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「異業種に挑戦する場合、志望動機はどう伝えればいいのだろう?」「未経験の業種だから、採用担当者に評価してもらえるか不安…」このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
異業種への転職は、自分のキャリアを広げる大きなチャンスです。しかし、「なぜ異業種に挑戦するのか」「どのように活躍できるのか」を企業から厳しく見られる可能性があるため、入念な準備が大切です。
本記事では、異業種転職における志望動機の考え方や具体例、異業種への転職を成功に導く方法を解説します。転職や面接で不安がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

志望動機では、あなたが企業に対してどれだけの熱意と理解を持っているかを示すことが大切です。企業側の意図を理解することで、より効果的な志望動機を作成できるでしょう。
やりたいことが明確である応募者は、入社後に困難に直面しても乗り越える強い意志を持ち、主体的に業務に取り組めると企業側は判断するでしょう。
そのため、志望動機を通して応募者の思考力や課題解決能力、そして企業への貢献意欲を確認し、入社後の活躍度合いを予測する判断材料としているのです。
企業は、志望動機から応募者の人柄や仕事に対する姿勢を読み取り、自社で最大限のパフォーマンスを発揮できるかどうかを慎重に見極めています。
志望動機は応募者がその企業で「長く働きたい」と考えているかや、入社後の長期的なキャリアプランを持っているかを見極める判断材料となります。企業は志望動機から入社後の定着率や組織への貢献意欲を予測し、安定して活躍してくれる人材を選ぶことが多いでしょう。
ネガティブな動機だけで入社を決めた場合、入社後に再び不満が生じやすかったり、困難に直面した際に早期に諦めてしまうリスクがあるでしょう。企業への興味や将来性、事業内容への共感など、明確でポジティブな志望動機を伝えることで、主体的に仕事に取り組んで活躍できることを示せるはずです。

異業種転職の志望動機は、自己分析の内容が軸になります。以下のことを分析できていない場合は、ぜひ考えてみてください。
ひとつずつ詳しく解説します。
たとえば、以下のような目的や理由が挙げられます。
自分のキャリアを実現させるためであっても、その業種を選択した理由が重要です。「なぜ、この業種でなければいけないのか」を明確にしましょう。加えて志望する企業を選んだ理由も考えておくと、あとから役立ちます。
つまり、営業や経理などの職種の変更は問いません。 たとえば、金融業の営業をしていた人が食品業のルート営業に転職、サービス業の経理をしていた人が卸売業の経理に転職するなどが挙げられます。
職種が同じであっても、転職先の企業では業務範囲が異なることもあります。自分が持っているスキルや経験は何なのかを棚卸し、どのように活かしていけるのかを明確にしましょう。
有しているスキルや経験が転職先の業務と関連性が高い場合は、異業種転職のハードルが下がりやすくなります。
今後のキャリアや目標が明確でないと「なぜうちに転職したいのかわからない」と企業側に思われる可能性があります。
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【関連記事:転職で自分に合った仕事を見つけるには?無料の診断ツールも紹介】
次に、企業の経営理念、ビジョン、事業内容、強み、最近のニュースリリースやIR情報まで、あらゆる方向から情報を集めます。その企業が現在抱えている課題や力を入れているプロジェクトなども把握できると、より具体的な貢献意欲を示せるでしょう。
たとえば「残業時間が長い」ことを転職理由にしているにも関わらず、「応募先企業なら自分の能力を発揮できる」という志望動機を伝えると内容に矛盾が生じるでしょう。一貫性がないと「転職理由と志望動機が一致しておらず、自己理解ができていない人材なのではないか」という懸念を採用担当者に与える可能性があります。
転職理由がネガティブな内容であってもそのまま伝えず、「その不満を解消し、より良いキャリアを築くために、貴社が最適な選択肢である」というポジティブな志望動機へと昇華させましょう。
【関連記事:転職理由と志望動機の違いとは?一貫性を持たせる方法や例文を紹介!】

