う方もいるのではないでしょうか。
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続いて、転職を考えないほうが良い50代の特徴を見ていきましょう。
転職を考えないほうが良い50代の特徴
転職を考えない方が良い50代の特徴は、下記のとおりです。
- 転職理由が曖昧である
- 年収ダウンは避けたいと考えている
- 転職先で活かせるスキルや経験が乏しい
- 転職失敗リスクを許容できない
どういうことか、1つずつ解説していきます。
転職理由が曖昧である
理由が曖昧なまま転職を検討している50代の方は、慎重に考えたほうが良いでしょう。明確な目的や動機がないまま転職を考えることは、キャリアや人生設計においてリスクが高くなる恐れがあります。「なんとなく転職を経験してみたい」
「転職すると年収アップすると広告で見た」
このように理由が曖昧なまま転職してしまうと、新しい職場で評価されなかったり自分のこれまでのキャリアを活かせなかったりする恐れがあります。その結果、築いてきたキャリアを失ってしまう恐れもあるでしょう。
多くの50代の方々は、過去の豊富なビジネス経験やスキル、特定の業界の知見などを持っています。
しかし、転職しやすいかどうかと転職後に成功するかどうかは別問題です。漠然とした不満や、変化への憧れだけで転職を考えるのは危険です。
本当に転職をする必要があるのか、いまの環境で現状を改善できないか、慎重に検討しましょう。たとえば社内で別部署や新しい仕事にチャレンジできないか相談したり、実際に転職した人へ話を聞いたりすることが、検討の方法として挙げられます。
年収ダウンは避けたいと考えている
転職をするからには、現職よりも良い待遇で転職先を見つけたいと考えるのは自然なことです。しかし50代から転職する場合、年収アップを狙った転職は決して簡単ではありません。しっかりしたキャリアがあり、スキル・経験・人格ともに申し分のない人であれば、転職で年収や福利厚生をアップさせることも可能です。しかし多くの場合、50代からの転職は年収ダウンにつながりやすいと言えます。
- すでに現職の給料が高い
- 転職先で働ける年数が短い
- 転職後に期待していたパフォーマンスを発揮できるか不透明
このような理由から、50代の転職希望者が望む年収を提示できない企業があります。どうしても年収ダウンを避けて転職したい場合は、現職を続けながら希望の年収を提示してくれる企業を探すことをおすすめします。
転職先で活かせるスキルや経験が乏しい
50代で転職を考える際、自身のスキルや経験が転職先で十分に活かせるかどうか事前に検討しましょう。転職先の企業によっては、これまで培ってきたノウハウを活かせない恐れがあります。たとえば異業種や異職種に転職する場合、これまでの経験を活かせず給与に見合った働きができない場合もあるでしょう。その結果、社内に居づらくなりさらにパフォーマンスを発揮しにくくなったり、最悪の場合は早期離職につながったりする可能性もあります。
50代から転職を考えるなら、まずは自分のキャリアの棚卸しからはじめましょう。自分でできるキャリアの棚卸し方法としては、下記の項目を書き出してみることをおすすめします。
- 過去の職歴
- 具体的な業務内容
- 成果・実績
- スキル・資格
- 自分の強み・弱み
上記項目を書き出してみることで、自分のキャリアを棚卸しできます。棚卸しした結果を踏まえて、今後どのようなキャリアを歩みたいのか、そのためにはどのような企業へ転職するべきか、そもそも本当に転職する必要があるのかなど、検討してみましょう。
転職失敗リスクを許容できない
50代に限らず、転職には失敗するリスクがあります。何を持って「失敗」と捉えるかは人によって異なりますが、下記項目に当てはまる場合は「転職失敗」と捉える人が多い印象です。- 思ったほど活躍できなかった
- 想像していた仕事内容と違った
- 年収が下がった
- 離職を余儀なくされた
転職に失敗するリスクは、年代にかかわらず誰にでもあるものです。転職失敗のリスクを絶対に許容できない場合、転職はおすすめできません。
転職失敗リスクを軽減する方法としては、事前に転職先の企業について徹底的に調べることをおすすめします。
また、仮に転職に失敗しても再就職できる実力があったり親族が経営している会社で働かせてもらえるなど、万が一の事態に対応できる選択肢を持っておくことも重要です。
50代でも転職を考えたほうが良いかもしれない事例
50代から転職を成功させることは簡単ではありません。しかし、下記のような事情がある場合は思い切って転職にチャレンジしても良いでしょう。
- 今の職場で就業継続が困難である
- 新しくチャレンジしたいことがある
- 自分のスキルや経験を活かせる職場がある
- 退職勧奨を受けている
それぞれ詳しく解説します。
