「サラリーマンの平均年収はどれくらいなんだろう」
「自分は平均年収くらいは稼げているのだろうか知りたい」

このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

2025年2月現在に確認できる最新の調査によると、サラリーマンの平均年収は460万円となっていることがわかりました。ただし男性と女性、正規と非正規など、カテゴリごとに分類すると違ったデータになっています。

本記事を最後まで読むことで、サラリーマンの平均年収はもちろん男女や業種ごとの平均年収、年収を上げるための方法などがわかります。サラリーマンの年収について、関心のある方はぜひ最後までお読みください。

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サラリーマンの平均年収は460万円

国税庁が公開しているデータによると、令和5年における給与所得者の平均給与は460万円というデータが出ています。ただし、460万円という数字はあくまで参考値です。

この調査は民間の給与所得者の給与について源泉徴収義務者（事業所）の支払額に
着目し集計を行ったものであり、その個人の所得全体を示したものではない。
例えば、複数の事業所から給与の支払を受けている個人が、それぞれの事業所で調
査対象となる場合、複数の給与所得者として集計される。

引用：令和5年分 民間給与実態統計調査｜国税庁

460万円という数字が必ずしも正確というわけではありませんが、比較的正確かつ信頼感のあるデータであるため、ここで紹介しました。

なお、この資料には続きがあり、性別や年代別の給与額なども紹介しています。どのようなデータが出ているか見てみましょう。以下「令和5年分 民間給与実態統計調査」に記載されているデータを紹介していきます。

男女別の平均年収

1人当たりの平均給料は460万円ですが、内訳を見ると男性は569万円、女性は316万円となっています。

さらに詳しく見ると、平均給与（手当を含む）は388万円で、男性は476万円、女性は272万円でした。平均賞与は71万円で、男性は92万円、女性は44万円ということがわかりました。

男女で給与格差が発生する要因には、派遣やパート・アルバイトで働くのは女性が多いこと、産休や育児によって働く時間が短くなるのは女性になりがちである、といったことが考えられます。

正規・非正規別の平均年収

続いて正規・非正規に分けて平均年収を見てみましょう。

調査結果によると正社員は530万円、正社員以外だと202万円が平均給与というデータが出ています。前年比からの増加率を見ると、正社員は1.3%アップとなる7万円の増加、正社員以外は0.7%アップとなる1.4万円の増加です。

どちらも前年比より給与は増えている傾向にありますが、正社員以外の働き方だと平均給与は低く、賃上げを期待するのも難しいという現状が伺えます。

年代別の平均年収

続いて年代別の平均給与を見てみましょう。

• 19歳以下：平均112万円（男性133万円、女性93万円）
• 20〜24歳：平均267万円（男性279万円、女性253万円）
• 25〜29歳：平均394万円（男性429万円、女性353万円）
• 30〜34歳：平均431万円（男性492万円、女性345万円）
• 35〜39歳：平均466万円（男性556万円、女性336万円）
• 40〜44歳：平均501万円（男性612万円、女性343万円）
• 45〜49歳：平均521万円（男性653万円、女性343万円）
• 50〜54歳：平均540万円（男性689万円、女性343万円）
• 55〜59歳：平均545万円（男性712万円、女性330万円）
• 60〜64歳：平均445万円（男性573万円、女性278万円）
• 65〜69歳：平均354万円（男性456万円、女性222万円）
• 70歳以上：平均293万円（男性368万円、女性197万円）

男性では55〜59歳が最も平均給与が高いことがわかります。一方で女性の場合は、あまり大きな変化がありません。

要因としては、男性は昇給や出世によって年齢を重ねるごとに給与が上がりやすいのに対し、女性は育児などによって仕事から離れる時期があり出世しやすいこと・そもそも正社員として働いている人が男性と比較して多くはないことなどが考えられるでしょう。

勤続年数別の平均年収

続いて、勤続年数別の平均年収をご紹介します。

• 1〜4年：339万円（男性416万円、女性264万円）
• 5〜9年：398万円（男性492万円、女性298万円）
• 10〜14年：454万円（男性556万円、女性326万円）
• 15〜19年：533万円（男性640万円、女性365万円）
• 20〜24年：587万円（男性700万円、女性389万円）
• 25〜29年：667万円（男性761万円、女性440万円）
• 30〜34年：723万円（男性808万円、女性480万円）
• 35年以上：627万円（男性699万円、女性404万円）

男女ともに30〜34年ほど勤続している場合が、もっとも平均給与が高くなることがわかります。

都道府県別の平均年収

「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、主な都道府県ごとに「給与」の「平均」という数字が公開されています。都道府県ごとにどれくらい給与に差があるのか、さっそく見てみましょう。

