「50代で転職を考えているけれど、希望のキャリアを叶えられるだろうか」
「新しい環境に飛び込んで、若手社員と人間関係を構築できるだろうか」
と、思うことはありませんか?
さまざまな経験とキャリアを築いてきた50代。これまで積み重ねてきたものがあるため、この年代になってからの転職をためらう人もいます。
とはいえ、人生100年時代ですから、これからのキャリアを見据えた転職を目指しても遅くはありません。
では、50代の転職を成功させるには、どのように行動したら良いのでしょうか。
当記事では、50代の転職市場の現状と厳しいと言われる理由、企業が求める人材の特徴や成功に導くポイントを解説します。転職に向けて行動していきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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50代での転職の現実。本当に厳しいの?
「50代での転職は厳しい」と言われており、その事実はデータからも読み取れます。ここでは、データをふまえて50代の転職市場の現状を見ていきましょう。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果 年齢階級別転職入職率」によると、20代・30代の若手と比べて、50代の転職率が低くなっているとわかります。
50代は定年を迎える手前の世代であり、これから活躍できる期間が短いと企業から捉えられがちです。そのため、50代向けの求人は全体的に少なくなっており、ほかの世代と比べて転職は厳しくなる可能性が高くなります。
50代で転職する理由は、人間関係や仕事内容の不満
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」によると、50代の離職理由として最も多くなっているのが「自己都合」です。自己都合による離職理由の内訳を見ると、下記の割合が多いです。
- 人間関係がうまくいかなかったから
- 満足のいく仕事内容ではなかったから
- 労働条件(賃金以外)がよくなかったから
- 賃金が低かったから
これらの不満があって、転職を決意しています。
自己都合での離職が最も多いものの、ほかの世代と比較すると割合は低い傾向に。というのも、50代では次のような離職が増えるからです。
- 倒産・整理解雇・人員整理による勧奨退職
- 移籍出向
- 早期退職優遇制度の利用
会社側の都合によって退職しなければならず、転職を選択するケースもあります。
50代は厳しい状況下での転職になりますが、その中でも「現状とは違う会社へ勤めたい」と希望する人は増えているようです。
50代で転職したい人は増えている
「労働力調査 2022年(令和4年)平均結果」によると、50代で転職したい人は増加傾向にあります。労働力調査 2022年(令和4年)平均結果|第4表 年齢階級別転職等希望者数及び転職等非希望者数より作成
前後の年齢層も含んだ数値になりますが、いずれも年々増加していることがわかります。したがって、50代の転職希望者も増えていると読み取れるでしょう。
長期的な視点でのキャリア転換やライフワークバランスの追求などで、転職を希望していると考えられます。また、多様なバックグラウンドや専門性を持った人材を求める企業が増えていることも背景として考えられるでしょう。
50代の転職における現状をデータも用いながら解説しました。続いて、50代での転職が厳しいと言われる理由を、さらに深掘りして解説します。
50代の転職が厳しいと言われる7つの理由
50代の転職が厳しいと言われる理由は、下記の7つです。
①定年に近い世代で、年齢の壁がある
②長い経験の中で考えが凝り固まっている
③働く環境や給与などの条件面にこだわりが強い
④自分の職務適性や能力を客観視できていない
⑤社員との人間関係がうまくいかない
⑥ストレスのかかる環境や立場を選択している
⑦50代向けの求人が少ない
ひとつずつ、詳細を見ていきましょう。
①定年に近い世代で、年齢の壁がある
50代は定年に近い世代です。仮に55歳で65歳定年の会社に転職する場合、10年しか働けません。いくら高い経験値があっても、定年までの年数が短いことで不採用になってしまう可能性があります。
また管理職の場合、企業側は高い給与を用意しなければなりません。転職希望者のスキル・経験から給与を算出すると人件費が高くなるため、採用が難しくなることもあるでしょう。
このように年齢が理由となって、転職先が決まらないことがあります。長期化する可能性も見据えた転職活動が大切です。
②長い経験の中で考えが凝り固まっている