異業種への転職では未経験分野で働きたいという熱意だけでなく、これまでの経験から得たスキルをどう活かすかを明確に伝えましょう。以下で、志望動機の例文を紹介します。
独学でPythonやSQLを学び、データ活用の基礎を習得しました。貴社でも営業で培った課題解決力を活かし、ITを通じて顧客の業務効率化に貢献したいと考えています」
持ち前の丁寧さと正確性を活かして事務職として、貴社の事業を支えられる存在を目指します」
製造現場で培った課題解決力や改善力を活かし、貴社のサービス品質向上とお客様の満足度向上に貢献したいと考えています」
貴社の顧客課題解決に貢献し、将来的にはコンサルティングや人材育成にも挑戦したいと考えています」
貴社の理念に共感し、これまでの調整力や情報処理能力を活かし、事業の発展に貢献します」
企業の事業内容や経営理念、社風などを深く理解することで、自身の経験やスキルをどのように活かせるのか、企業の成長にどのように貢献できるのかを明確に伝えられるでしょう。
企業研究はWebサイトや会社案内だけではなく、業界紙やニュース記事、競合他社の情報なども参考にしましょう。また社長や社員インタビューも熟読するのもおすすめです。
そのため、ありきたりだと印象に残らない可能性があります。自身のスキルや経験を十分に掘り下げたうえで、面接官がつい質問したくなるようなエピソードでアピールしましょう。
自身のポータブルスキルを把握し、志望動機に盛り込むことで、採用担当者に異業種でも活躍できる人材だと認識してもらえるでしょう。たとえばポータブルスキルには、以下のようなものがあります。
自身の経験を振り返り、どのような場面でどのようなスキルを発揮してきたか洗い出してみましょう。そして、そのスキルが志望する企業でどのように活かせるかを具体的に説明することで、説得力のある志望動機を伝えられます。
前職で培った経験やスキルや強みが、志望する企業のどの業務や課題で活かせるのかを具体的に示すことで、採用担当者にアピールできるでしょう。
「前職の〇〇という業務で培った△△のスキルは、貴社が求める✕✕に貢献できる」といった形で、過去の経験と未来の貢献を結びつけることで、あなたのポテンシャルを効果的に伝えられるでしょう。
異業種へ挑戦する場合は、未経験であることを正直に認めつつ、それを乗り越えるための意欲や具体的な学習プランを示すことで、採用担当者にあなたの「素直さ」と「成長意欲」を伝えられます。
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異業種への転職は不利と思われがちですが、準備次第でチャンスに変えられます。異業種転職が難しい理由と、乗り越えるための具体的なポイントをご紹介します。
ただし、異業種でも共通するスキルや強みは必ず存在します。 たとえばマネジメント力や課題解決能力といった、どんな企業でも活かせるポータブルスキルがあることは強みになるでしょう。
自分の過去の実績や経験を新しい業界でどう活かせるかを具体的に整理し、面接や書類でしっかりアピールすることが大切です。
たとえば、同じ営業職でも業界が変われば提案のスタイルや顧客との関係構築の方法が異なるでしょう。面接では「この業界特有の◯◯にはこう対応できる」といった具体的な理解や準備姿勢を見せることで、企業側の不安を軽減できるはずです。
「なぜその業界に関心を持ったのか」「転職後にどんなキャリアを築きたいのか」を具体的かつ熱意を持って伝えましょう。
その結果、転職後に「思っていた条件と違う」と感じて、早期離職につながるリスクも考えられます。 転職前に市場価値や業界の給与相場やキャリアのステップを正しく把握し、納得したうえで転職活動を進めることが後悔しない選択につながります。

異業種転職をする際の志望動機の考え方や、具体的な例文などを解説しました。志望動機を考えるときには、自己分析を通して「異業種を志す理由は何なのか」「これからどういったキャリアを叶えたいのか」といったことを明確にしましょう。
これまで培ってきたスキルや経験を、転職後にどう活かせるか伝えられるようにしておくと効果的です。 しかし、志望動機を考えていく際に「本当にこの業種に向いているのだろうか」と思うこともあるかもしれません。
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異業種への転職は、自分のキャリアを広げる大きなチャンスです。しかし、「なぜ異業種に挑戦するのか」「どのように活躍できるのか」を企業から厳しく見られる可能性があるため、入念な準備が大切です。