• 札幌：479.1万円
• 仙台：457.3万円
• 東京：647.3万円
• 金沢：509.9万円
• 名古屋：564.4万円
• 大阪：568.6万円
• 広島：499.4万円
• 高松：481.3万円
• 福岡：467.1万円
• 熊本：465.6万円
• 沖縄：417.1万円

東京・大阪・名古屋の三大都市圏は年収が比較的高いことが伺えます。特に東京（647.3万円）と大阪（568.6万円）で78.7万円も差が開いており、東京とその他地域の年収差も開いています。

さらに名古屋（564.4万円）の次に年収が高い金沢（509.9万円）の間でも、54.5万円もの差が開いており、都市部と地方でも年収格差があることがわかりました。
  

業種別の平均年収

続いて、業種別の平均年収を見ていきましょう。

• 建設業：548万円（平均給料・手当：467万円、平均賞与：81万円）
• 製造業：533万円（平均給料・手当：430万円、平均賞与：103万円）
• 卸売業・小売業：387万円（平均給料・手当：333万円、平均賞与：54万円）
• 宿泊業・飲食サービス業：264万円（平均給料・手当：248万円、平均賞与：16万円）
• 金融業・保険業：652万円（平均給料・手当：503万円、平均賞与：149万円）
• 不動産業・物品賃貸業：469万円（平均給料・手当：406万円、平均賞与：63万円）
• 運輸業・郵便業：473万円（平均給料・手当：410万円、平均賞与：63万円）
• 電気・ガス・熱供給・水道業：775万円（平均給料・手当：636万円、平均賞与：139万円）
• 情報通信業：649万円（平均給料・手当：529万円、平均賞与：120万円）
• 学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業：551万円（平均給料・手当：451万円、平均賞与：100万円）
• 医療・福祉：404万円（平均給料・手当：351万円、平均賞与：52万円）
• 複合サービス事業：535万円（平均給料・手当：418万円、平均賞与：117万円）
• サービス業：378万円（平均給料・手当：335万円、平均賞与：43万円）
• 農林水産・鉱業：333万円（平均給料・手当：290万円、平均賞与：44万円）

電気やガスといったインフラ業界（775万円）に続いて情報通信（649万円）、金融・保険業界（652万円）といった業界の平均給与が高いことがわかりました。

事業所・企業規模別の平均年収

続いて会社の規模ごとの平均給与を見てみましょう。

• 10人未満：382.1万円
• 10〜29人：420.9万円
• 30人以上：478.3万円

企業規模が大きくなるほど、給与が高くなる傾向が見て取れます。なお30人以上の企業でも、30〜99人の企業と1,000人以上の企業では、年収に100万円ほど差が発生しています。

• 30〜99人：424.5万円
• 100〜499人：446.5万円
• 500〜999人：494.2万円
• 1,000〜4,999人：526.7万円
• 5,000人以上：520.8万円

年収アップを目指すなら企業規模の大きいところに就職したほうが良いでしょう。ただし、上記の金額はあくまで平均です。企業によっては規模が大きいのに年収が低い、またその逆パターンも考えられます。

平均よりも年収が低いと感じたときの対応4つ

これまでの内容を確認して、「平均よりも収入が低く感じる」「自身の年齢や職種を考慮して今の年収はおかしいのでは？」と感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、自身の年収が平均よりも低いと感じた場合の対処法について解説します。

1．昇級を目指す

年収が平均よりも低いと感じる場合、昇給を目指すことは収入を増やす手段のひとつです。たとえ転職や副業が難しい場合でも、昇給は現実的な選択肢です。

同じ年齢でも役職の有無で収入に差が生じることがあり、昇給はその差を縮める手段といえるでしょう。ただし、「昇進したい」と思っても、すぐに昇進が実現するわけではないので、長期的かつ計画的に行動することが重要です。

2．副業をする

収入が不足していると感じる場合、副業を始めるのもひとつの方法です。副業にはアルバイトだけでなく、クラウドソーシングや業務委託などの形態も考えられます。

クラウドソーシングを利用すれば、自宅で気軽に仕事を始められるでしょう。ただし、副業は主業をサポートするものであるため、主業に悪影響を及ぼさないように調整する必要があります。

また、会社が副業を禁止している場合もあるので、事前に就業規則を確認することが必要です。

3．資産運用を始める

収入を増やす方法として、資産運用もあります。資産運用は投資や資産の有効活用を通じて、将来の資産を増やすことを目指す手段であり、現在の収入が少なくても将来の経済的な安定を図ることが可能になります。

