「もっと収入を増やしたい」「このまま今の働き方を続けていていいのか不安」と感じながらも、どのような仕事なら高収入を目指せるのかと気になっている方もいるでしょう。 高収入の仕事は、一般的に専門的な知識やスキルが求められますが、職業によっては未経験でも自分の適性を活かして収入アップを目指せます。

本記事では、高収入の仕事や未経験からでも稼げる仕事、高収入の仕事に共通する特徴と収入アップの転職に向けて準備すべきことを解説します。 また、自分に合った仕事や職場環境を見極めるためには「自己分析」が欠かせません。

転職アプリ「ミイダス」の「コンピテンシー診断（特性診断）」を活用すれば、自分の強みや適性を客観的に把握できます。将来への不安を減らし、納得できる働き方を見つけるために、ぜひ以下より試してみてください。

＼自分の強みや適性がわかる！／
ミイダスでコンピテンシー診断（特性診断）する

※登録後に無料で診断できます。

高収入とはどのくらい？基準と日本の平均年収

「高収入」と聞いても、具体的にはどのくらいの収入なのかと疑問に感じる方もいるかもしれません。 高収入に明確な定義はありませんが、一般的には「平均年収を大きく上回る収入」とされており、「年収850万円以上」がひとつの基準と言えます。

年収850万円が高収入の基準となるのは、税制面で負担が増える境界線であることや、年収850万円以上の層が一気に少なくなるという統計的な理由によるものです。

国税庁が公表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は「約460万円」でした。こうした統計データをふまえると「年収1,000万円以上」であれば、誰もが認める高収入と言えるでしょう。

参考：国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

高収入を目指せる・稼げる仕事ランキングTOP7

「そもそも、高収入の仕事って何だろう？」と疑問に思う方に向けて、ここでは、令和6年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、平均年収の高い職種をランキング形式で7つご紹介します。

それぞれの仕事内容や平均年収も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 なお、本文で紹介している年収の計算式は以下の通りです（以降も同様）。


参考：e-Stat 政府統計の総合窓口｜「職種（小分類）別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（産業計）」

1.航空機操縦士（パイロット）

航空機操縦士（パイロット）は、飛行機を安全に操縦し、乗客や貨物を国内外の目的地に運ぶ仕事です。人の命を預かるため、大変責任が大きい職業です。 高い専門知識や操縦技術、集中力や判断力が求められます。

そのため、平均年収は技術と責任に相応の高収入で「約1,697万円」です。 航空機操縦士になるには、国土交通省が発行するライセンス（航空従事者技能証明）が必要で、一定の年齢や経歴、飛行経験などが取得条件となります。

2.医師

医師は、病気や怪我の診断や治療、予防のアドバイスなどを行う仕事です。人の命や健康を守る責任の大きい職業で、常に的確な判断と対応が求められます。 必要とされる知識や技術は、内科・外科など診療科目によって異なりますが、医療に関する高度で幅広い専門知識が不可欠です。

患者から正しく話を引き出すコミュニケーション能力や、臨機応変な対応力も求められます。 ミスが許されない責任の重い仕事のため、平均年収は「約1,338万円」と高収入です。

医師になるには、難易度の高い大学の医学部を卒業し、医師国家試験に合格して医師免許を取得する必要があります。

3.歯科医師

歯科医師は、歯や口腔内の病気の治療や予防のアドバイスを行う仕事です。虫歯の治療や歯の矯正、抜歯、口腔内の定期健診などを行います。

患者と円滑にコミュニケーションを取る力や、口腔内を正しく観察し判断する注意力、的確な処置技術などが求められます。 歯科医師の平均年収は「約1,135万円」です。

歯科医師になるには、大学の歯学部で6年学んだ後、歯科医師国家試験に合格し、1年以上の臨床研修を受ける必要があります。

4.大学教授（高専含む）

大学教授は、大学生への講義や論文指導を行うほか、専門分野に関する研究や調査、論文の発表などを行う仕事です。担当分野における高い専門知識や論理的な思考、大学生を適切に指導する教育力やリーダーシップなどが求められます。

