「40代での転職を叶えたい。でも、年齢的に転職が成功できるか不安」と感じることはありませんか。
自身のキャリアや収入アップを目指して転職したいと思いながらも、40代という年齢の高さや家族のことを考えると、なかなか行動に移せない人もいるのではないでしょうか。しかし、年齢を重ねるほど転職の選択肢が狭まる可能性があるため、手遅れになる前の行動が大切です。
そこで当記事では、40代の転職市場の現実や転職を成功させる方法などを解説します。「これまでの経験やスキルを活かしながら、自分に合った企業を探したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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40代での転職の現実。厳しいって本当?
40代は、就職氷河期世代と言われています。
新卒で就職活動をする頃にバブル崩壊による景気低迷の影響を受け、就職難に陥りました。求職者よりも求人のほうが少ない状況が長く続いたために「働きたくても就職先が決まらない」などの影響を受けた人は少なくありません。
では、就職氷河期世代が40代となった現在の転職市場は、どのようになっているのでしょうか。
厚生労働省の令和3年雇用動向調査の結果によると、40代で転職した人は20代・30代と比べて少なくなっていることが分かります。
出典:令和3年雇用動向調査結果 年齢階級別転職入職率|厚生労働省
女性の場合は、パートタイムを選択する人が多いこともあり、男性よりも入職率が高くなっています。一方の男性は、正社員での転職を希望するために、女性よりも割合が低くなりがちに。
特に45~49歳の男性で転職した人は4.5%となっており、全世代で比較しても最低となっています。20代や30代と比べて、40代での転職は厳しくなることが分かるでしょう。
では、なぜ40代の転職が厳しいのか理由を解説します。
40代の転職が難しい6つの理由
40代での転職が難しいと言われる理由は次の6つです。
- 若い世代を対象とした求人が多いように感じてしまう
- スキルやキャリアが中途半端になっている
- 労働条件や環境面にこだわりすぎている
- 企業が即戦力やマネジメント経験のある人材を求めている
- 過去の経験に固執すると判断されがち
- 長期勤続によるキャリア形成を図る観点で企業が年齢制限をしている
ひとつずつ解説していきます。
1.若い世代を対象とした求人が多いように感じてしまう
求人サイトなどで転職先企業を探しているとき「若い世代が多い会社だから、40代だと浮いてしまうのではないか」「良さそうな会社だけど、40代は募集していないだろうな」と思うことはありませんか。
年齢を制限した求人や採用は、一部の例外をのぞいて法令で禁止されています。そのため、多くの求人が40代でも対象となるはずです。
しかし、求人情報を見て「40代の自分は対象ではない」と判断して、応募の選択肢から外してしまうことがあります。すると、おのずと応募できる企業が狭まってしまい、転職先が見つかりにくい状況になってしまうのです。
自分の主観で応募先の企業を狭めすぎないようにしましょう。
2.スキルやキャリアが中途半端になっている
これまでの職務経歴の中で、スキルやキャリアを構築してきた人もいるでしょう。しかし、転職するにあたって「経験が中途半端で転職先で活かせるだろうか」と不安を持つ方もいます。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。
- これまで身に付けてきたスキルやキャリアが専門に特化しすぎているため、転職先でも通用するか分からない
- ひとつの業界でずっとやってきたため、異業界への転職は不安が大きい
- プレーヤーからマネージャーに転向してから歴が浅く、経験が不足している。プレーヤーとしてはブランクがある
スキルやキャリアを活かした転職がしたいと考えていながらも、自分の持つ経験と転職先の仕事に対するギャップが不安要因になることも少なくありません。
3.労働条件や環境面にこだわりすぎている
どのような企業に転職したいのか条件を決めることは重要です。とはいえ、労働条件や環境面にこだわりすぎると最適な企業が見つからず、転職活動が長期化する可能性があります。
- 残業をできるだけ少なくしたい
- 現在(前職)と同等、もしくは高い給与をもらいたい
- リモートワークOKの会社に行きたい など
一家の大黒柱や育児なども担う40代であれば、さまざまな条件から転職先を決めたいと思うのは当然です。しかし、条件が増えるほど合致する企業は少なくなります。
転職したい企業が見つからない場合は、自ら条件を増やしすぎて候補を狭めていないか確認してみましょう。場合によっては、条件を緩める検討も必要です。
