なぜ「30代で契約社員はやばい」といわれる？向いている人の特徴などを解説

30代になり、周りに正社員の同僚が増えるなかで、「このまま契約社員で働き続けても大丈夫だろうか」と思っている方もいるのではないでしょうか。

ネットでは「契約社員はやばい」という声も見られ、不安を感じている方もいるでしょう。そこで本記事では、30代の契約社員が「やばい」といわれる理由から、契約社員に向いている人の特徴などを解説します。

30代で契約社員がやばいと言われる理由

契約社員は雇用形態における特徴から、見方によっては「やばい」と捉えられる場面もあるようです。たとえば、下記の点から「やばい」という表現が使われることが多いです。

1. 失業する可能性が高い
2. 正社員より給料やボーナスが低い
3. 昇給や昇格の機会が少ない
4. 福利厚生が整っていない
5. 契約期間内の退職ができない
6. 社会的信用が低い
7. 転職時に不利になる場合がある

1.失業する可能性が高い

会社の業績が悪化した場合、パートやアルバイト、契約社員といった非正規社員から人員削減の対象となりやすいです。正社員と比較すると収入が不安定になりやすく、30代でライフイベントなどを控えている場合には、「結婚して家族を養えるのだろうか」といった不安を感じやすくなる可能性があります。

関連記事：仕事辞めたあとの不安を解消！失業手当・再就職手当の申請方法ともらえるお金を徹底解説

2.正社員より給料やボーナスが低い

契約社員は、正社員に比べて給与が低く設定されていたり、ボーナスが支給されなかったりする場合があります。また、30代になると同年代で出世する人も増え、経済的な格差を感じるケースもあるでしょう。

3.昇給や昇格の機会が少ない

契約社員の場合、契約期間中に昇給する機会はほとんどありません。一方、正社員の場合は勤続年数や仕事の成果などに応じて昇格し、給料が上がっていく傾向にあります。昇給や昇格などがない契約社員のまま働き続けることに「やばい」と感じる人もいるようです。

4.福利厚生が整っていない

企業によっては、交通費や企業独自の休暇制度など各種手当ての適用が「正社員のみ」となっている場合があります。そのため、働き続けるうちに「正社員は自分よりも福利厚生が手厚くてうらやましい」という気持ちから、徐々に危機感を抱く人もいます。

なお雇用契約の違いを理由に、福利厚生に不合理な格差がある場合は、企業側が行政指導の対象となる場合もある点は知っておくとよいでしょう。

5.契約期間内の退職ができない

正社員の場合は2週間前に申告すれば原則として退職できますが、契約社員の場合は「やむをえない事情」がない限り、原則として契約期間が満了するまで退職できません[注]。 本人の健康状態の悪化や家族の介護など、よほどの理由がない限りは契約期間内での退職は行いにくいです。

そのため、結婚や出産、介護といったライフイベントなど自身の状況変化に合わせられない点で、不安を覚えやすいかもしれません。

[注]出典：よくあるご質問（退職・解雇・雇止め）｜大阪労働局

6.社会的信用が低い

契約社員は金融機関などから「収入が不安定」と見なされやすく、ローンやクレジットカードの審査に通りにくい場合があります。30代を迎え、マイカーやマイホームなどの高額商品の購入を検討する場面で、審査が通らずに悩む可能性もあるでしょう。

7.転職時に不利になる場合がある

契約社員は比較的単純な作業を任されることが多く、仕事を通じて新たなスキルを獲得したり、経験を積んだりすることが難しいケースがあります。長く働いていたとしても具体的なスキルや成果をアピールできないと、転職希望先の企業から評価されにくく、不利になる可能性があるでしょう。

30代で契約社員に向いている人の特徴

見方によっては「契約社員はやばい」と捉えられる場合がある一方で、契約社員という働き方が合っている人もいます。たとえば下記に当てはまる場合は、自分の希望に合った働き方を実現できる可能性があります。

1. 仕事以外に熱中していることがある
2. 責任を負う仕事を避けたい
3. たくさんの仕事を経験したい
4. 副業で安定した収入を得ている
5. 専門的なスキルを持っている
6. 決められた仕事のみに集中したい

1.仕事以外に熱中していることがある

趣味やボランティアなど、プライベートの時間を優先したい人は、契約社員として働いたほうがよいかもしれません。残業が比較的少なく定時で帰りやすいため、仕事以外のことにも力を入れやすいです。

2.責任を負う仕事を避けたい

「責任が重い仕事を避けたい」「プレッシャーが少ない仕事のほうが向いている」という人も、契約社員という働き方が合っている可能性があります。正社員と比べて契約社員は重大な責任が伴う業務を任されることは少ないため、精神的な負担を減らしたい人に向いているでしょう。

3.たくさんの仕事を経験したい

「さまざまな業界や職種を経験して自分に合う仕事を見つけたい」という人は、契約社員で一定期間働くスタイルが合う場合もあるでしょう。正社員と異なり、契約期間ごとに新たな領域にチャレンジしやすいです。そのため、さまざまな職種を経験しつつ、興味を持てる仕事を見つけたい人に向いています。