今の職場で就業継続が困難である
「健康状態が悪化しており、現職での就業継続が難しくなってしまった」「異動によって慣れない仕事をさせられており、心身的ともに疲弊している」
50代になると、上記のような理由から転職を考える人もいます。以前よりも健康に対する不安が大きくなったり、役職定年によって別部署へ異動となったりと、気持ちや環境の変化が生まれやすくなるでしょう。
50代からの転職は決して簡単ではないため、まずは現職を続けられないか考えることが大切です。そのうえで、どうしても心身ともに限界であれば、転職も視野に入れたほうが良いでしょう。
満足のいく転職を実現するなら「転職を通じて解消したい悩みは何か」「転職先でその悩みは解決できるのか」を冷静に判断することが大切です。
新しくチャレンジしたいことがある
50代から「新しいことにチャレンジしたい」と考える方もいます。仕事で新しいことにチャレンジするために、転職を検討する人もいるでしょう。50代からの転職は待遇が下がりやすいため、あまりおすすめはできません。しかし、転職しないとどうしてもチャレンジできないことがある場合は、思い切って転職に踏み切ってみるのも良いでしょう。
ただし、繰り返しになりますが50代からの転職はリスクも大きいです。現職を辞めずにチャレンジを実現できないか、家族と話し合ったうえでリスクを許容できるかなど、事前に検討しましょう。
自分のスキルや経験を活かせる職場がある
自分のスキル・経験が活かせそうな職場が見つかった場合は、転職を検討しても良いでしょう。同業種・同職種の求人であれば、自分の力を発揮できる可能性が高いです。たとえば、建築業界で職人として働いていた場合、転職先も同じ業界・職種であれば自分の能力をほぼそのまま活かせるでしょう。保険営業だと、会社が変わったとしても仕事内容は大きく変わりません。
このような場合、たとえ50代だとしても転職に失敗するリスクは少ないため、転職を検討しても良いでしょう。ただし、年収が下がったり人間関係の変化に戸惑ったりする点を考慮することが大切です。
退職勧奨を受けている
事業環境の変化や人員整理など、企業側の要因によって退職勧奨を受けている50代の人もいるでしょう。状況にもよりますが、今後同じ企業で働き続けられる見通しが立たない場合、早めに転職活動を始めることをおすすめします。退職勧奨を受けるということは、今後その企業で働き続けられる可能性が低いことを意味します。場合によっては会社側から不当な扱いを受ける恐れもあるでしょう。
もちろん会社に残り続けるのも1つの選択肢ですが、残りの社会人生活を充実させることは難しいかもしれません。
そこで、退職勧奨を受けたことを契機に転職活動をはじめる、というのは選択肢としてありです。企業によっては退職勧奨に応じることで、退職金を多めに出してくる場合もあります。
ただし、退職に応じたあとすぐに転職先が決まるとは限りません。退職勧奨を受けて「転職するのもありだな」と思うのであれば、早めに行動を起こしましょう。
50代ですぐに転職できる人の特徴
企業が求める50代で転職できる人の特徴として、下記の6つが挙げられます。
- マネジメント経験が豊富で高い専門知識がある
- 大規模プロジェクトを率いた経験がある
- マネージャーだけではなく、プレーヤーとしても活躍できる
- 柔軟な考え方ができ、自社の社風や価値観に合わせられる
- 新しいことも身に付ける柔軟性を持っている
- 若手社員の気持ちに寄り添える
それぞれ見ていきましょう。
マネジメント経験が豊富で高い専門知識がある
50代は、これまで培ってきた経験・スキルが豊富です。管理職としてマネジメントしてきた経験があれば、転職先でも重宝されます。
- 目標達成までのプロセスを明確にし、チーム全体で成果を出すための行動ができる
- 若手の指導や育成に携わった経験がある
- プロジェクトの目的に沿って戦略を立て、その都度、適切な意思決定ができる
このようなマネジメント経験があると、転職で有利になる可能性が高まります。
また、業界や業務に関する専門知識を有していることも特徴のひとつです。経験と知識は密接に関係しているため、転職先でチームを率いる際にも役立てられます。
大規模プロジェクトを率いた経験がある
管理職として、大小さまざまなプロジェクトを率いた経験があるかと思います。その中でも大規模プロジェクトのチームをまとめ、成功に導いた経験があると有利です。
- 社内DXのために新しいITシステムの導入と普及をおこない、生産性向上に貢献した
- 新規事業立ち上げを海外事業部と連携しておこなった
- 新ブランドや新商品の立ち上げ、製造プロセスの計画・管理など、製品開発プロジェクトの全体統括を担当した
上記の例は、ほんの一例に過ぎません。大規模プロジェクトの責任者となってチームをまとめたほか、部下の指揮・指導などを担ってきた場合は、自信を持ってアピールしていきましょう。