4.企業が即戦力やマネジメント経験のある人材を求めている
企業が40代の人材に求めるのは即戦力です。40代での転職は中途採用となるため、丁寧に研修してもらえることは多くありません。人手不足も相まって、入社したら早い段階で活躍してもらいたいと考えている企業が多いのです。
そのため、未経験の業種や職種だと転職のハードルが上がってしまうでしょう。
また、40代の人材を採用するなら「リーダーやマネジメントなどのスキルを持った人が欲しい」と考える企業もあります。リーダーやマネジメント経験のある人とない人が採用選考を受けた場合、経験のある人のほうが有利になる可能性はあるでしょう。
転職先の企業が求めるスキルと、これまで自分が構築してきたキャリアにギャップがある場合も、転職へのハードルが高くなる原因となります。
5.過去の経験に固執すると判断されがち
若い世代の人材と比べて40代の場合は、長年の経験が身に付いている可能性があります。そのため「自社のやり方を新たに覚えてもらえないのではないか」など、柔軟さに欠けると判断されることもあるでしょう。
特に同じ業界・職種での経験が長い場合は、企業にとっての懸念事項になる可能性が高いです。
40代の転職では「これまでの経験を活かしつつ、新しい挑戦もしたい」「前向きにスキルを習得して、キャリアアップを目指したい」など、柔軟さを持ち合わせていることを積極的にアピールしていきましょう。
6.長期勤続によるキャリア形成を図る観点で企業が年齢制限をしている
前述のとおり、年齢を限定した募集や採用は法令で禁止されています。しかし、例外のひとつに「長期勤続によるキャリア形成」というものがあります。
若年層を期間に定めのない雇用で入社させたあと、長い期間をかけて育成することを前提にしていれば、募集・採用の段階で年齢制限を定めても良い仕組みです。
この仕組みを企業が使うと、募集対象が「29歳まで」や「39歳まで」といった状態で求人が出されます。すると、おのずと40代は応募の対象外となってしまうのです。
すべての求人がこのケースに当てはまるわけではありませんが、40代が対象とならない募集が存在するのも事実です。
一方、企業内で特定の職種・年齢層において労働者数が少ない場合に、年齢層を限定した募集や採用が認められる特例もあります。たとえば、30代と50代の社員は多いのに、40代だけが極端に少ないといった場合、40代に限定して募集することが認められるのです。
このような企業の求人を見つけた場合、40代の人にとってはチャンスになるでしょう。
企業が40代の転職希望者に求める能力
ここからは企業が40代の転職希望者に求める能力を紹介していきます。
- 部下のマネジメント能力
- 人脈
- 即戦力となる実務能力
- リーダーシップ
- 企画提案力
なぜ企業側は上記の能力を求めているのか、解説します。
部下のマネジメント能力
40代で転職を成功させるなら、部下のマネジメント能力がある人材を雇いたいと考えている企業は一定数あります。実務だけでの活躍を期待するなら、20代や30代など若い人を企業は採用するでしょう。40代でも実務を遂行する能力は求められますが、それ以上に企業は部下をマネジメントして部署・チームを引っ張っていくことを、4転職希望者に期待しているはずです。
これまでのキャリアを棚卸しして、部下を指導・育成した経験やチームのマネジメントを行った経験がなかったか、ある場合はどのような成果をあげられたのか、整理しておきましょう。
人脈
40代の転職希望者が持っている人脈を期待して、採用を行う場合があります。業界内で有名な人や、さまざまな有力者とのつながりがある人であれば、採用することでそれらの人脈をビジネスに活かせる可能性があるからです。たとえば別の企業と協業したり、業界の最新事情をいち早くキャッチしてビジネスに活かしたりするチャンスを増やせるでしょう。また、人脈が豊富な人はさまざまな知識を備えている可能性もあり、社内からは出てこない新しいアイデアを生み出す可能性もあります。
このような理由から、人脈が豊富な人は転職活動において有利になる可能性が高いです。同じ業界内で転職する場合、人脈を活用して転職活動を有利にすすめられないか考えてみましょう。
即戦力となる実務能力
40代はビジネス経験が豊富でかつ体力もあることから、現場の第一線で活躍することを期待する企業も多いです。実務を任せるなら入社初日から高いパフォーマンスを発揮できる人材、マネジメントに期待するなら短期間で社内に溶け込みメンバーの力を引き出せる人材が求められます。
専門性の高さやリーダーシップなども、採用選考において評価対象となります。自分にはどのような能力があるか、入社後すぐに会社へ貢献できるか、事前に棚卸しをしておきましょう。
リーダーシップ