本記事では、異業種転職における志望動機の考え方や具体例、異業種への転職を成功に導く方法を解説します。転職や面接で不安がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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企業が志望動機を聞く理由

志望動機では、あなたが企業に対してどれだけの熱意と理解を持っているかを示すことが大切です。企業側の意図を理解することで、より効果的な志望動機を作成できるでしょう。
スキルや経験だけでは判断できない「意欲」を確認するため
企業が志望動機を聞くのは応募者がその企業で何を成し遂げたいのか、どのような貢献をしたいのかといった内面的な動機を知るためです。 履歴書や職務経歴書で示されるスキルや経験は、応募者が「何ができるか」を明確にできますが、入社意欲までは伝えられません。やりたいことが明確である応募者は、入社後に困難に直面しても乗り越える強い意志を持ち、主体的に業務に取り組めると企業側は判断するでしょう。
入社後、自社で活躍できるかを確認するため
企業は、応募者が自社で能力を発揮し、活躍できる人材であるかを見極めたいと考えています。 志望動機からは応募者が企業や業界についてどれだけ深く理解しているか、そして自分の強みや経験をどのように活かしたいと考えているかが見えます。そのため、志望動機を通して応募者の思考力や課題解決能力、そして企業への貢献意欲を確認し、入社後の活躍度合いを予測する判断材料としているのです。
企業文化や価値観とのマッチングを確認するため
企業が志望動機を聞くのは応募者の仕事に対する価値観や、チームワーク意識、経営理念への共感度を確認するためです。どんなに優れたスキルや経験を持っていても、企業の文化や価値観と合致しなければ、長期的に活躍するのは難しいでしょう。企業は、志望動機から応募者の人柄や仕事に対する姿勢を読み取り、自社で最大限のパフォーマンスを発揮できるかどうかを慎重に見極めています。
入社後の定着・活躍を見極めるため
採用活動に、企業は時間とコストをかけています。そのため、入社後にすぐに離職してしまうような人材は避けたいと考えるのが一般的です。志望動機は応募者がその企業で「長く働きたい」と考えているかや、入社後の長期的なキャリアプランを持っているかを見極める判断材料となります。企業は志望動機から入社後の定着率や組織への貢献意欲を予測し、安定して活躍してくれる人材を選ぶことが多いでしょう。
志望動機がネガティブではないかを見極めるため
企業が知りたいのは、「応募者がなぜこの会社で働きたいのか」という理由です。そのため、企業は応募者の志望動機がネガティブな理由ではないかを慎重に確認する傾向にあります。ネガティブな動機だけで入社を決めた場合、入社後に再び不満が生じやすかったり、困難に直面した際に早期に諦めてしまうリスクがあるでしょう。企業への興味や将来性、事業内容への共感など、明確でポジティブな志望動機を伝えることで、主体的に仕事に取り組んで活躍できることを示せるはずです。
異業種転職を成功させる志望動機の考え方

異業種転職の志望動機は、自己分析の内容が軸になります。以下のことを分析できていない場合は、ぜひ考えてみてください。
- 異業種転職の目的や理由は何か
- 持っているスキルや経験が転職先で活かせるか
- 転職先で叶えたいキャリアや目標が明確か
- 自分の適性や能力が転職先の仕事に合っているか
- 調査と情報収集で説得力を高める
- 転職理由と志望動機を一貫させる
ひとつずつ詳しく解説します。
異業種転職の目的や理由は何か
これまでと同じ業種ではなく、異業種に転職をしたい目的や理由は何でしょうか。どのように考えて異業種転職を選択したのか、はっきりさせましょう。たとえば、以下のような目的や理由が挙げられます。
- 描いているキャリアを実現させたい
- 新たな技術を習得してスキルアップを叶えたい
- 応募した業種に興味を持つきっかけがあった
自分のキャリアを実現させるためであっても、その業種を選択した理由が重要です。「なぜ、この業種でなければいけないのか」を明確にしましょう。加えて志望する企業を選んだ理由も考えておくと、あとから役立ちます。
持っているスキルや経験が転職先で活かせるか