マネージャーだけではなく、プレーヤーとしても活躍できる
マネージャーだけではなく、プレーヤーとしての経験も持ち合わせています。そのため、業務進捗の管理や部下の育成などだけではなく、自らが顧客の元へ出向いて契約を取り付けることもできるでしょう。
担当できる業務範囲が広い場合は、そのときの状況にあわせて柔軟な対応が可能です。また、現場感覚のわかる管理職として信頼を得ていくこともできます。
ただし、すべての人がマネージャーとプレーヤーの双方ができるとは限りません。自分はマネージャーの素質があるのか、プレーヤー向きなのかを把握することも大切です。
柔軟な考え方ができ、自社の社風や価値観に合わせられる
これまでの経験やスキルを活かした柔軟な考え方ができ、転職先の社風や価値観に合わせる適応力が求められます。
仕事に対するプライドやこだわりは大切ですが、頑固さが垣間見えると企業から敬遠されてしまいます。「自社には合わなそうな人だ」「入社後に使いにくそうだ」と捉えられたら転職はうまくいきません。
柔軟な考え方ができること、前職での価値観に引っ張られずに転職先の社風に馴染めることを面接などでアピールできると良いでしょう。
新しいことも身に付ける柔軟性を持っている
転職すると、これまでの経験や知見が通用しないことがあります。そのため、新たな知識・スキル・人間関係なども身に付けていく柔軟さが必要です。
- 業務の進め方を転職先の方法にアップデートする
- 最新技術・知識・スキルを積極的に取り入れる
- 部署内外の社員や社外の取引先など、新しい人間関係をスムーズに構築する
すでに持っている経験・知見に満足せず、新しいことをどんどん取り入れていく積極性と努力が求められます。
若手社員の気持ちに寄り添える
50代は長い社会人経験の中で、さまざまな体験をしてきたはずです。成功や失敗など、自らの体験があるからこそ語れることが多くあります。
管理職の立場で部下の悩みを聞くときには、気持ちに寄り添ったアドバイスが可能です。自分が若手だった頃に感じた嬉しかったこと・つらかったこと・乗り越えてきたことを思い返しつつ適切なアドバイスができれば、部下が抱える悩みの解消が期待できます。
若手社員にとって豊富な経験をしてきた大先輩の存在は貴重です。「気持ちをわかってくれる上司だ」と部下に知ってもらえれば、自身の信頼につながります。
また、転職先企業にとっても若手の気持ちに寄り添える管理職がいることで、組織の生産性向上や人材の定着などの課題解消に貢献できるため、重宝されるでしょう。
ここまで、企業が求める50代転職者の特徴を6つに分けて解説しました。50代の転職では、経験・知識・スキルをはじめ、考え方や人間性に至るまで求められることが大きくなります。
50代の転職者に求められることをふまえ、企業はなぜ50代の人材を採用するのか、詳しく見ていきましょう。
転職希望の50代を企業が採用する理由
50代の人材を企業が採用する理由としては、下記が挙げられます。
- 過去の経験を自社で活かしてもらうため
- 転職希望者が持っている人脈を活用するため
- 即戦力として活躍してもらうため
- 多様な人材を社員に迎え入れるため
1つずつ解説していきます。
過去の経験を自社で活かしてもらうため
企業が50代の転職希望者を採用する理由の1つに、豊富な経験を自社で活かしてもらうことが挙げられます。長年のキャリアを通じて培われた知識、スキル、ノウハウは、即戦力人材を求める企業にとって魅力的です。新卒から働き続けている人であれば、30年以上の社会人経験があるはずです。その間にさまざまな状況や課題に直面し、乗り越えてきた経験があります。また50代の転職者は、若手社員にはない経験にもとづいた判断力と冷静さを持っている人が多いです。
このように50代の転職希望者が持つ豊富な経験は、即戦力人材の採用を考えている企業にとって大きな魅力となります。
転職希望者が持っている人脈を活用するため
50代の転職希望者は、若手〜中堅と比較して豊富な人脈を持っている人が多いです。長年の仕事を通じて構築されたネットワークは、新しい会社でも活かせる場合があります。たとえば業界内で有名な営業マンを採用できた場合、その人が持っている人脈や知名度をそのまま活かしやすいです。「あの人だから(商品やサービスを)買おう」「今までのお付き合いがあるから」と、転職後も人脈を活かしてもらいやすいでしょう。
このような理由から、企業は人脈を多く持っている50代の転職希望者を採用する場合があります。
即戦力として活躍してもらうため
即戦力として活躍してもらうことを期待して、50代の転職希望者を採用する場合があります。特に同業種・同職種であれば、採用後も即戦力として活躍してもらえる可能性が高いです。たとえば今まで営業ひと筋で働いてきた50代の人材であれば、基本的な営業スキルやビジネスマナーを備えているのはもちろん、応用的な営業テクニックや交渉術なども体得している可能性があります。