40代の転職希望者に「リーダーシップを持っているかどうか」を重視する企業もあります。上述した「マネジメント能力」と通じるところもありますが、企業側は40代のビジネスパーソンに対して部下の指導・育成やチームをまとめる能力を期待します。そのため、リーダーシップがあり若手を引っ張っていける人材を採用しようと企業側は考えるのです。チームや部署をまとめて成果を出した経験や、主体的に行動してチーム全体の士気を上げた経験など、リーダーシップを発揮した過去がないか振り返ってみましょう。
リーダーシップの有無は、ベンチャー企業や新規事業へのチャレンジが活発な勢いのある企業で特に重視されやすいです。
企画提案力
ビジネス経験が豊富な40代の転職希望者には、募集する職種にもよりますが、新しい企画を提案できるかどうかを重視している場合があります。20代など若手であれば「指示されたことを確実にこなす」だけでも評価されるかもしれません。しかし40代になると、自分から指示を出したり新しいアイデアを会社に提案したりすることが求められる場面が増えます。
企画提案力は、特に営業・事務系の仕事で求められやすい能力です。これまでの実務経験をもとに説得力のあるプレゼンを行った経験があるか、新しいアイデアを提案・実現したことがなかったか、今までのキャリアを振り返ってみましょう。
40代の未経験転職におすすめの業種・職種の選び方
転職を目指す人の中には「未経験業種・職種への転職をしてキャリアアップしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。すでに経験やスキルのある分野よりもハードルが高くなる傾向にありますが、「40代のうちに最後の転職を……」と考える人も少なくありません。
未経験の仕事にチャレンジするには、以下のポイントで業種・職種を選ぶのがおすすめです。
- 有効求人倍率の高さで選ぶ
- 40代でも挑戦しやすい今後の需要が伸びそうな職種で選ぶ
- ミドル採用を強化している企業を選ぶ
- 子育て世代にも!リモートワークができる企業を選ぶ
- 独立して働ける能力が身につく仕事を選ぶ
ひとつずつ解説します。
有効求人倍率の高さで選ぶ
下記は、厚生労働省による一般職業紹介状況(令和5年1月分)において、有効求人倍率が3.5以上になっている職業をピックアップしたものです。
- 建設・土木・測量技術者
- 社会福祉の専門的職業
- 外勤事務
- 保健医療サービス
- 機械整備・修理
- 建設躯体工事
- 建設
- 土木・採掘
有効求人倍率とは、求職者一人につき、何件の求人があるのか示したもので、倍率が高くなるほど転職する側が有利な状況になっていると言えます。企業側は人手不足に陥っているため、未経験の人材でも採用したいと考えている可能性は高いです。
未経験業種にチャレンジする場合は、人手不足の傾向があるところも視野に入れてみてください。
40代でも挑戦しやすい今後の需要が伸びそうな職種で選ぶ
ウィズコロナの生活も定着し、一時期の「不要不急の外出は控える」といった風潮と比べたら、人々が自由に行動できる社会へと戻ってきています。
そこで注目したいのが、お客さんと対面で接する仕事です。たとえば、営業や接客、販売などの職種で求人が増えてくる可能性があります。人と接することが好きな人には、転職のチャンスになるでしょう。
また、IT業界では新しい技術やサービスが次々に登場するため、開発に携わる人材が不足していると言われています。専門的な知識は必要になりますが、今後のキャリアを考慮して挑戦してみるのもおすすめです。
ミドル採用を強化している企業を選ぶ
転職サイトで「ミドル層を積極採用中」「ミドル活躍中」などの記載がある企業にアタックしていく方法もあります。40代を含むミドル層を積極的に採用したい企業ですので、内定が出る可能性が高まります。
子育て世代にも!リモートワークができる企業を選ぶ
40代だと、家事や子育てと両立しながら仕事をする人も多くいます。しかし「子どもと過ごす時間を増やすために転職したい」と考える人もいるのではないでしょうか。
そのような方には、コロナ禍で急速に広まったリモートワークができる職種もおすすめです。たとえば、以下のような職種があります。
- 総務・経理などのバックオフィス業務
- お客さんの支援をするカスタマーサポート
- 架電・受電するテレフォンアポインター
- パソコンで専用のソフトを使うデザイナー
- 自社商品を売る仕組みを構築するマーケター
お客さんや取引先と対面せずに、パソコンなどを使って業務が完結する場合にリモートワークが可能です。企業によって、出社とリモートワークのハイブリッド型やフルリモートで勤務できるところもあるので、ぜひ探してみてください。
独立して働ける能力が身につく仕事を選ぶ
40代はさまざまなビジネス経験を積んでいる年代です。体力・気力がある人も多く、今後は会社に縛られない働き方を考えている方も多いでしょう。