50代は知識や経験が豊富で、仕事をするうえではベテランの立場です。しかし、転職の際には長い間で築いてきたことが強みでもあり、足かせになることも。
たとえば、以下のようなことが考えられます。
- 前職の仕事が抜けきれず、転職先で新しいやり方を覚えられない
- これまでの経験の範囲内でしか物事を考えられない
- マネジメントのやり方や考え方が古い
新しい職場に適応し、数々の変化にも柔軟に対応できる力が求められます。
③働く環境や給与などの条件面にこだわりが強い
前述のとおり、50代の離職理由の上位には「仕事内容」「労働条件」「賃金」があります。離職理由に挙がるほどですから「転職先でこれらの悩みを解消したい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、条件面のこだわりの強さは、転職活動が長期化する原因にもつながります。こだわる条件が多くなるほど、該当する転職先は少なくなるため、「行きたいと思える企業がない」というように活動がストップしてしまうでしょう。
こだわりたい条件をすべて満たそうとせず、優先順位を付けたり緩和させたりすることも必要です。
④自分の職務適性や能力を客観視できていない
人間は誰しも、潜在的な職務適性や能力を持っています。しかし、自分で「この仕事が向いている」と思っていることと、潜在的に持つ職務適性・能力が一致しないこともあるのです。
たとえば、営業部の管理職をやっている人がいたとしましょう。自分の力を客観視できる適性検査をすると「実はマネジメントではなく、プレーヤーとして営業するほうが向いていた」とわかることもあります。
自分の職務適性や能力を把握しないまま転職すると、本来持っている力を活かした仕事ができず、何らかの違和感につながる可能性も。50代の転職を失敗させないためにも、自己分析だけではなく、客観的な視点も取り入れた転職先探しが大切です。
職務適性や能力を客観的に確認できるツールは後述していますので、読み進めてみてください。
⑤社員との人間関係がうまくいかない
50代の転職が厳しくなる理由には、転職先の社員との人間関係構築も挙げられます。たとえば、想定される人間関係として下記のことがあるでしょう。
- チームメンバーが20代・30代の若手で、仕事への価値観の違いや意思疎通の仕方にギャップを感じる
- 自分よりも経験が浅く、年齢の若い人が直属の上司になる
- 部署を越えた人間関係の構築にゼロから取り組む必要がある
- 既存の部署・チームにあとから入ることで、リーダーシップを発揮しづらくなる
転職したあと、若い年齢の社員とコミュニケーションを取ったり、業務について教わったりすることもあります。若手とのコミュニケーションに気後れすることなく、新しい人間関係を柔軟に構築していくスキルが必要です。
採用面接の段階で人間関係構築に不安が残ると評価されてしまうと、なかなか内定が出ないといった原因にもなります。
⑥ストレスのかかる環境や立場を選択している
転職先を探す際、自分にとってストレスの大きい環境や立場を選んでいませんか。ストレスのかかるところへ身を置くと、心身共に疲弊してしまい、仕事上でパフォーマンスを発揮しにくくなります。
たとえば、同じ営業職でも環境の変化に強い人もいれば、弱い人もいます。マネジメントと言っても、人によって得意な分野は異なるでしょう。
まずは、自分にとってストレスに感じることが何なのか、しっかり把握することが大切です。ストレスの感じやすい部分を知っていれば、その環境や立場を避けたうえで転職先を選択できます。
⑦50代向けの求人が少ない
前述のとおり、転職率は20代・30代のほうが高くなっています。「第二新卒歓迎」や「未経験OK」など、若手人材に向けた求人もあり、売り手市場の状況であれば数多くの候補企業から転職先を選べるでしょう。
しかし、50代になると状況は変わります。管理職の場合は、そもそも人数が多くありません。各企業でポジションが空いているケースが少なく、求人が出回りにくい状況にあります。
企業側が「管理職を中途採用したい」となった際には、多くの人が利用するハローワークや大手求人サイトではなく、ハイキャリア専用の人材紹介会社や社員の知人から採用するケースもあるのです。
そのため、50代の人が「転職をしたい」と思っても、希望のポジションでの求人が見つかりづらく、スムーズに話が進まない恐れもあります。
ここまで、50代の転職が厳しいと言われる理由を具体例も交えながら解説しました。これから転職に向けて行動していくにあたって、「どのような50代が企業に求められるのか知りたい」と思う方もいるのではないでしょうか。
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続いて、企業が求める50代転職者の特徴を見ていきましょう。