大学教授の平均年収は「約1,093万円」です。 大学教授になるには、大学院で修士号・博士号を取得し、卒業後に助教、講師、准教授を経ることが一般的です。

特定の分野で優れた経歴や業績がある場合は、外部から大学教授として招かれるケースもあります。

5.管理的職業従事者

管理的職業従事者とは、企業や組織内で経営や部門運営に関わる「管理職」を指します。具体的には、役員や課長以上のポジションです。

経営判断や部下のマネジメント、業務改善などを担い、成果を出すことが求められます。 管理的職業従事者の平均年収は「約917万円」です。ただし、報酬は企業ごとの給与体系や業績に左右されるでしょう。

管理職で高収入を目指すには、現在の職務で着実に成果を上げて、リーダーシップやマネジメント能力を評価されることが近道です。ベンチャー企業や中小企業では、実力次第で早期に管理職へ抜擢されるチャンスもあるでしょう。

6.その他の経営・金融・保険専門職業従事者

その他の経営・金融・保険専門職業従事者とは、企業や個人からの依頼を受けて、経営計画や財務戦略、資産の運用やリスク管理などに関する専門的な助言や指導を行う仕事です。具体的には、経営コンサルタントや中小企業診断士などが該当します。

平均年収は「約903万円」で、スキルと経験によってより上を目指せる職業です。 こうした職業では、経営課題の分析力や金融知識、顧客との信頼関係を築くコミュニケーション能力などが求められます。

経営・金融分野に興味があり、人の課題を解決することにやりがいを感じる方には向いている仕事と言えるでしょう。

7.獣医師

獣医師は犬や猫などのペットから、牛や馬といった家畜まで、さまざまな動物の病気やけがを診察・治療する仕事です。動物に関する幅広い知識と医学的な技術に加えて、動物たちと向き合う観察力が求められます。

獣医師の平均年収は「約884万円」で、高い専門性と動物の命を預かる責任の重さに見合った報酬が得られる職業です。

獣医師になるには、獣医学科のある大学に進学して6年間の専門教育を受けた後、獣医師国家試験に合格し、獣医師免許を取得する必要があります。

【未経験でもOK】高収入を目指せる・稼げる仕事5選

ここでは、未経験からでも高収入を目指せる仕事を5つ紹介します。高収入が得られる転職を希望している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.システムコンサルタント

システムコンサルタントとは、クライアント企業の経営や業務上の課題・問題を分析し、ITシステムの導入を通じて解決策を提案する仕事です。 必須の資格はなく、市場の需要が高いため、IT分野に特化した転職エージェントなどを活用すれば、未経験でも転職できる可能性があります。

ITに関する資格を取得することで、より転職に有利になるでしょう。 令和6年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、システムコンサルタントの平均年収は「約752万円」です。

システムコンサルタントと似た職業、ITコンサルタントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、違いを把握したい方はあわせてご覧ください。
【関連記事：ITコンサルタントの仕事内容とは？必要なスキル・転職を成功させる方法】

参考：e-Stat 政府統計の総合窓口｜「職種（小分類）別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（産業計）」

2.システムエンジニア

システムエンジニア（SE）とは、ITシステムの設計・開発・運用を行う仕事です。必須の学歴や資格は必要なく、未経験でもチャレンジできる仕事と言えます。

業務内容は幅広く、担当するプロジェクトによって変わりますが、一般的にはクライアントの要望をヒアリングし、要件定義やシステムの設計・開発・導入・運用・保守といった工程を行います。

システムエンジニアの平均年収は「684.9万円」です。 なお、社内SEの業務内容や向いている人、転職方法に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
【関連記事：社内SEの仕事内容は？向いている人と未経験から転職する方法】

参考：システムエンジニア（基盤システム） - 職業詳細｜job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））

3.施工管理

施工管理とは、工事の進行を予定通りに確実に完了できるように管理する仕事です。スケジュール管理能力や現場関係者へ適切な指示出しをするマネジメント能力、円滑なコミュニケーションを取る力などが求められます。