たとえば転職先の業界が独立しやすい仕事であれば、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。仕事内容によっては過去のノウハウや経験が役に立たないかもしれません。
しかし、一般常識やビジネスマナーなど、仕事をするうえでの基礎知識は未経験の業界・職種でも役に立つはずです。「人生100年時代」と言われるほど、私たちの働く期間は長くなっています。
定年後も長く働ける会社を選ぶのも良いですが、老後は自分で仕事を創ってみる、というのも面白いはずです。40代から思いって新しい仕事にチャレンジするなら、将来的な独立も考えたうえで選んでみるのもおすすめです。
40代の転職を成功させる10つの方法
「どのように行動して40代の転職活動を進めたらいいか」と思っている方に向けて、転職を成功させる方法をお伝えします。ここでは、10つのポイントを見ていきましょう。
- 家族に相談し、在職中に転職活動を始める
- 自分のスキルや経験を棚卸ししてキャリアプランを描く
- 可能性診断を受ける
- 資格を取得してみる
- 40代だからこその転職先に求める条件を明確にする
- 手遅れになる前に行動を起こす
- 不採用だった場合は原因を分析する
- 転職活動に時間がかかることを覚悟しておく
- 自分のスキルや経験を活かせる仕事を選ぶ
- 自分の特徴にマッチする社風の会社へ転職する
ひとつずつ解説します。
1.家族に相談し、在職中に転職活動を始める
40代だと家族や子どもがいる場合もあるでしょう。これから転職活動を始めるなら、家族から理解を得ることも大切です。
たとえば、キャリアアップを目指して転職を叶えようとすると、どうしても現在の年収よりも下がってしまうケースがあります。転職後に年収が下がっても生活していけるのか、家族としっかり相談しておきましょう。
また、転職活動が長期化する可能性があるため、在職中に進めることが重要です。普段の仕事をしながら面接を受けに行くなど、スケジューリングの難しさはあります。しかし、在職中に転職活動を並行していけば収入が途切れる心配はありません。
途中で収入がなくなると焦りや不安が生じて、余計に転職活動がうまくいかなくなることも。無職期間が長引くと、選考でますます不利な状況に追い込まれる可能性もあるでしょう。
家族に相談したうえで、いつまでに転職するのか明確にして、逆算したスケジュールを組んで行動することが大切です。
2.自分のスキルや経験を棚卸ししてキャリアプランを描く
これまでのスキルや経験を棚卸ししてみましょう。
- 持っているスキル
- これまでの経験
- 強み・弱み
周りと比べて大したことないと思うような小さなことでも、まずはリストアップすることが大切です。仕事だけではなく、家庭やプライベートなことにも視野を広げると、自分が持っているスキルがより明確になるでしょう。
そして、自己分析をしつつ、長期的なキャリアプランも考えてみてください。
- 興味・関心のある分野
- 理想の働き方
- これから目指したい自分の姿
- スキルや経験を活かす方法
それぞれを具体的にしていくことで、キャリアプランを明確にできます。今持っているスキル・経験に対して、足りない部分も分かってくるため、プレーヤーとして転職するかマネージャーを目指すのか進むべき道も明確にすることが可能です。
ここで棚卸しした内容は、転職先選びや応募書類の作成、面接でのアピールにも活用できるので、じっくり自分と向き合いましょう。
とはいえ、「自分の強み・弱みは分かっているつもりだけど、本当にそうなのだろうか」と思う方もいるのではないでしょうか。強み・弱み、得意なことを客観的に把握するには「可能性診断」がおすすめです。
3.可能性診断を受ける
「可能性診断(コンピテンシー診断)」は、中途採用サービス「ミイダス」が提供する診断ツールです。質問に回答していくだけで自身のパーソナリティやストレス耐性、向いている仕事などを無料で可視化できます。
自分で思っている強み・弱みが適切に把握できているのか確認するのはもちろん、これから転職したい仕事に向いているかどうかのチェックも可能です。診断結果が「思っていたとおりだった」という人もいれば「思いもよらぬ一面が出てきて新しい発見になった」という人もいますので、ぜひ活用してみてください。
また、「可能性診断(コンピテンシー診断)」では、マネジメント資質の強さも可視化できます。「プレーヤーとマネージャーのどちらを目指すべきか迷っている」という方は、得られた結果を判断基準のひとつに加えてみるのもおすすめです。
ミイダスの「可能性診断(コンピテンシー診断)」は、無料で利用できます。まずは以下から、アカウント登録をしてみましょう。
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4.資格を取得してみる