企業が求める50代転職者の特徴
企業が求める50代転職者の特徴として、下記の6つが挙げられます。
- マネジメント経験が豊富で高い専門知識がある
- 大規模プロジェクトを率いた経験がある
- マネージャーだけではなく、プレーヤーとしても活躍できる
- 柔軟な考え方ができ、自社の社風や価値観に合わせられる
- 新しいことも身に付ける柔軟性を持っている
- 若手社員の気持ちに寄り添える
それぞれ見ていきましょう。
マネジメント経験が豊富で高い専門知識がある
50代は、これまで培ってきた経験・スキルが豊富です。管理職としてマネジメントしてきた経験があれば、転職先でも重宝されます。
- 目標達成までのプロセスを明確にし、チーム全体で成果を出すための行動ができる
- 若手の指導や育成に携わった経験がある
- プロジェクトの目的に沿って戦略を立て、その都度、適切な意思決定ができる
このようなマネジメント経験があると、転職で有利になる可能性が高まります。
また、業界や業務に関する専門知識を有していることも特徴のひとつです。経験と知識は密接に関係しているため、転職先でチームを率いる際にも役立てられます。
大規模プロジェクトを率いた経験がある
管理職として、大小さまざまなプロジェクトを率いた経験があるかと思います。その中でも大規模プロジェクトのチームをまとめ、成功に導いた経験があると有利です。
- 社内DXのために新しいITシステムの導入と普及をおこない、生産性向上に貢献した
- 新規事業立ち上げを海外事業部と連携しておこなった
- 新ブランドや新商品の立ち上げ、製造プロセスの計画・管理など、製品開発プロジェクトの全体統括を担当した
上記の例は、ほんの一例に過ぎません。大規模プロジェクトの責任者となってチームをまとめたほか、部下の指揮・指導などを担ってきた場合は、自信を持ってアピールしていきましょう。
マネージャーだけではなく、プレーヤーとしても活躍できる
マネージャーだけではなく、プレーヤーとしての経験も持ち合わせています。そのため、業務進捗の管理や部下の育成などだけではなく、自らが顧客の元へ出向いて契約を取り付けることもできるでしょう。
担当できる業務範囲が広い場合は、そのときの状況にあわせて柔軟な対応が可能です。また、現場感覚のわかる管理職として信頼を得ていくこともできます。
ただし、すべての人がマネージャーとプレーヤーの双方ができるとは限りません。自分はマネージャーの素質があるのか、プレーヤー向きなのかを把握することも大切です。
柔軟な考え方ができ、自社の社風や価値観に合わせられる
これまでの経験やスキルを活かした柔軟な考え方ができ、転職先の社風や価値観に合わせる適応力が求められます。
仕事に対するプライドやこだわりは大切ですが、頑固さが垣間見えると企業から敬遠されてしまいます。「自社には合わなそうな人だ」「入社後に使いにくそうだ」と捉えられたら転職はうまくいきません。
柔軟な考え方ができること、前職での価値観に引っ張られずに転職先の社風に馴染めることを面接などでアピールできると良いでしょう。
新しいことも身に付ける柔軟性を持っている
転職すると、これまでの経験や知見が通用しないことがあります。そのため、新たな知識・スキル・人間関係なども身に付けていく柔軟さが必要です。
- 業務の進め方を転職先の方法にアップデートする
- 最新技術・知識・スキルを積極的に取り入れる
- 部署内外の社員や社外の取引先など、新しい人間関係をスムーズに構築する
すでに持っている経験・知見に満足せず、新しいことをどんどん取り入れていく積極性と努力が求められます。
若手社員の気持ちに寄り添える
50代は長い社会人経験の中で、さまざまな体験をしてきたはずです。成功や失敗など、自らの体験があるからこそ語れることが多くあります。
管理職の立場で部下の悩みを聞くときには、気持ちに寄り添ったアドバイスが可能です。自分が若手だった頃に感じた嬉しかったこと・つらかったこと・乗り越えてきたことを思い返しつつ適切なアドバイスができれば、部下が抱える悩みの解消が期待できます。
若手社員にとって豊富な経験をしてきた大先輩の存在は貴重です。「気持ちをわかってくれる上司だ」と部下に知ってもらえれば、自身の信頼につながります。
また、転職先企業にとっても若手の気持ちに寄り添える管理職がいることで、組織の生産性向上や人材の定着などの課題解消に貢献できるため、重宝されるでしょう。
ここまで、企業が求める50代転職者の特徴を6つに分けて解説しました。50代の転職では、経験・知識・スキルをはじめ、考え方や人間性に至るまで求められることが大きくなります。