資産運用はリスクも伴いますが、計画的かつ長期的な視野で行うことで収入を増やせるでしょう。適切に資産運用を行うためには、リスク管理と自身の目標に合った戦略を練ることが鍵となります。

4．転職をする

年収を向上させるためには、年収相場が高い業界や企業に転職するのもひとつの方法です。令和3年の賃金構造基本統計調査によれば、企業の規模が大きくなるほど給与相場が高くなる傾向があります。

また、業界によっても年収に差が生じることがあり、金融、メーカー、総合商社、IT／通信などの業界は特に年収が高い傾向にあります。先述したリストから企業規模や年収相場が高い業界を選ぶなど、転職の参考として見るとよいでしょう。

【関連記事：転職で年収アップする方法は？成功する人の特徴やよくある失敗例などを紹介】

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ミイダスを活用して年収アップを実現した人の体験談

ここからは、転職アプリ「ミイダス」を活用して年収アップを実現できた人の体験談を紹介します。他の人はどのようにミイダスを活用して年収アップを実現したのか、転職活動の参考にしてみてください。

ブラック企業から脱出して年収アップを実現した男性の転職体験談

国立大学で化学を学んでいた20代男性のKさん。なんと生活にも困るほど給料が安く、貯金を切り崩す生活が続いていたそうです。先輩に話を聞いても昇給は見込めず、離職者も多かったとのこと。そんなとき、転職に成功した同僚からの勧めでミイダスに登録しました。

「会社の存続すら不安になる状況だったので、大手転職エージェントや転職サイトにいくつも登録しました。しかし条件があっても書類選考すら通過できず、10社ほど応募したものの結果は不合格。次第に提示される条件も悪くなりました。

そんなときにミイダスを使い始めて、1社からスカウトが届きました。自分にスカウトが届くかどうかすら不安だったのに、なんと転職エージェントから紹介された求人よりも待遇が良くて信じられなかったです」

その後はミイダス経由でスカウトをいただいた企業への転職を決めたそうです。月給は以前よりも10万円ほどアップし、仕事では大学で学んだ知識も活かせているとのこと。また職場の人間関係や雰囲気もよく、「居心地が良い」と満足しています。

【関連記事：10社受けて全敗、からの大逆転。月収10万円アップ！転職成功の秘訣】

2人目の子どもを妊娠したことを機に転職を決意。年収60万円アップに成功した男性の転職体験談

30代男性のKさんは、自動車の修理や販売を行っていた会社から電気工事士に転職しました。

「転職前は年収360万円ほどで、子どもが1人ならそれほど苦しいとは思いませんでした。しかし2人目の子供を妊娠していることがわかり、子どもの将来を考えるとこのままでは不安だと思い始めました。また平日休みなので、子供との時間を作りにくいのも転職したいと思った理由です」

その後は基本的にミイダスのみを活用して転職活動をスタート。2社目で内定を獲得できました。転職の決め手は「未経験歓迎と書かれていたこと」「一生ものの技術を、というスカウトに書かれていた言葉が心に響いたこと」「社長の人柄に引かれたこと」です。

転職後は年収が60万円アップし、土日休みになりました。早い時は17時頃に帰れる時もあり「妻も喜んでいる」とのことです。

【関連記事：自転車修理・販売から電気工事士へ。未経験でも年収60万アップ！】

異業種・異職種転職に成功した大手自動車メーカー勤務男性の転職体験談

40代男性のAさんは、大手自動車メーカーの開発から外資系自動車部品メーカーのプロモーション職へ転職をしました。転職を考えた背景には「これ以上の出世が見込めないこと」「家族と一緒に過ごす時間を持ちたいこと」があったそうです。

「前職では能力主義を謳いながら、実際には権力にすり寄るのがうまい人が出世していました。『このままでは自分は課長止まりだ。夢がない』そう思っていたのに加え、単身赴任で3年ほど家族との思い出がなく『このままでは幸せではないなと』思ったのも転職した動機です」

その後はミイダスをはじめとした複数の求人サイトに登録。あるときミイダス経由で取引先企業からのスカウトが届き、人事面接を飛ばしていきなり社長面接と言われて驚きました。

スカウトをもらった企業は「転勤・出向はなし」という条件に加えて、「相手が誰でもはっきり意見を言うことを評価してもらえる」という社風もあり、本当にストレスなく仕事ができているそうです。

【関連記事：大手自動車メーカーから外資系へ。「異業種・異職種転職」成功の裏側】

40代からのリベンジ転職。10％の給料アップに転職した女性の転職体験談

40代女性のBさんは、フリーランスのライター→大手IT企業の編集→人材紹介ベンチャーの編集に転職した経歴を持っています。もともとフリーランスのライターをやっていましたが、収入的にも厳しいのが現状。そこで一念発起して有名な大手IT企業の焼酎あんちゃんに参画しましたが、上司とうまくいかず、体調を崩して退職しました。