もしすでに興味のある職種や職業が決まっているならば、資格を取得するのもよいでしょう。 たとえば、以下のような資格が転職する際に有利になると言われています。
- 医療事務
- 簿記
- 登録販売者
- 電気工事士
- 中小企業診断士
今後自分はどのようなキャリアを歩みたいのか考えたうえで、転職する前に資格を取得しておくのも一つの方法です。
5.40代だからこその転職先に求める条件を明確にする
転職先に求める条件には、さまざまなものがあります。40代が希望する条件として代表的なものを挙げてみました。
- 働きがい
- キャリアアップの機会
- ワーク・ライフ・バランス
- 給与や待遇
- 企業の社風や価値観
- 人間関係の風通しの良さ
40代では、転職先で働きがいやキャリアアップの機会が得られるかといったところが重要視されます。家庭のことも考えるとワーク・ライフ・バランスや給与面も視野に入れたいところです。
しかし、条件にこだわりすぎると視野が狭まり、転職先が見つからないこともあります。どの条件が譲れないのか優先順位を付けておくと、判断しやすくなるでしょう。
前述の「可能性診断(コンピテンシー診断)」の結果を条件に追加して、転職先を探すのもおすすめです。
6.手遅れになる前に行動を起こす
年齢が上がれば上がるほど、転職の厳しさは増していきます。40代での転職を考えるなら、早めに動き出した方が得策です。
たとえば、40代後半で60歳定年の企業に転職する場合、これから先10年ほどしか働けないことになります。今後、10年程度で定年を迎える人を新たに採用するより、もっと長く働ける人を迎え入れたいと思うのが企業の本音です。
また、年齢が上がることによる体力的な影響もゼロではありません。「もう少し体力があれば、この仕事もできたかもしれない」と後悔することも考えられます。
40代で転職するなら、できるだけ早めに行動を起こすことが重要です。
7.不採用だった場合は原因を分析する
転職を希望する企業の採用選考を受けても、残念ながら不採用になってしまう場合もあります。そのときは、心当たりのある不採用の原因を振り返り、分析することが大切です。
たとえば、応募書類の書き方であれば、職務経歴書でのアピール方法に工夫が必要になるでしょう。面接の場合なら、質問への受け答えに不足がなかったか振り返ります。
思い当たる節が明らかになれば、次の選考に活かすことができます。うまくいかなかった箇所を改善して、前向きな気持ちで次の選考に臨みましょう。
8.転職活動に時間がかかることを覚悟しておく
40代の転職活動には時間がかかる可能性があることを、覚悟しておきましょう。 就職氷河期世代である40代前後の人は、厳しい就職活動を乗り越えた世代でもあります。
そのため、売り手市場である現代は仕事を見つけやすいと感じる方もなかにはいるでしょう。 ただし、20代と違って40代ではスキルや経験が求められます。
職種によっては、転職活動に時間がかかることを念頭に置いておきましょう。
9.自分のスキルや経験を活かせる仕事を選ぶ
これまで積み重ねてきた自分の職務経験やスキルを活かせる仕事を選ぶことも、転職を成功させるうえで大切です。40代からまったく経験のない新しい仕事にチャレンジすることも不可能ではありませんが、仕事に馴染めなかったり若手についていけなかったりと、リスクもあります。
また企業側にとっても、40代の未経験者より20代の未経験者のほうが長く働いてもらえるため、採用面でも不利になりかねません。
どうしてもチャレンジしたい仕事があるなら、未経験でも転職活動を頑張ってみても良いでしょう。しかし転職の成功率を上げるのであれば、過去の経験を活かせる仕事に応募したほうが無難です。
10.自分の特徴にマッチする社風の会社へ転職する
転職先の社風が自分にマッチするかどうか事前に見極めることも、40代が転職活動を成功させるうえで重要です。たとえ同じ業界・同じ職種であったとしても、会社や部署が変われば雰囲気や仕事の進め方が異なります。そのため、即戦力を期待して採用されたのに思ったように活躍できず、場合によっては退職を余儀なくされる場合があります。
40代で転職に失敗してしまうと、リカバリーは簡単ではありません。転職を後悔してしまい「前の会社に残ったままのほうが良かった」と後悔しないためにも、応募先の会社が自分にマッチしているか見極めることが大切です。
しかし、相性を見極めるのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、ミイダスの「コンピテンシー診断」です。
コンピテンシー診断を受験すれば自分の行動特性を可視化でき、どのような仕事が向いているのか、どの会社と相性が良さそうなのか、客観的に見極められます。ミイダスに無料登録すれば利用できるため、ぜひ試してみてください。