50代の転職者に求められることをふまえ、実際に転職を成功させるには、どのようにしたら良いのでしょうか。50代の転職を成功させる具体的な方法を、次の項目で紹介します。
50代の転職を成功させる8つの方法

50代の転職を成功に導く方法として、下記の8つを紹介します。
①時間をかけて転職活動に取り組む
②自分の意思決定や思考のクセを把握する
③転職先に求める条件を狭めすぎない
④職務適性や能力を客観的な視点で見る
⑤上司としての自分のタイプと、相性の良い部下のタイプを把握する
⑥自分のストレス要因となる職場環境は選ばない
⑦50代向けの転職エージェントや転職サイトを活用する
⑧今までに培った人脈を活用する
ひとつずつ、具体的な解決法もお伝えしながら解説していきます。
①時間をかけて転職活動に取り組む
50代向けの求人は若手世代と比べて少なくなっており、転職先がすぐに見つからないことがあります。管理職のポジションを探す場合、一般職よりも数が少なくなるため、難易度はさらに上がるでしょう。
そのため、転職活動が長期化することを見据えた行動が大切です。完全に退職する前に転職活動を並行して始めるようにしましょう。
仮に退職を先に決意してしまい、転職先が決まらなかった場合には無職期間が発生します。無職期間が長くなればなるほど50代での転職は不利になるため、転職先が決まってからの退職がおすすめです。
②自分の意思決定や思考のクセを把握する
「社内ミーティングで、本当は反対意見だったのに、まわりに流されて同意してしまった」とか「意思決定を求められた際、現状維持するほうを選びがちだ」ということはありませんか?
人間は誰しも「認知バイアス」を持っています。認知バイアスとは、無意識のうちに合理的ではない意思決定をしてしまう、思考の偏りやクセのことです。
自分の認知バイアスの傾向を知っておくと、転職先でマネジメントをしたり、新たな人間関係を構築したりするときのヒントになります。
とはいえ、認知バイアスは目に見えないもので、自己分析しようにも1人だけで判断するのは難しいです。
そこでおすすめしたいのが、中途採用サービス「ミイダス」が提供する「バイアス診断ゲーム」です。ゲーム感覚で質問に回答していくと、22項目もの認知バイアスの傾向を可視化できます。

自分の認知バイアスの傾向を知り、コントロールできれば、適切な意思決定やコミュニケーションなどに役立てられます。
バイアス診断ゲームはミイダスのアカウント登録後、無料で診断が可能です。ぜひ転職活動や転職先での業務にご活用ください。
③転職先に求める条件を狭めすぎない
50代の転職がうまくいかない原因のひとつが、求める条件の高さです。「現職と年収レベルを維持したい」「経験のある◯◯部のマネージャーに転職したい」など、複数の求めたい条件があるでしょう。
しかし、求める条件が高くなればなるほど、転職先が絞られていきます。長期に渡って内定が出ないケースもあるため、条件を狭めすぎないことが大切です。
- 年収の一時的なダウンは受け入れる
- 大手企業ばかりを候補にしない
- 管理職で見つからない場合は、一般職で転職したあとにキャリアアップを目指す
上記のように、自分の中で譲れないことを決めながら条件を緩めてみましょう。
企業に求める条件を決めることも大切ではありますが、それ以上に転職先で活躍できるかどうかが重要です。長期視点で見て、活躍できる場があるのか見定めることもポイントです。
④職務適性や能力を客観的な視点で見る
これまでの経験や価値観にもとづいて「自分には、この仕事が向いている」と判断しがちです。しかし「実は、自分で思っている適性とは異なる力を持っていた」ということがあります。
客観的に自分のことを知れるツールを通すと、思いもよらない適性や能力が明らかになるケースがあるのです。
自分の職務適性や能力を客観的に見るには、ミイダスの「コンピテンシー診断」がおすすめです。コンピテンシー診断では、パーソナリティや職務適性、マネジメント資質など、表面的には見えない自分の特徴を可視化します。
転職先を探す際にコンピテンシー診断の結果もふまえると、候補になかった企業にも出会えます。自分に向いている職種を選ぶことで転職後の活躍度合いも変わるため、ぜひ診断して結果を取り入れてみてください。
通常、適性検査を受けようとすると高額な料金がかかりますが、ミイダスのコンピテンシー診断なら無料です。気軽に診断してみましょう。
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⑤上司としての自分のタイプと、相性の良い部下のタイプを把握する
自分がどのようなタイプの上司で、どんな部下がメンバーだったら仕事をしやすいか把握できている人は少ないのではないでしょうか。