このように入社後に高いパフォーマンスを発揮してもらうことを期待して、企業は50代の人材を採用します。
多様な人材を社員に迎え入れるため
人材の多様性を確保するために50代のビジネスパーソンを採用する企業もあります。異なる企業で働いた経験が長い人材を採用することで、生え抜きの人材からは出てこないアイデアが生まれる可能性があるからです。ビジネス環境は年々変化しており、従来のやり方を踏襲するだけでは成長しにくくなっています。そこで、多様な背景を持つ人材を採用して新しいアイデアを生み出し、新規事業や新商品の開発、生産性の向上などにつなげることを目指します。
50代の転職で失敗しやすい人の特徴
50代の転職で失敗しやすい人の特徴は以下のとおりです。
- プライドが高すぎる
- 周りに相談しない
- 客観的に自分を分析できていない
- 市場価値を理解していない
それぞれの特徴を説明します。
プライドが高すぎる
50代の転職で失敗しやすい人の特徴として、プライドが高すぎる点が挙げられます。
経験値が上がるがゆえに「転職して年下の上司から業務を教わるのはいやだ」「年収は下げたくない」「なめられたくない」など、20代や30代の頃には抱かなかった感情が邪魔してしまう可能性があります。不要なプライドによって、希望条件を絞らざるを得なくなり、転職するのに時間がかかってしまうでしょう。
周りに相談しない
周りに相談しないのも、転職に失敗しやすい特徴と言えます。「50代から転職するなんて話をしたら絶対止められる……」と思い、一人で抱え込むと最適解が見出せず、転職に思いのほか時間がかかってしまうでしょう。
無理に親しい人に相談する必要はありません。転職エージェントなどを活用して、第三者に相談する方法もあります。
客観的に自分を分析できていない
客観的に自分を分析できていないと、転職に失敗する可能性が高まります。50代になると今まで積み上げていたキャリアに固執してしまい、視野が狭くなりがちです。
そのため、仕事を探す際に条件を絞りすぎて自分に合った仕事が見つけづらくなってしまうでしょう。自身のキャリアは考えずに、初心に戻って自己分析を行う必要があります。
自分の市場価値を理解していない
自分の市場価値を理解していないと、転職がうまくいかない可能性があります。現代は常に変化が伴う時代です。それとともに企業も「主体的に動ける」「自分の意見を主張できる」といった人材を求める傾向にあります。
そのため、指示されたことしかできなかったり、さまざまな人とコミュニケーションを取れなかったりすると、転職に失敗するリスクが高いです。「今の自分には市場価値があるのか」を今一度把握する必要があるでしょう。
自分の市場価値を把握したいとお考えなら、ミイダスの市場価値診断を試してみてはいかがでしょうか。ミイダスの市場価値診断であれば、設問に回答するだけで自分の転職市場価値を客観的に知ることが可能です。ぜひ一度お試しください。
また、市場価値についてくわしく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事:転職活動時に自分の市場価値を診断する方法を解説】
50代の転職を成功させる9つの方法
50代の転職を成功に導く方法として、下記の9つを紹介します。
- 時間をかけて転職活動に取り組む
- 自分の意思決定や思考のクセを把握する
- 転職先に求める条件を狭めすぎない
- 職務適性や能力を客観的な視点で見る
- 上司としての自分のタイプと、相性の良い部下のタイプを把握する
- 自分のストレス要因となる職場環境は選ばない
- 50代向けの転職エージェントや転職サイトを活用する
- 今までに培った人脈を活用する
- 資格を取得する
ひとつずつ、具体的な解決法もお伝えしながら解説していきます。
①時間をかけて転職活動に取り組む
50代向けの求人は若手世代と比べて少なくなっており、転職先がすぐに見つからないことがあります。管理職のポジションを探す場合、一般職よりも数が少なくなるため、難易度はさらに上がるでしょう。
そのため、転職活動が長期化することを見据えた行動が大切です。完全に退職する前に転職活動を並行して始めるようにしましょう。
仮に退職を先に決意してしまい、転職先が決まらなかった場合には無職期間が発生します。無職期間が長くなればなるほど50代での転職は不利になるため、転職先が決まってからの退職がおすすめです。
②自分の意思決定や思考のクセを把握する
「社内ミーティングで、本当は反対意見だったのに、まわりに流されて同意してしまった」とか「意思決定を求められた際、現状維持するほうを選びがちだ」ということはありませんか?