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40代でキャリアを活かした転職を実現するには?3つの手段を紹介
40代の転職を叶える手段は以下の3つです。
- 転職サイトに登録する
- 転職エージェントに企業を探してもらう
- 知り合いから企業を紹介してもらう
転職サイトに登録する
限られた時間の中で転職先企業を探すなら、転職サイトの利用がおすすめです。希望条件で絞り込むことで、転職先企業が一覧で表示されます。
転職サイトによって特色は異なるため、自分に合う使い方ができるところを活用してみてください。
これから転職サイトを登録するなら「ミイダス」もおすすめです。前述の「可能性診断(コンピテンシー診断)」の結果から、活躍の可能性が高い企業を表示します。企業から「社風や価値観に合いそうだ」と判断されれば、直接スカウトが届くこともあるので、自分の候補にはなかった会社と出会える可能性が高まります。
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転職エージェントに企業を探してもらう
転職エージェントに登録して、企業を探してもらう方法もあります。転職エージェントしか持っていない非公開求人もあるため、条件が一致すれば紹介してもらえるかもしれません。
転職エージェントは、企業側が求めている人材像も把握しているため、選考を受ける前にその企業に合うかどうか判断を仰げます。また、キャリアアドバイザーに相談できたり、面接対策を受けられたりといったメリットもあります。
なかには特定の業界に強みを持つ転職エージェントもあるので、活用するのも方法のひとつです。
知り合いから企業を紹介してもらう
40代は、これまでの経験から多様な人脈を持っている時期です。友人や元同僚、取引先の担当者などから、採用を強化している企業を紹介してもらう方法もあります。
紹介経由でも、しっかり採用選考は実施されますが、知り合いを通じて事前に企業の仕事内容や社風などを聞いて判断材料にできるところが利点です。
人脈を活用することで、転職先候補となる企業の幅も広がる可能性があります。
転職する場合は円満退職を心がけよう
ここからは、現職を円満退社したほうが良い理由と具体的な方法をご紹介します。
転職活動を乗り越えて内定を獲得すると、嬉しくてつい気持ちが浮ついてしまいやすいです。しかし転職を成功させるには、まず現職を円満に退職しなければなりません。
なぜ円満退社を目指すべきなのか、詳しく解説していきます。
現職を円満退職したほうがよい理由
下記の理由から、現職を退職する場合は円満に物事をすすめましょう。
- 業界内で悪評が広まるリスクを減らせる
- 出戻り採用(アルムナイ採用)の可能性が残る
- 前向きな気持ちで新しい仕事に臨める
「もうこの会社で働くことはないから、誠実に対応する必要はない」と横柄な態度を取ってしまうと、思わぬリスクに直面するかもしれません。上記の理由について詳しく解説します。
業界内で悪評が広まるリスクを減らせる
円満退社できないと、場合によっては業界内で悪評が広がる恐れがあります。
業界というのは意外と狭いもので、特に悪い噂は簡単に広まりやすいです。退職時に不誠実な対応をしてしまうと「あの人は過去にこのようなことがあった」と噂になってしまう恐れもあるでしょう。
一方、企業側の理不尽な要求には必ずしも付き合う必要はありません。たとえば「新しい人が入社するまで退職を認めない」「途中であなたが辞めることで損失が発生するから補填しろ」といった、無茶な要求をしてくる会社もなかにはあるようです。
しかし「引き継ぎ作業を拒否する(手を抜く)」「仕事をさぼる」など、明らかに不誠実な対応は避けるべきです。最後まで誠実に現職の仕事へ向き合いつつ、不当な要求には毅然と対応しましょう。
出戻り採用(アルムナイ採用)の可能性が残る
現職を円満に退社すれば、退職した会社へ再び転職する、いわゆる出戻り採用(アルムナイ採用)の可能性が残ります。
転職した結果「やはり前の会社のほうが良かった」「転職してみて、前の会社が恵まれていたことに気づいた」と感じる人も一定数います。しかし、円満退職できていないと前職へ出戻りするのはほぼ不可能です。
もちろん円満退社できたからといって必ずしも出戻りが叶うとは限りませんが、可能性は残ります。実際、ミイダスを利用した人のなかにも出戻りで採用された事例があります。
【関連記事:30代女性マーケター。ダイレクトリクルーティングにこだわる理由】
将来的なリスクの低減という意味でも、円満退職を目指しましょう。
前向きな気持ちで新しい仕事に臨める
現職を円満退職することで、気持ちを切り替えて新しい仕事に臨めます。