未経験でも転職が可能な職種ですが、入社後に資格取得が求められることがあります。施工管理の平均年収は以下の通りです。

• 土木施工管理技術者：平均年収は「603.9万円」
• 建築施工管理技術者：平均年収は「632.8万円」

以下の記事では、施工管理を含む土木関連の仕事について詳しく解説しています。
【関連記事：土木関連の仕事の種類は？ミイダスで探せる職種と転職成功のポイント】

施工管理からよりキャリアアップを視野に入れている方は、以下の記事もぜひご覧ください。
【関連記事：施工管理から異業種へ転職したい！自分に合った会社と出会う方法を紹介】

参考：土木施工管理技術者 - 職業詳細｜job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））
参考：建築施工管理技術者 - 職業詳細｜job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））

4.不動産営業

不動産営業は、不動産の売買・賃貸・仲介などの不動産取引全般に関する営業を行う仕事です。物件の紹介や契約手続きに加え、土地の有効活用のためのアドバイスなども行います。

必須の学齢や資格はないため、未経験からでもスタートすることが可能です。不動産営業の平均年収は「579.5万円」です。

詳しい業務内容や、未経験からの具体的な転職の方法は以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事：不動産営業ってどんな仕事？仕事内容や、未経験で転職する方法を解説】

なお、不動産営業以外の営業職や年収は以下の記事で紹介しています。
【関連記事：営業職の種類17選｜ミイダスで応募できる営業職や年収、向き不向きを解説】

参考：住宅・不動産営業 - 職業詳細｜job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））

5.長距離ドライバー

長距離ドライバーとは、主に片道300キロメートル以上を走行するドライバーを指します。輸送する貨物の種類や走行エリアによって業務内容は変わります。 長距離を運転するため、安全を守るための集中力や注意力、体力が欠かせません。

長距離ドライバーの一般的な年収は「400～750万円」と言われていますが、走行距離や会社の雇用条件によって異なります。 なお、厚生労働省のデータによると、トレーラートラック運転手は「年収485.3万円」で、トラック運転手は「年収485.3万円」です。

長距離ドライバーになるための学歴は問われず、未経験でも目指せますが、第一種運転免許の取得が必須です。扱う車両の種類や積載量によっては、準中型・中型・大型自動車免許のいずれかが必要になります。

参考：トレーラートラック運転手 - 職業詳細｜job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））
参考：トラック運転手 - 職業詳細｜job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））

高収入で稼げる仕事の特徴は？

高収入を目指せる仕事には、傾向や特徴があります。ここでは、その特徴を4つ紹介します。 どのような特徴の仕事が高収入につながりやすいのかを知ることで、今後のキャリア選びに役立てられるでしょう。

高いスキルや専門性が求められ、代替しにくい仕事

高収入の仕事の特徴には「他人に代わられにくい専門的な知識や高いスキルが求められる仕事」があります。 例えば、高収入であるパイロットや弁護士などは国家資格の取得が必要であり、専門的な勉強や長期的な実務経験が欠かせません。

また、パイロットや医師などの仕事は人の命を預かる責任の重さから、相応の高い報酬が支払われます。 また、IT分野のコンサルタントやエンジニアなど、高い専門知識や分析力が求められる仕事は人材の確保が難しいため、年収が高い傾向にあります。

専門スキルを習得するまでには長い時間とコストが必要です。 そのため、会社側としては報酬を高く設定し、離職を防ごうとする傾向にあります。

成果が年収に直結する仕事

仕事の成果がそのまま給与に反映される仕事も、高収入につながりやすい傾向にあります。 特に不動産や金融などの営業職は、契約件数や売上に応じてインセンティブ（歩合給）が支給される仕組みが一般的のため、年収が大きく伸びるケースが考えられます。

例えば、不動産営業で1件あたり数千万円の契約を複数取れば、インセンティブだけで年収が数百万円上乗せされることもあるでしょう。このように成果が年収に直結する仕事は、自分の努力次第で高収入が目指せます。