人間は誰しも「認知バイアス」を持っています。認知バイアスとは、無意識のうちに合理的ではない意思決定をしてしまう、思考の偏りやクセのことです。
自分の認知バイアスの傾向を知っておくと、転職先でマネジメントをしたり、新たな人間関係を構築したりするときのヒントになります。
とはいえ、認知バイアスは目に見えないもので、自己分析しようにも1人だけで判断するのは難しいです。
そこでおすすめしたいのが、中途採用サービス「ミイダス」が提供する「バイアス診断ゲーム」です。ゲーム感覚で質問に回答していくと、22項目もの認知バイアスの傾向を可視化できます。
自分の認知バイアスの傾向を知り、コントロールできれば、適切な意思決定やコミュニケーションなどに役立てられます。
バイアス診断ゲームはミイダスのアカウント登録後、無料で診断が可能です。ぜひ転職活動や転職先での業務にご活用ください。
③転職先に求める条件を狭めすぎない
50代の転職がうまくいかない原因のひとつが、求める条件の高さです。「現職と年収レベルを維持したい」「経験のある◯◯部のマネージャーに転職したい」など、複数の求めたい条件があるでしょう。
しかし、求める条件が高くなればなるほど、転職先が絞られていきます。長期に渡って内定が出ないケースもあるため、条件を狭めすぎないことが大切です。
- 年収の一時的なダウンは受け入れる
- 大手企業ばかりを候補にしない
- 管理職で見つからない場合は、一般職で転職したあとにキャリアアップを目指す
上記のように、自分の中で譲れないことを決めながら条件を緩めてみましょう。
企業に求める条件を決めることも大切ではありますが、それ以上に転職先で活躍できるかどうかが重要です。長期視点で見て、活躍できる場があるのか見定めることもポイントです。
④職務適性や能力を客観的な視点で見る
これまでの経験や価値観にもとづいて「自分には、この仕事が向いている」と判断しがちです。しかし「実は、自分で思っている適性とは異なる力を持っていた」ということがあります。
客観的に自分のことを知れるツールを通すと、思いもよらない適性や能力が明らかになるケースがあるのです。
自分の職務適性や能力を客観的に見るには、ミイダスの「コンピテンシー診断」がおすすめです。コンピテンシー診断では、パーソナリティや職務適性、マネジメント資質など、表面的には見えない自分の特徴を可視化します。
転職先を探す際にコンピテンシー診断の結果もふまえると、候補になかった企業にも出会えます。自分に向いている職種を選ぶことで転職後の活躍度合いも変わるため、ぜひ診断して結果を取り入れてみてください。
通常、適性検査を受けようとすると高額な料金がかかりますが、ミイダスのコンピテンシー診断なら無料です。気軽に診断してみましょう。
※登録後に無料で診断できます。
⑤上司としての自分のタイプと、相性の良い部下のタイプを把握する
自分がどのようなタイプの上司で、どんな部下がメンバーだったら仕事をしやすいか把握できている人は少ないのではないでしょうか。
「せっかく転職先が決まったのに配属先で部下との関係がうまくいかず、悩みの種になった」という話も耳にします。
転職後の人間関係を良好にするために、上司としての自分のタイプを把握してみましょう。
ミイダスの「コンピテンシー診断」では、上下関係適性を可視化し、どの組み合わせであれば相性が良いか明確にできます。
たとえば、あなたの上司としてのタイプが「参加要求型」だったとしましょう。このタイプの場合、自分の部下に意見を押しつけることなく、できるだけ全員が参加できるように配慮します。
参加要求型の上司と相性が良いのは「協調協力型」の部下です。協調性があり、独自のアイデアや意見を持っているものの、最終的には上司の指示にしたがいます。
反対に「素直直言型」の部下とは、うまくいかない可能性が高いです。基本的に個人主義のため、簡単に自分の仕事スタイルや意見を変えません。何かしらの業務への参加を促しても、思うように動いてもらえないことも起こるでしょう。
このように自分の上司としてのタイプを知っておけば、部下との良好な関係づくりにつなげられます。
⑥自分のストレス要因となる職場環境は選ばない
どのような仕事や環境でストレスがかかりやすいのか、要因を知ることも大切です。自分自身でストレスを感じやすい事柄を知っておけば、その方向はあえて選択しないという判断もできます。
ストレスがかかる仕事・環境に居続けると、最大のパフォーマンスを発揮できません。転職先で活躍できないだけではなく、心身に影響が出てしまうこともあるでしょう。
転職を成功させるために自分のストレス要因を知り、できるだけその環境に身を置かずに済む企業を選ぶのがおすすめです。
なお、ストレス要因もミイダスの「コンピテンシー診断」にて知ることができます。