もしいざこざを抱えたまま逃げ出すように退職したり、険悪な関係のまま退社してしまったりすると、いざ新しい環境にうつっても気持ちを切り替えにくいでしょう。
スッキリと現職を辞めて気持ちを切り替えるため、できるだけ円満な退職を目指すことをおすすめします。
円満退職のポイント
具体的にどう円満退職を行うべきか、ポイントをご紹介します。
- 退職する旨を早めに伝える
- 現職の不満は伝えない
- 引き継ぎを丁寧に行う
- 誠実な対応を心がける
上記のポイントを心がけることで、前向きな気持ちで現職の仕事を終えられるでしょう。1つずつ具体的に解説します。
退職する旨を早めに伝える
転職先が決定したら、現職に退職の意思を早めに伝えましょう。法律的には2週間前までに退職の意思表示をすることで退職できます。
ただし、会社の就業規則に「1か月前までに申し出ること」などと期間が決められている場合は、それに従う必要があります。
退職を決めたら、内定先とも入社日を調整する必要があるため、早めに現職へ退職する意思を伝えましょう。
なお退職までの期間を極端に長く設定している会社の場合は、就業規則の定めそのものが無効になる場合もあります。
もし退職までの期間が長すぎて困る場合は、各地の労働相談センターや労働問題に強い弁護士に相談することも視野に入れましょう。
現職の不満は伝えない
退職の意思表示をした際に会社側から「なぜ辞めようと思ったのか」という質問をされることはよくあります。会社としても不満点を聞き出して今後に活かしたり、可能であれば引き留めを行いたいと思っているため退職理由を聞きます。
円満退職を目指すのであれば、このときに現職のネガティブな理由は伝えないほうが無難です。「給料が安い」「休みが取れない」など言いたいことはあるかもしれませんが、ここはグッと我慢しましょう。
「やりたい仕事ができたから」「親の介護で実家に戻るため」など、ポジティブな話もしくは当たり障りのない話をするのがベストです。
引き継ぎを丁寧に行う
退職の意思表示を行って退職日が決まったら、次は仕事の引き継ぎ作業を依頼されるはずです。人によっては「もう辞める予定だから」と引き継ぎを丁寧に行わない人もいるようですが、あまりおすすめはできません。
上述したように、悪評というのは広まりやすいものです。特に転職先が同じ業界や近隣地域にある場合は、悪評が広まることによるリスクが高まります。
他人事と思わず、自分がいなくなったあとも仕事が回るように丁寧な引き継ぎを心がけましょう。
誠実な対応を心がける
抽象的な話になりますが、退職の意思表示をしたあとは今まで以上に仕事で丁寧な対応を心がけることをおすすめします。「もうすぐ辞めるから」と雑な対応を取っていると、円満退職するのは難しくなります。
場合によっては退職する会社が将来的な取引先になったり、1ユーザーとしてお世話になったりする可能性もあるでしょう。そのとき「あいつは退職が決まった途端に態度が悪くなった」といった悪評が出回ると、居心地が悪くなってしまいかねません。
退職日まで誠実に仕事と向き合い、気持ち良く新しい職場で働けるようにしましょう。
40代で未経験業界に転職は厳しい?可能性を高めるコツ
「40代で未経験業界にチャレンジしたい……」 「未経験業界の転職は厳しい?」 と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
現代は少子高齢化による人手不足の影響で、40代、50代でも未経験の職種にチャレンジできる可能性は十分あります。 転職できる可能性を高めるコツを2つご紹介します。
スキルが必要で人手不足が生じている職種を選ぶ
専門スキルが必要で、人手不足が生じてしまっている職種を選ぶのも一つの方法です。たとえばシステムエンジニアや溶接工、電気工事士などは専門スキルを要するため、常に人手が足りていません。
近年は「未経験募集」「研修しながら働ける」など、人手不足解消するために未経験でも応募しやすくなっています。転職活動する際はなるべく視野を広げて行いましょう。
今まで働いてきた業種や職種を選ぶ
今まで経験してきた業種や職種と近い仕事を探すと、転職できる可能性が広がります。たとえば、「生命保険の営業から不動産の営業」「食品メーカーの商品開発部から食品メーカーの営業」など、業種もしくは職種どちらかは経験したものを選ぶとよいでしょう。
転職活動の際にアピールポイントになり、説得力のある自己PRを作成できます。
40代の転職に成功した事例を紹介
ここでは、ミイダスを活用して40代の転職に成功した例を2つご紹介します。ぜひご自身の転職活動の参考にしてみてください。
飲食業界から異業種への転職に成功
40代までずっと飲食業ひと筋で働いてきたAさん。接客は好きなものの「10年後同じように働ける……?」「体力的に大丈夫?」と考えたときに、転職を決意。