「編集長がマイクロマネジメントのうえ人柄にも癖のある人で、前任者は3人も辞めているほどです。8ヵ月耐えましたが、次第に体調を崩すようになり退職が決定しました」

その後はミイダスを活用して転職活動を開始。市場価値診断や可能性診断を活用しつつ、「編集・ライター」の仕事に絞って応募したそうです。そんなときに面接格安スカウトが届き、いまの会社へ入社しました。最初は業務委託契約でしたが、入社して半年以上が経った頃に上司へ「正社員として働きたい」と告げ、無事に内定をもらったそうです。

給料は前職より10％ほどアップ。フリーランス時代と比較すると2倍近く上がりました。

【関連記事：40代ライター。「書類選考で全滅」そんな状況を変えたミイダス活用法】

サラリーマンの平均年収でよくある質問

続いて、サラリーマンの平均年収でよくある質問について解説します。自分の年収に疑問を持っている方はぜひ、参考にしてみてください。

大卒サラリーマンの平均年収はどのくらい？

厚生労働省が公開している資料によると、大卒の月額賃金は369.4万円となっています。12ヵ月分に換算すると約443.3万円。ここにボーナスが加わったものが平均年収です。

ボーナスの有無や金額は、業界や会社によって異なるため一概にはいえません。参考までに、学歴別の平均月額賃金も紹介します。

• 高卒：281.9万円
• 専門卒：300.2万円
• 高専・短大卒：297.4万円
• 大卒：369.4万円
• 大学院卒：476.7万円

参考：学歴別にみた賃金｜厚生労働省

「年収が高い」と思われるのはいくらから？

「年収が高い」と見なされる金額には厳密な基準はありませんが、一般的には平均年収443万円の約2倍である800万円が、パートナーが専業で家事や子育てに専念できるラインとされています。 また、平均年収以上である年収600万円以上でも「勝ち組」と見なされる場合もあるでしょう。

ただし、現在の物価上昇の状況を考慮すると、年収600万円でも家計が厳しくなる可能性が高いです。 そのため、パートナーと合わせて年収1,200万円以上の収入を得ることが、より安定した生活を実現できるといえるでしょう。

何歳になれば年収500万円を稼げるようになる？

全労働者の中で、平均年収が500万円に達している人数が最も多いのは、45〜49歳の年齢層です。国税庁が実施した「令和4年分民間給与実態調査」によれば、この年齢層の平均年収は521万円でした。

しかし、男女別で比較すると、男性は35〜39歳で平均年収500万円に到達しています。

一方で、女性はどの年代でも平均年収500万円を超えているケースは見られません。 年収500万円を得ることは、女性にとっては難しい課題といえるようです。

年収1,000万円超えの職業は？

年収が1,000万円を超える職業は、さまざまな業種や職種で存在します。ただし、これらの収入は経験、スキル、責任の度合い、地域、企業の規模などによって大きく異なります。

以下で、一般的に年収が1,000万円を超える可能性が高い、とされる職業の例を紹介するので参考にされてください。

①医師・歯科医師

医師の年収は、専門分野や経験年数、勤務先の病院やクリニックの規模などによって異なりますが、専門医や大学病院など経験豊富な医師は年収が高くなる傾向があり、1,000万円を超えることがあります。

また、歯科医師も診療所の規模や経験によって年収が変動し、人気のある歯科医師や専門的な治療を行う歯科医師であれば、年収が1,000万円を超える場合もあります。

②弁護士

弁護士の年収は経験や専門分野、所属する法律事務所の規模などによって大きく異なります。一般的に、大手法律事務所などに勤める経験豊富な弁護士は、年収が1,000万円を超える場合があります。

③経営者・企業幹部

企業の経営者や重要なポジションにある企業幹部は、企業の業績や規模によっては高額な報給与を受け取れるため、企業の最高経営責任者や幹部クラスになると年収1,000万円を超えることがあります。

そのほかにも、資産運用や金融に関するアドバイスを提供するファイナンシャルプランナー、高度な技術や経験を持つエンジニア、金融業界のなかでも投資銀行家など、高度な専門知識が求められる職種は年収1,000万円を期待できるでしょう。

年収アップを目指すなら転職も選択肢のひとつ！

年収をアップさせたいと思っていても、多くの人は今の仕事を続けたままで収入を上げるのは難しいと感じていることでしょう。手っ取り早く年収アップを狙うのであれば、転職をするのが効果的です。

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