⑦50代向けの転職エージェントや転職サイトを活用する
50代向けや管理職の求人が見つからないときには、ハイクラス転職に特化したエージェントや転職サイトを活用する方法があります。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーに相談できたり、履歴書や職務経歴書の添削を受けられたりします。応募や面接時には、企業との調整役にもなってくれるため、忙しい合間に転職活動をするには力になってくれるでしょう。
転職サイトでは、自分の希望する条件から企業を探したり、応募したりできます。「管理職希望」と条件入力すれば、該当の求人をすぐ見つけ出すことも可能です。
50代向けの転職エージェントやサイトを使って、募集している企業を探してみてください。
「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」ができる「ミイダス」でも、求人を出している企業を探せます。特徴的なところは、活躍可能性の高い企業が一目でわかることです。
転職先と自分の適性がフィットしていないと、入社後に「なんだか思っていた企業と違う」といった違和感につながります。活躍可能性が表示されるため、自分とフィットする企業を効率良く探すことができ、入社後に抱く違和感も抑えられるのです。
ミイダス独自の機能を活用したことにより、転職を成功させた人もいます。転職先を探すツールのひとつとして、ミイダスをぜひご活用ください。もちろん、求人の閲覧に利用料はかかりません。
⑧今までに培った人脈を活用する
50代には、これまで培ってきた広い人脈があるのではないでしょうか。取引先はもちろん、過去に退職した同僚や業界を越えたつながりのある人もいるでしょう。
転職を叶えるには、知人から推薦・紹介してもらう方法もあります。専門的に言うと「リファラル採用」と言います。
優秀な人材を確保するためにリファラル採用を強化している企業があるほどですので、知人に「転職を考えている」と声をかけてみるのもおすすめです。選考を受ける前に、知人が勤めている企業の社風や業務内容などを詳しく聞けるので、自分に合う場所かどうか判断しやすくなります。
また、知人から企業の人事担当者へ「こういう人がいる」とスキルや人柄などを事前に伝えてもらえれば、選考がスムーズに進むこともあります。
これまで培ってきた人脈もフル活用し、50代の転職を成功させましょう。
⑨資格を取得する
資格取得は、転職するうえで武器になるでしょう。資格を取得することで得られるメリットは以下のとおりです。
- 自信がつく
- 市場価値が高まる
- 仕事の幅が広がる
資格取得は自信をつけるきっかけになり、転職活動にも前向きに取り組めるでしょう。50代の転職で役立つ資格を3つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
中小企業診断士
「中小企業診断士」とは、中小企業の経営課題に対して診断や助言を行う専門家を指します。経営課題とひと口に言っても、経営戦略や人材の採用・育成、新しい事業など業務は多岐にわたります。
また、中小企業診断士はコミュニケーション能力が必要な仕事です。そのため、AIに奪われない仕事と言われており、将来性も高いと考えられます。
医療事務
「医療事務」とは、医療機関で医療に関わる会計業務や受付、診療報酬請求業務などを行う仕事です。医療事務資格にはいくつか種類があります。
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- 医事コンピュータ技能検定試験
- 医療事務技能認定試験
それぞれ難易度が異なるため、初めは難易度の低いものから取得していくとよいでしょう。 医療はこれからさらに需要が高まる可能性があります。安定的に働きたいと考える方におすすめです。
登録販売者
「登録販売者」とは、2009年の改正薬事法(現在の医薬品医療機器等法)の施行により誕生した一般用医薬品(第二類・第三類)の販売に必要な専門資格です。
病院や調剤薬局、ドラッグストアなどでお客様に薬の情報提供を行ったり、お客様に合ったお薬を選んだりする仕事です。医療事務と同じように、これからの時代も需要は高い仕事と考えられます。
50代の転職を成功させる方法を9つ紹介しました。ここまで読んで「50代でも転職のスカウトは受け取れる?」「年収は減るの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
続いて50代での転職に関連する、よくある質問へ回答します。
50代の転職でよくある質問
ここでは次の3つの質問について回答していきます。
- 50代でも転職のスカウトは受け取れる?