将来的に安定している事務の仕事を探し始めましたが、未経験OKな事務の求人は少なく、大手の転職サイトから「おすすめの求人」に応募しても「経験がないのになぜ応募したの?」と門前払いをされてしまったそうです。結果的に退職日になっても事務職の仕事は見つからず、ひとまずホテルのフロント業務に就職しました。
事務職への転職を半ば諦めていたところにミイダスから1社、事務職のスカウトメールが届いたそうです。 結果的に現在はスカウトが来た会社に転職。未経験でも事務職に就くことができました。
Aさんのインタビュー記事をすべて読みたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事:40代、飲食業界から事務職へ!「ほぼ未経験」でも転職成功した理由】
IT企業のライターからベンチャー企業のライターへ転職
もともとフリーランスライターとして働いていた40代女性のBさん。フリーランスで稼げる月収は月20万円が限界と感じ、大手のIT企業のライターに転職。
しかし、編集長のマイクロマネジメントや人柄に問題があったそうです。また、Bさんが書いた文章や仕事にも文句を言い続ける始末。 何とか我慢したものの、このままだとメンタルが崩壊すると感じ、8ヶ月働いた末に退職。
そんな矢先にミイダスの「市場価値診断」「コンピテンシー診断」に出会ったそうです。あらためて今まで評価されてきた部分がコンピテンシー診断でも数値が高い結果に。 自身の強みを把握したうえで自己PRに力を注ぐことにしたそう。
その後、あるベンチャー企業の業務委託ライターとして内定。半年経ってから「正社員として働きたい」と上司に伝えたところ承諾がもらえたそうです。 給料もフリーランスの頃に比べて約15万円もアップしました。
Bさんのインタビュー記事をすべて読みたい方は以下の記事をご覧ください。
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40代の転職、何がしたいかわからない方はミイダスの「コンピテンシー診断」
「転職したいけど、何をしたいのかわからない」 「自分に合った仕事って何だろう」 転職したいという気持ちはあっても、やりたいことがはっきりしていない方も多いのではないでしょうか。
このようにお悩みの方には、ミイダスのコンピテンシー診断がおすすめです。 コンピテンシー診断では以下のようなことがわかります。
- あなたのパーソナリティの特徴
- ストレス要因
- マネジメント資質
- 仕事をしていくうえでのあなたの特徴
- 職務適性
- 上下関係適性
- 共感スキル
自己分析とひと口に言っても、なかなか難しいものです。自分では不得意と思っていたことが意外と得意というケースもあります。まずはミイダスのコンピテンシー診断で、自分を客観的に分析してみましょう。
※登録後に無料で診断できます。
コンピテンシー診断についてくわしく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
【関連記事:転職できる?適職診断ならミイダスの「コンピテンシー診断」 】
自分の強みを理解して自分にあった活躍できる会社を探そう
20代や30代と比べて、転職が難しくなると言われている40代。しかし、自分の強みを理解したうえで活躍できる企業を探すことができれば、40代での転職も叶えられます。
これまでのスキルや経験、自分の強み・弱みの分析が重要になりますが、客観的な視点で自身を見つめ直すのは、なかなか難しいのではないでしょうか。そこで、自分の強みを把握するためにおすすめしたいのが、ミイダスの「活躍要因診断(コンピテンシー診断)」です。
・質問に答えるだけで、あなたのパーソナリティやストレス耐性、向いている仕事、相性の良い上司・部下のタイプなどを分析できる
・診断を受けるだけで、活躍の可能性が高い会社から直接スカウトが届く
コンピテンシーとは、潜在的に持つ適性や能力のこと。ミイダスのコンピテンシー診断を活用すると、これまで自分では気付きにくかった強みや適職を可視化できます。
得られた結果は、自己分析として取り入れることが可能です。また、未経験職種にチャレンジする場合には、自分の適性に合った企業や仕事探しに役立ちます。
転職先を探す際に自身のスキルや経験をベースにすることも大切ですが、それ以外にも「転職先で活躍できるのか」「自分の適性にフィットするのか」という視点も重要です。
自分にフィットする企業へ転職し、活躍することができれば日々の生活が充実するでしょう。楽しく働けることで、ゆくゆくは年収アップやキャリアアップも目指せます。
もしかしたら、今回の転職が人生最後になるかもしれません。強みや適性を理解したうえでフィットする企業を探し、働きがいのある環境で自分らしいキャリアを築いていきましょう。
※登録後に無料で診断できます。