異業種転職で大切になるのが、現職または前職のスキルや経験が転職先で活かせるかということです。 異業種転職は、業種の分類が違う企業へ転職することです。つまり、営業や経理などの職種の変更は問いません。 たとえば、金融業の営業をしていた人が食品業のルート営業に転職、サービス業の経理をしていた人が卸売業の経理に転職するなどが挙げられます。
職種が同じであっても、転職先の企業では業務範囲が異なることもあります。自分が持っているスキルや経験は何なのかを棚卸し、どのように活かしていけるのかを明確にしましょう。
有しているスキルや経験が転職先の業務と関連性が高い場合は、異業種転職のハードルが下がりやすくなります。
転職先で叶えたいキャリアや目標が明確か
転職したら、どのようなキャリアを叶えたいでしょうか? 「今あるスキルの専門性を深めて、契約件数増加に貢献したい」「リーダーの立場を経験し、ゆくゆくはチームをまとめるマネージャーを目指したい」など、転職後のなりたい姿を明確にしましょう。今後のキャリアや目標が明確でないと「なぜうちに転職したいのかわからない」と企業側に思われる可能性があります。
自分の適性や能力が転職先の仕事に合っているか
志望動機を考えるうえで、自分の職務適性や潜在的に持つ能力に注目してみるのもおすすめです。自分では気づきにくい適性や能力を把握するには、適性検査の受検が有効です。適性検査で自分の内面を可視化することで、強みや思いもよらなかった特性が確認できます。向いていないと思っていた業務に適性がある、と判明されることもあるのです。
しかし「本格的な適性検査を受けるには高額な費用がかかるのでは?」と思う方もいるでしょう。そこでおすすめしたいのが、中途採用サービス「ミイダス」が提供する「コンピテンシー診断(特性診断)」です。
自分に適した仕事のほか、パーソナリティの傾向やストレス耐性といったことを無料で分析できます。各項目を10段階で評価するため、自分の強み・弱みの把握にも有効です。
「異業種転職をしたいけれど、本当に自分に合っているのだろうか」とお悩みの方は、コンピテンシー診断(特性診断)の結果をぜひ取り入れてみてください。
ミイダスでコンピテンシー診断(特性診断)する
※登録後に無料で診断できます。
また、無料の診断ツールは以下の記事でも解説しています。あわせてご覧ください。
【関連記事:転職で自分に合った仕事を見つけるには?無料の診断ツールも紹介】
調査と情報収集で説得力を高める
異業種への転職において説得力のある志望動機を作成するには、企業調査と情報収集が不可欠です。応募する企業が属する業界の動向、将来性、競合他社について深く掘り下げて理解しましょう。次に、企業の経営理念、ビジョン、事業内容、強み、最近のニュースリリースやIR情報まで、あらゆる方向から情報を集めます。その企業が現在抱えている課題や力を入れているプロジェクトなども把握できると、より具体的な貢献意欲を示せるでしょう。
転職理由と志望動機を一貫させる
採用担当者は「なぜ今の会社を辞めたいのか」という転職理由と、「なぜ未経験のこの業界・会社で働きたいのか」という志望動機が一致しているかを見ています。たとえば「残業時間が長い」ことを転職理由にしているにも関わらず、「応募先企業なら自分の能力を発揮できる」という志望動機を伝えると内容に矛盾が生じるでしょう。一貫性がないと「転職理由と志望動機が一致しておらず、自己理解ができていない人材なのではないか」という懸念を採用担当者に与える可能性があります。
転職理由がネガティブな内容であってもそのまま伝えず、「その不満を解消し、より良いキャリアを築くために、貴社が最適な選択肢である」というポジティブな志望動機へと昇華させましょう。
【関連記事:転職理由と志望動機の違いとは?一貫性を持たせる方法や例文を紹介!】
【業種別】異業種転職の履歴書にも使える志望動機の例文

異業種への転職では未経験分野で働きたいという熱意だけでなく、これまでの経験から得たスキルをどう活かすかを明確に伝えましょう。以下で、志望動機の例文を紹介します。
IT業界への異業種転職 志望動機の例
「これまで消費財メーカーの営業として顧客課題のヒアリングから解決策の提案までを担当するなかで、ITの可能性に強く惹かれるようになりました。特に貴社のSaaS型顧客管理システムは、営業時代に感じていた『顧客情報の一元管理と活用』という課題を解決するもので大変魅力を感じています。独学でPythonやSQLを学び、データ活用の基礎を習得しました。貴社でも営業で培った課題解決力を活かし、ITを通じて顧客の業務効率化に貢献したいと考えています」