4.副業で安定した収入を得ている

本業とは別に収入源があり、柔軟な働き方を維持したい人にも契約社員が向いている可能性があります。たとえば「フリーランスとして働きつつ契約社員として会社内でも働く」「家業を手伝いつつ会社員として働きたい」という人にとって、契約社員という働き方は魅力でしょう。ただし、副業を認めているかどうかは会社によるため、応募前に確認が必要です。

関連記事：副業可能な会社へ転職したい｜求人の探し方3つや成功させるコツを解説

5.専門的なスキルを持っている

システムエンジニアやデザイナーなど、特定の専門スキルを活かし、契約で定められた業務に集中したい人にも契約社員は向いています。契約社員なら、雑務やマネジメントといった、契約以外の業務を任されにくいからです。

6.決められた仕事のみに集中したい

担当する業務のみに集中したい人にとって、契約社員で働くことは選択肢の1つになるでしょう。契約書に書かれている業務以外は基本的に対応しなくても良いため、自分の業務に集中しやすいのがメリットです。

契約社員に向いていない人の特徴

以下の特徴に当てはまるなら、正社員など他の働き方を検討したほうが良いかもしれません。

• やりがいやキャリアアップを求めている人
• 安定を求めている人

「仕事を通じて成長したい」「スキルを身につけてキャリアを築きたい」と考えている場合、業務範囲が限定的な契約社員では物足りなさを覚える可能性があります。また、雇用の不安定さや収入面から、「次期も契約が更新されるだろうか」という不安を抱えやすくなるため、契約社員以外の働き方を検討したほうがよいでしょう。

30代でも契約社員から正社員になる方法

契約社員から正社員を目指す方法は、主に2つあります。

1. 契約社員から正社員への昇格を目指す
2. 転職して正社員になる

職場に「正社員登用制度」がないかを確認し、あれば活用を検討しましょう。現在の職場で正社員になるのが難しい場合は、正社員の求人に応募するのもおすすめです。

契約社員以外の働き方

契約社員として働くことに不安を覚えたら、他の働き方も検討してみましょう。

• 正社員
• 派遣社員
• フリーランス

正社員は収入が安定しており、福利厚生も充実しています。責任は増えますが、キャリアアップを目指せるのが特徴です。一方、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で働きます。勤務地や時間などの希望を伝えやすく、柔軟な働き方を実現しやすい点がメリットです。

専門スキルがあれば、フリーランスとして独立して働く方法もあります。働き方の自由度は高いですが、収入が不安定になりやすく、自己管理能力も求められる特徴があります。

関連記事：個人事業主のメリット・デメリット！やめたい人の転職方法も解説
関連記事：【ひとり起業】おすすめの仕事15選！向いている人や成功のコツ、注意点など

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ミイダスを活用した30代転職者の事例

実際にミイダスを活用して転職に成功した30代の事例をご紹介します。

30代の契約社員が正社員として転職できた事例

30代女性のKさんは、1年後の正社員登用を約束されていましたが、担当サービスの閉鎖により話が白紙になってしまったそうです。グループ企業への紹介もなくなり、失業の危機に直面しました。

一貫性のないキャリアや慣れない転職活動に苦戦していたときにミイダスを知り、「面談機能」を活用。その結果「従業員第一主義」を掲げる企業と出会い、ITスタートアップ企業への正社員転職を成功させました。

関連記事：30代契約社員。失業の危機から一発逆転、悲願だった正社員での転職に大成功！

30代の男性記者が、未経験のマーケター職へ転職した事例

30代男性のBさんは、大手出版社で記者として働くなかでキャリアパスに限界を感じ、スタートアップのIT企業へ転職。未経験のマーケター職に挑戦し、なんと年収100万円アップを実現しました。 「転職はステップアップのためという、ポジティブなイメージを持っている」と話すBさん。

転職後は外資系IT企業でマーケティングを担当しており、充実した毎日を過ごしているそうです。「現在は限定した分野しか担当していませんが、将来はマーケティング全体を統括するポジションを目指したい」と、今後の抱負も語っていただきました。

関連記事：記者からマーケターへ。「異業種」「異職種」転職をした理由

美容部員の30代女性が税理士補助へ転職した事例

30代女性のTさんは、シフト勤務の美容部員から「専門性の高い仕事をしたい」と考えて転職を決意。無事に、税理士法人の税理士補助の仕事に就きました。 未経験の業界で、平均年齢が自分より若い企業への応募に不安があったなかで、ミイダスの「面談機能」で事前に話を聞けたことで不安を解消できたそうです。

最終的には「やる気があるなら採用します！」という言葉に背中を押され、税理士補助に転職。現在は「社労士の資格を取得し、仕事に活かしていきたい」と、仕事へ前向きに取り組んでいます。

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