「せっかく転職先が決まったのに配属先で部下との関係がうまくいかず、悩みの種になった」という話も耳にします。
転職後の人間関係を良好にするために、上司としての自分のタイプを把握してみましょう。
ミイダスの「コンピテンシー診断」では、上下関係適性を可視化し、どの組み合わせであれば相性が良いか明確にできます。
たとえば、あなたの上司としてのタイプが「参加要求型」だったとしましょう。このタイプの場合、自分の部下に意見を押しつけることなく、できるだけ全員が参加できるように配慮します。
参加要求型の上司と相性が良いのは「協調協力型」の部下です。協調性があり、独自のアイデアや意見を持っているものの、最終的には上司の指示にしたがいます。
反対に「素直直言型」の部下とは、うまくいかない可能性が高いです。基本的に個人主義のため、簡単に自分の仕事スタイルや意見を変えません。何かしらの業務への参加を促しても、思うように動いてもらえないことも起こるでしょう。
このように自分の上司としてのタイプを知っておけば、部下との良好な関係づくりにつなげられます。
⑥自分のストレス要因となる職場環境は選ばない
どのような仕事や環境でストレスがかかりやすいのか、要因を知ることも大切です。自分自身でストレスを感じやすい事柄を知っておけば、その方向はあえて選択しないという判断もできます。
ストレスがかかる仕事・環境に居続けると、最大のパフォーマンスを発揮できません。転職先で活躍できないだけではなく、心身に影響が出てしまうこともあるでしょう。
転職を成功させるために自分のストレス要因を知り、できるだけその環境に身を置かずに済む企業を選ぶのがおすすめです。
なお、ストレス要因もミイダスの「コンピテンシー診断」にて知ることができます。
⑦50代向けの転職エージェントや転職サイトを活用する
50代向けや管理職の求人が見つからないときには、ハイクラス転職に特化したエージェントや転職サイトを活用する方法があります。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーに相談できたり、履歴書や職務経歴書の添削を受けられたりします。応募や面接時には、企業との調整役にもなってくれるため、忙しい合間に転職活動をするには力になってくれるでしょう。
転職サイトでは、自分の希望する条件から企業を探したり、応募したりできます。「管理職希望」と条件入力すれば、該当の求人をすぐ見つけ出すことも可能です。
50代向けの転職エージェントやサイトを使って、募集している企業を探してみてください。
「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」ができる「ミイダス」でも、求人を出している企業を探せます。特徴的なところは、活躍可能性の高い企業が一目でわかることです。
転職先と自分の適性がフィットしていないと、入社後に「なんだか思っていた企業と違う」といった違和感につながります。活躍可能性が表示されるため、自分とフィットする企業を効率良く探すことができ、入社後に抱く違和感も抑えられるのです。
ミイダス独自の機能を活用したことにより、転職を成功させた人もいます。転職先を探すツールのひとつとして、ミイダスをぜひご活用ください。もちろん、求人の閲覧に利用料はかかりません。
⑧今までに培った人脈を活用する
50代には、これまで培ってきた広い人脈があるのではないでしょうか。取引先はもちろん、過去に退職した同僚や業界を越えたつながりのある人もいるでしょう。
転職を叶えるには、知人から推薦・紹介してもらう方法もあります。専門的に言うと「リファラル採用」と言います。
優秀な人材を確保するためにリファラル採用を強化している企業があるほどですので、知人に「転職を考えている」と声をかけてみるのもおすすめです。選考を受ける前に、知人が勤めている企業の社風や業務内容などを詳しく聞けるので、自分に合う場所かどうか判断しやすくなります。
また、知人から企業の人事担当者へ「こういう人がいる」とスキルや人柄などを事前に伝えてもらえれば、選考がスムーズに進むこともあります。
これまで培ってきた人脈もフル活用し、50代の転職を成功させましょう。
50代の転職を成功させる方法を8つ紹介しました。ここまで読んで「50代でも転職のスカウトは受け取れる?」「年収は減るの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
続いて50代での転職に関連する、よくある質問へ回答します。
50代の転職でよくある質問
ここでは次の3つの質問について回答していきます。
- 50代でも転職のスカウトは受け取れる?