営業職から事務職への異業種転職 志望動機の例
「これまで法人向けITソリューションの営業として、顧客との信頼関係構築と目標達成に取り組んでまいりました。そのなかで、契約書作成や顧客情報管理などの事務業務が営業活動を支える重要な役割であると実感しました。持ち前の丁寧さと正確性を活かして事務職として、貴社の事業を支えられる存在を目指します」
製造業からサービス業への異業種転職 志望動機の例
「自動車部品メーカーで品質管理を担当し、製品の精度向上と生産改善に取り組んできました。そのなかで、ものづくりの最終目標は『顧客満足』であると強く感じ、サービス業に魅力を感じるようになりました。製造現場で培った課題解決力や改善力を活かし、貴社のサービス品質向上とお客様の満足度向上に貢献したいと考えています」
教育業界から一般企業への異業種転職 志望動機の例
「学習塾で生徒一人ひとりの目標達成に向けた指導計画の立案と実行を行い、課題解決力やヒアリング力を磨いてきました。 相手の理解度に応じた情報提供や伴走力は、ビジネスの場でも活かせると考えています。貴社の顧客課題解決に貢献し、将来的にはコンサルティングや人材育成にも挑戦したいと考えています」
公務員から民間企業への異業種転職 志望動機の例
「市役所で窓口業務を担当し、多様な市民対応や正確な情報提供、関係各所との調整を行ってきました。社会貢献への想いはそのままに、よりスピード感を持ち、自らの行動が事業成長に直結する環境で挑戦したいと考えています。貴社の理念に共感し、これまでの調整力や情報処理能力を活かし、事業の発展に貢献します」
異業種転職の志望動機を考える際のポイント
異業種転職の志望動機を考える際のポイントは、以下のとおりです。- 企業研究は入念に行う
- オリジナリティのある志望動機を作成する
- 自身のポータブルスキルは何か把握する
- 志望動機と自己PRをリンクさせる
- 経験の「共通点」を見つける
- 誇張や嘘を避け、誠実さを伝える
企業研究は入念に行う
異業種への転職を成功させるためには、徹底した企業研究は欠かせません。企業の事業内容や経営理念、社風などを深く理解することで、自身の経験やスキルをどのように活かせるのか、企業の成長にどのように貢献できるのかを明確に伝えられるでしょう。
企業研究はWebサイトや会社案内だけではなく、業界紙やニュース記事、競合他社の情報なども参考にしましょう。また社長や社員インタビューも熟読するのもおすすめです。
オリジナリティのある志望動機を作成する
ありきたりな志望動機ではなく、オリジナリティのあるものを目指しましょう。あなたにとっては企業にとって初めてのアピールになりますが、企業側は何人もの応募者の採用面接を行っています。そのため、ありきたりだと印象に残らない可能性があります。自身のスキルや経験を十分に掘り下げたうえで、面接官がつい質問したくなるようなエピソードでアピールしましょう。
自身のポータブルスキルは何か把握する
異業種への転職では、前職の経験が直接活かせないケースが多い傾向にあります。そのため、採用担当者はあなたが持つポータブルスキル、いわゆる「業種を問わず活かせる能力」に着目しているのです。自身のポータブルスキルを把握し、志望動機に盛り込むことで、採用担当者に異業種でも活躍できる人材だと認識してもらえるでしょう。たとえばポータブルスキルには、以下のようなものがあります。
- コミュニケーションスキル:交渉力、傾聴力、プレゼンテーションスキルなど
- 問題解決スキル:分析力、論理的思考力、判断力など
- マネジメントスキル:リーダーシップ、計画力、組織力など
- 自己管理スキル:ストレス耐性、時間管理能力、目標達成能力など
自身の経験を振り返り、どのような場面でどのようなスキルを発揮してきたか洗い出してみましょう。そして、そのスキルが志望する企業でどのように活かせるかを具体的に説明することで、説得力のある志望動機を伝えられます。
志望動機と自己PRをリンクさせる
異業種転職の志望動機では「なぜその業界・企業を選んだのか」というあなたの熱意と、「その企業で何ができるのか」という自己PRを結びつけるのがポイントです。前職で培った経験やスキルや強みが、志望する企業のどの業務や課題で活かせるのかを具体的に示すことで、採用担当者にアピールできるでしょう。
経験の「共通点」を見つける