- 50代の転職で、いきなり管理職になれる?
- 50代で転職すると年収は減る?
- 転職先が見つかる前に退職しても大丈夫?
それぞれ見ていきましょう。
50代でも転職のスカウトは受け取れる?
転職サイトなどで、50代の人がスカウトを受け取ることは可能です。自分の挑戦したい仕事に近いスカウトを受け取るには、転職サイトのプロフィールや職歴などを詳細に記載するようにしましょう。特にスキルや専門性、実績を詳しく書くことがポイントです。
スカウトを受け取ったら給与や労働条件などの確認も大切ですが、企業のビジョンと自分の目指す方向性が一致しているか、転職して活躍できそうかといった視点も含めた検討が重要です。
検討後、スカウトを受けてカジュアル面談(選考前の気軽な面談)や応募に進みましょう。
50代の転職で、いきなり管理職になれる?
管理職経験のない人が転職を機に管理職を目指せるかと言うと、可能性はゼロではありません。ただし、通常でも厳しいと言われる50代の転職が、さらにハードルの高いものとなります。
なぜなら、マネジメント経験や過去の実績をもとにして、採用可否の評価をする企業が多いからです。
管理職経験がない場合は、リーダーシップを発揮してチームメンバーをまとめたことや後輩の育成・指導に携わった経験などをアピールすると良いでしょう。
また、いきなり管理職を目指さず、一般職として転職し、そこからキャリアアップする道を選択するのも方法のひとつです。
50代で転職すると年収は減る?
50代での転職の際、できるなら現状の給与水準以上で転職したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
厚生労働省の令和2年雇用動向調査、転職入職者の賃金変動状況別割合によると、1割以上の賃金減少となった人が約3~4割となっており、最も多くなっています。
厚生労働省|令和2年雇用動向調査|表7 転職入職者の賃金変動状況別割合より作成
「減少」のくくりで見ると、55~59歳の約5割において賃金が減る結果となっているため、年収ダウンをできるだけ抑えて転職をするなら、50代前半までに行動するのが得策と言えるでしょう。
前述のとおり、年収の増加にこだわりすぎると転職活動が長引く原因にもなります。現職と同水準か、もしくは1割程度の減少であれば受け入れ、転職してから年収を回復させていく方法が良いのではないでしょうか。
転職先が見つかる前に退職しても大丈夫?
転職先が決まる前に退職するのは、可能な限り避けたほうが無難です。転職は、年齢を重ねるごとに決まりにくくなる傾向にあります。退職後すぐに転職先が決まれば良いですが、そうでない場合は無職期間が長くなってしまうリスクが高いです。
無職期間が長くなると貯金がなくなったり、ブランクをマイナス評価されて採用選考に通りにくくなったりしかねません。このような理由から、できるだけ退職前に転職先を見つけておくことが大切です。
ただし「心身共に限界である」「転職活動に充てる時間を確保できない」など理由がある場合は、転職先を見つける前に退職を検討するのもありです。
50代で転職失敗は極力避けたい
ここまで、50代の転職について解説しました。50代から転職を希望する人は増加傾向にありますが、転職を成功させるのは簡単ではありません。
50代向けの求人は他の年代よりもそもそも数が少なく、難易度が高いです。仮に求人を見つけて内定を獲得できたとしても、入社後に活躍できない可能性もあります。
また年収が大幅にダウンしたり、会社に馴染めず早期離職してしまう恐れもあるでしょう。再就職も大変ですし、年収や福利厚生が悪化して「転職しなければ良かった」と後悔してしまいかねません。
そのため、転職をするなら応募先の企業を見極めて、自分が活躍できそうなところへ応募することが大切です。とはいえ、求人を出している企業を1つずつ調べて、自分が活躍できそうかどうか判断するのは、現実的に難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、ツールを活用して効率的に企業との相性を見極めることです。「ミイダス」なら、応募前でもある程度企業との相性をチェックできます。
転職失敗を避けるならミイダス!