- 50代の転職で、いきなり管理職になれる?
- 50代で転職すると年収は減る?
それぞれ見ていきましょう。
50代でも転職のスカウトは受け取れる?
転職サイトなどで、50代の人がスカウトを受け取ることは可能です。自分の挑戦したい仕事に近いスカウトを受け取るには、転職サイトのプロフィールや職歴などを詳細に記載するようにしましょう。特にスキルや専門性、実績を詳しく書くことがポイントです。
スカウトを受け取ったら給与や労働条件などの確認も大切ですが、企業のビジョンと自分の目指す方向性が一致しているか、転職して活躍できそうかといった視点も含めた検討が重要です。
検討後、スカウトを受けてカジュアル面談(選考前の気軽な面談)や応募に進みましょう。
50代の転職で、いきなり管理職になれる?
管理職経験のない人が転職を機に管理職を目指せるかと言うと、可能性はゼロではありません。ただし、通常でも厳しいと言われる50代の転職が、さらにハードルの高いものとなります。
なぜなら、マネジメント経験や過去の実績をもとにして、採用可否の評価をする企業が多いからです。
管理職経験がない場合は、リーダーシップを発揮してチームメンバーをまとめたことや後輩の育成・指導に携わった経験などをアピールすると良いでしょう。
また、いきなり管理職を目指さず、一般職として転職し、そこからキャリアアップする道を選択するのも方法のひとつです。
50代で転職すると年収は減る?
50代での転職の際、できるなら現状の給与水準以上で転職したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
厚生労働省の令和2年雇用動向調査、転職入職者の賃金変動状況別割合によると、1割以上の賃金減少となった人が約3~4割となっており、最も多くなっています。

厚生労働省|令和2年雇用動向調査|表7 転職入職者の賃金変動状況別割合より作成
「減少」のくくりで見ると、55~59歳の約5割において賃金が減る結果となっているため、年収ダウンをできるだけ抑えて転職をするなら、50代前半までに行動するのが得策と言えるでしょう。
前述のとおり、年収の増加にこだわりすぎると転職活動が長引く原因にもなります。現職と同水準か、もしくは1割程度の減少であれば受け入れ、転職してから年収を回復させていく方法が良いのではないでしょうか。
自分の強みを理解して、活躍できる会社を探そう

50代が転職するときの厳しさや企業が求める人材の特徴、転職を成功に導くためのポイントを解説しました。
50代は、これまでの経験から豊富な知識やスキルを有しています。それが強みでもあり、転職するときの足かせになってしまうこともあります。転職における年齢の壁がどうしても高くなるため、管理職としての経験と自分の適性・強みを活かした転職先探しが重要です。
自分の適性や強み、ストレス耐性などを把握したうえで転職先を探すなら「ミイダス」がおすすめです。独自の診断ツールを用意しており、それをもとに自分とフィットする転職先を探すことも可能です。
ミイダスでできることを下記にまとめました。
- 自分の強み・職務適性・マネジメント資質・ストレス耐性・上司としてのタイプを可視化できる「コンピテンシー診断」を受けられる
- 認知バイアスの強さを測定する「バイアス診断ゲーム」で思考のクセを知ることができる
- 自分にフィットする可能性の高い企業を見つけたり、企業からスカウトを受け取ったりできる
- 経歴や実績を登録することで、あなたの市場価値を表示できる
- 気になる企業が見つかったら、正式応募前にカジュアル面談を申し込める
各種診断を受けることで、これまでわからなかった自分の業務適性やパーソナリティの特徴、意思決定のクセなどを把握できます。診断結果をもとに得意分野の転職先を探したり、適性の低い職種やストレスのかかりやすい環境を避けたりできれば、転職後に活躍する可能性が高くなるでしょう。
50代の転職を成功させるには、ツールの力も借りて自分とフィットする会社を効率良く探すことが大切です。
ミイダスの「コンピテンシー診断」「バイアス診断ゲーム」は、簡単な質問に答えていくだけで結果が出ます。転職活動はもちろん、転職後の業務や人間関係構築にも役立てられるので活用しない手はありません。
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