異業種への転職では、応募先の企業で活かせる「共通点」を見つけ出し、そのスキルが志望する業界や企業でどのように役立つのかを具体例を交えて説明することが大切です。「前職の〇〇という業務で培った△△のスキルは、貴社が求める✕✕に貢献できる」といった形で、過去の経験と未来の貢献を結びつけることで、あなたのポテンシャルを効果的に伝えられるでしょう。
誇張や嘘を避け、誠実さを伝える
異業種への転職において、経験不足を補うために実績を誇張したり、嘘をついたりすることは絶対に避けましょう。面接で深掘りされた際や入社後の実務でバレやすく、企業からの信頼を失いかねません。異業種へ挑戦する場合は、未経験であることを正直に認めつつ、それを乗り越えるための意欲や具体的な学習プランを示すことで、採用担当者にあなたの「素直さ」と「成長意欲」を伝えられます。
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異業種転職が不利といわれる理由と成功へ導くポイント

異業種への転職は不利と思われがちですが、準備次第でチャンスに変えられます。異業種転職が難しい理由と、乗り越えるための具体的なポイントをご紹介します。
理由①:経験・専門知識の不足
異業種転職で最も大きな障壁となるのが、その業界特有の経験や専門知識が不足していることです。 企業側の多くは、即戦力のある人材を求める傾向にあります。そのため、業界の仕組みや専門的な知識を持たない人は、教育コストや習熟までの時間がかかると判断されやすいです。ただし、異業種でも共通するスキルや強みは必ず存在します。 たとえばマネジメント力や課題解決能力といった、どんな企業でも活かせるポータブルスキルがあることは強みになるでしょう。
自分の過去の実績や経験を新しい業界でどう活かせるかを具体的に整理し、面接や書類でしっかりアピールすることが大切です。
理由②:業界のルールや慣習を知らない
業界ごとの独自のルールや価値観を理解していないことも、異業種転職が不利になる要因です。そのため、事前に業界研究を徹底して行うことが大切です。たとえば、同じ営業職でも業界が変われば提案のスタイルや顧客との関係構築の方法が異なるでしょう。面接では「この業界特有の◯◯にはこう対応できる」といった具体的な理解や準備姿勢を見せることで、企業側の不安を軽減できるはずです。
理由③:企業側が懸念する「定着」や「ミスマッチ」
異業種転職者に対し、企業側は「入社しても業界に合わず、すぐに辞めてしまうのではないか」という定着への不安を抱くことが多いです。これを払拭するには、自身の覚悟や将来のビジョンを示して企業側の信頼を得ることが大切です。「なぜその業界に関心を持ったのか」「転職後にどんなキャリアを築きたいのか」を具体的かつ熱意を持って伝えましょう。
理由④:給与やキャリアのギャップ
異業種への転職では、前職と比べて給与水準が下がったり、キャリアポジションがリセットされるケースが多くあります。 特に専門性や業界経験が重視される業界では、経験年数が評価されず、一からのスタートになる場合もあるでしょう。その結果、転職後に「思っていた条件と違う」と感じて、早期離職につながるリスクも考えられます。 転職前に市場価値や業界の給与相場やキャリアのステップを正しく把握し、納得したうえで転職活動を進めることが後悔しない選択につながります。
志望動機を明確にして異業種転職を叶えよう

異業種転職をする際の志望動機の考え方や、具体的な例文などを解説しました。志望動機を考えるときには、自己分析を通して「異業種を志す理由は何なのか」「これからどういったキャリアを叶えたいのか」といったことを明確にしましょう。
これまで培ってきたスキルや経験を、転職後にどう活かせるか伝えられるようにしておくと効果的です。 しかし、志望動機を考えていく際に「本当にこの業種に向いているのだろうか」と思うこともあるかもしれません。
そんなときは、ミイダスが提供する「コンピテンシー診断(特性診断)」を活用してみてください。 あなたに適性のある仕事がわかるだけではなく、営業やルーチンワークなどをしたときのストレス度合いも可視化できます。
コンピテンシー診断(特性診断)はミイダスを登録したあと、すぐに診断が可能です。 料金は無料で、自分の適性に合う求人を探したり、活躍の可能性が高い企業からスカウトを受け取ったりもできます。
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