社会に不可欠な役割を果たしている仕事

人々の生活に欠かせない「社会インフラ」を支える職種も、高収入を目指せる仕事のひとつです。 例えば、医師やパイロットといった命や安全に関わる職業は、日常生活に欠かせない重要な役割を担っており、専門性や責任の大きさに応じて収入も高く設定されています。

また、電気や水道、建設業などインフラ系の仕事も生活基盤を支えるという点で社会的な需要が高いため、スキルと経験を積めば高収入を目指せる分野です。生活に欠かせない仕事で景気の影響を受けにくいため、安定した収入を得たい人にとっては魅力的でしょう。

体力を要する仕事

肉体的な負担が大きい仕事も、会社の条件次第では高収入を目指せます。 例えば、建設業や長距離ドライバーは、長時間労働や体力勝負の現場で働くことが多いため、その負担に見合った収入が支払われることが一般的です。

深夜帯の作業や運転、県境をまたいだ移動などが発生しやすく、拘束時間は長くなりがちですが、そのぶん手当や残業代が多くなります。 努力が収入に反映されやすいため、体力に自信がある方にとっては高収入を実現しやすい仕事と言えるでしょう。

高収入の仕事に就くためにやること

ここでは、高収入の仕事に就くために具体的に取り組むべきことを2つ紹介します。

資格や専門知識の取得を行う

高収入の仕事に就くには、まずは資格や専門的な知識を身につけることが現実的かつ効果的な方法です。 専門性の高い職種では「専門資格の保有」や「実務経験」が応募条件になっていることが多いです。

そのため、資格がなければ応募できる求人が限られてしまいます。 例えば、税理士や一級建築士などは資格取得の難易度が高いぶん、将来的に高収入を目指せる資格と言えるでしょう。

実際に資格を取得して転職活動を始めたほうが、応募できる職種の幅が大きく広がり、企業からの信頼も得やすくなります。 未経験者でも資格を取得していれば、採用の可能性が高まり、転職活動を有利に進めやすくなるはずです。

高収入の仕事が適性に合っているかを自己分析する

高収入の仕事を目指す際は、「その仕事が自分に合っているのか？」を客観的に確認しましょう。たとえ高収入の仕事であっても、適性に合っていなければ成果が出づらく、長く続けることも難しくなる可能性が高いからです。

例えば、営業職やコンサルタントなど成果報酬型の仕事は、契約獲得へのプレッシャーや責任も大きいため、適性が成果に大きく影響することが考えられます。ストレスへの耐性が低い人にとっては、プレッシャーに押しつぶされてしまい、思うような結果が出ないこともあるでしょう。

そのため、事前に自己分析を行い「どのような仕事や職場環境が向いているのか」を確認することが大切です。

転職アプリ「ミイダス」の「コンピテンシー診断（特性診断）」は、自分の強みや適性を数値で把握できます。また、診断結果から自身の強みや適性を活かせる求人からスカウトを受け取ることも可能です。

将来的に転職を考えている方は、まずは気軽にミイダスへ登録してみてはいかがでしょうか。

＼自分の強みや適性がわかる！／
ミイダスでコンピテンシー診断（特性診断）する

※登録後に無料で診断できます。

自分に適した高収入の仕事に就くには「自己分析」がカギ

本記事では、高収入の仕事や未経験でも稼げる可能性がある仕事、高収入の仕事に就くためにやるべきことを解説しました。高収入の仕事に就くには、専門的な知識や資格の取得に加えて、「自分の適性に合った仕事は何か？」を考えることが大切です。

転職アプリ「ミイダス」では、「コンピテンシー診断（特性診断）」であなたの強みや適性を数値で可視化できます。診断結果をもとに、あなたに合った企業から、高収入を目指せる求人のスカウトを受け取ることも可能です。

高収入の仕事を目指したい方や、将来的に転職を考えている方は、ぜひ気軽にミイダスに登録してみてくださいね。

＼自分の強みや適性がわかる！／
ミイダスでコンピテンシー診断（特性診断）する

※登録後に無料で診断できます。