50代の転職失敗で避けたいことの1つに「転職先を短期離職する」ことが挙げられます。短期離職してしまうと再就職活動でマイナス評価されてしまう恐れがあるからです。
短期離職の理由はいろいろありますが、理由の1つに「会社に馴染めなかった」が挙げられます。今までの会社とは社風や仕事の進め方などが異なるため、転職後に馴染めず居心地が悪くなり、離職してしまう人も一定数います。
そのため、転職活動を行う場合は応募先企業の社風と自分の特徴を見極めることが大切です。転職アプリ「ミイダス」では、コンピテンシー診断を利用することで、自分の特徴を把握したり応募先企業との相性を見極めたりすることが可能。
コンピテンシー診断とは、簡単な設問に答えていくだけで自己分析ができるツールです。診断結果をもとに、応募を検討している企業と自分の相性が良いかどうか判断できます。
コンピテンシー診断はミイダスに登録している人であれば、誰でも無料で利用できます。登録料や利用料は発生しませんので、ぜひ下記から試してみてください。
※登録後に無料で診断できます。
ミイダスを活用した成功例
最後にミイダスを活用して、外食チェーンからベンチャー企業への転職に成功した50代の方の事例をご紹介します。
50代のSさんは大手外食チェーンを展開する上場企業で、2ヶ月に1回のフェアメニューの開発を担当していました。しかし、部下の成長をよく思わない上司の存在により、これ以上ここでは成長できないと判断し転職を決意。
転職活動では自ら企業に応募する傍ら、ミイダスを活用しなんと一部上場企業のフードサービスと、小さなベンチャー企業の2社から採用の連絡が来たそうです。結果的に「これから」という将来性のある会社で働きたいと考え、小さなベンチャー企業に入社することに。
50代という年齢やキャリアに捉われずチャレンジできるという勇気をもらえるインタビューです。インタビュー記事をすべて読みたい方は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事:外食チェーンからフードデリバリーのベンチャーへ!50代の転職体験談】
自分の強みを理解して、活躍できる会社を探そう
50代が転職するときの厳しさや企業が求める人材の特徴、転職を成功に導くためのポイントを解説しました。
50代は、これまでの経験から豊富な知識やスキルを有しています。それが強みでもあり、転職するときの足かせになってしまうこともあります。転職における年齢の壁がどうしても高くなるため、管理職としての経験と自分の適性・強みを活かした転職先探しが重要です。
自分の適性や強み、ストレス耐性などを把握したうえで転職先を探すなら「ミイダス」がおすすめです。独自の診断ツールを用意しており、それをもとに自分とフィットする転職先を探すことも可能です。
ミイダスでできることを下記にまとめました。
- 自分の強み・職務適性・マネジメント資質・ストレス耐性・上司としてのタイプを可視化できる「コンピテンシー診断」を受けられる
- 認知バイアスの強さを測定する「バイアス診断ゲーム」で思考のクセを知ることができる
- 自分にフィットする可能性の高い企業を見つけたり、企業からスカウトを受け取ったりできる
- 経歴や実績を登録することで、あなたの市場価値を表示できる
- 気になる企業が見つかったら、正式応募前にカジュアル面談を申し込める
各種診断を受けることで、これまでわからなかった自分の業務適性やパーソナリティの特徴、意思決定のクセなどを把握できます。診断結果をもとに得意分野の転職先を探したり、適性の低い職種やストレスのかかりやすい環境を避けたりできれば、転職後に活躍する可能性が高くなるでしょう。
50代の転職を成功させるには、ツールの力も借りて自分とフィットする会社を効率良く探すことが大切です。
ミイダスの「コンピテンシー診断」「バイアス診断ゲーム」は、簡単な質問に答えていくだけで結果が出ます。転職活動はもちろん、転職後の業務や人間関係構築にも役立てられるので活用しない手はありません。
スマホからアクセスでき、診断料金はかかりません。まずは、ミイダスの無料アカウントを登録したあと診断をして、結果をぜひ確認してみてください。
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