「パワハラに苦しんでおり転職しようか悩んでいる」
「転職を成功させてパワハラから逃れたい」

このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。パワハラに悩んでいる人は一定数存在しますし、パワハラをきっかけに転職した人もいます。 ただし一般論ではありますが、ネガティブな理由だけの転職はあまりおすすめできません。

まずは落ち着いて状況を整理し、会社にパワハラで悩んでいる旨を伝えて、改善できないか相談してみるのがおすすめです。 「現職でいまできることはすべてやりきったが、状況は今後も改善されそうにない」と判断できるのであれば、この機会に転職活動を考えてみましょう。

パワハラをきっかけとした転職活動を行っても問題なし

「パワハラで仕事を辞めたい、転職したいと思っている自分は甘いのではないだろうか」と悩んでいる方もいるかもしれません。実は、パワハラをはじめとした人間関係がきっかけとなり転職する人は一定数います。

令和3年に厚生労働省が実施した調査によると、退職理由に「職場の人間関係」を挙げた人は、離職者全体の8.1％を占めます。


引用：令和３年雇用動向調査結果の概況｜厚生労働省

あくまで「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えているだけなので、具体的な理由はパワハラなのかそのほかのハラスメントなのか、詳しい要因は不明です。ただし、人間関係をきっかけとした転職・退職は決して少なくないことが上記データから読み取れます。

パワハラなどの人間関係を理由に転職を考えるのは普通のことです。この機会にミイダスをはじめとした転職サイトに登録して、転職活動の準備を進めてみるのも良いでしょう。

ただし転職に頼る前に、現在の環境を改善できないか努力することも大切です。どのようなことを実施すべきか次の項で紹介します。

パワハラが原因で転職活動を行う前に実施したいこと

パワハラをきっかけに、転職活動をはじめること自体は問題ありません。ただし転職にはそれなりにリスクも伴うため、可能であれば現職で働き続けたほうが良い場合もあります。

では、転職活動を本格化する前にどのようなことを事前に実施しておきたいのか、ポイントを4つご紹介します。

1. 会社にパワハラを相談する
2. 会社に部署異動や配置転換ができないか相談する
3. 気持ちを落ち着かせてから転職活動に臨む
4. 転職活動の準備を進める

参考までに、休職中・退職済みの場合に実施したいこともお伝えします。各ポイントについて詳しく見てみましょう。

1.会社にパワハラを相談する

まずは現在勤めている会社に、パワハラを受けて困っている旨を相談してみましょう。会社へ相談することで、会社から上司へ指導が行われたり、部署異動・配置転換させてもらえたりする場合があります。

また、会社に悩みを打ち明けて対策に向けて対応してもらえている、と実感することで気持ちが楽になることもあります。ハラスメントの相談窓口が社内にある場合はそちらに、ない場合は上司より立場が上の人に相談するのがおすすめです。

2.会社に部署異動や配置転換ができないか相談する

先述したとおり、会社にパワハラ被害を相談することで部署異動・配置転換が実現する可能性があります。場合によっては自分ではなく、上司が別部署に異動となる場合もあるでしょう。

パワハラ加害者と直接関わる機会が減るため、「転職したい」と思うほど強いストレスを受けなくなるかもしれません。 ただし、会社に相談したからといって必ずしも部署異動・配置転換が実現するとは限りません。

会社に相談しても状況が改善しない場合は、転職活動を検討しても良いでしょう。

3.気持ちを落ち着かせてから転職活動に臨む

パワハラで悩んでいる状態で、いきなり本格的な転職活動をはじめるのはおすすめできません。たとえば心身ともに疲弊している状態で、パワハラから逃れたい一心で転職活動を進めてしまうと、安易な会社選びをしてしまいかねないからです。

上述したように、まずは会社へパワハラ被害を伝えて、何らかの配慮をしてもらえないか相談しましょう。それでもダメな場合は、冷静な状態で転職に向き合うために、まずは気持ちを落ち着けることが大切です。

有給を申請したり、長期連休を活用したりして今後のキャリアについて冷静に考えてみましょう。転職について考えがまとまってから、転職活動を進めてみてください。

4.転職活動の準備を進める

転職活動をはじめるのであれば、いきなり求人へ応募するのではなく、まずはプロフィールを充実させることを意識しましょう。 一般的に、転職活動は数ヶ月〜半年ほどかかるものです。

求人に応募してすぐに内定獲得・転職するのは現実的には厳しいでしょう。自分の希望に合った会社から内定を獲得するためにも、まずはサイト上に詳細なプロフィールを記入したり、職務経歴書をブラッシュアップしたりすることが大切です。

自分のプロフィールを充実させることで、企業からスカウトを受けられる場合もあります。

たとえば転職アプリ「ミイダス」では、プロフィールを詳細に記載して、用意されている各種診断コンテンツを受ければ、自分の適性に合った求人からスカウトを受け取りやすいです。求人を探す手間がかからず、自分にマッチしている求人からスカウトを受け取りやすいのが、ミイダスの強みです。

パワハラを受けて消耗している状態でも、効率的に転職活動を進められます。サービスの詳細は下記からご確認ください。

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休職中・退職済みの場合

すでに会社を休職中もしくは退職している場合、「少しでも早く働きはじめたほうが良いだろう」と考えている方もいるかもしれません。もし心身ともに健康であれば、すぐに転職活動をはじめたほうが良いでしょう。

しかし、パワハラを受けた人の中には精神的・身体的な不調に悩まれる方もいます。もし健康ではないのであれば、まずは療養に専念してみてはいかがでしょうか。

職歴の空白期間は、一般的に採用選考において不利になると言われています。とはいえ就職できなくなる、というわけではありません。

また体調不良の状態で転職先を選んでも、不調に悩まされて思うように働けず、すぐに退職してしまうリスクもあります。新しい環境で長く働き続けるためにも、まずは健康を取り戻すことに専念しましょう。

もし「転職活動がまったく進んでいない不安感」があるのであれば、職務経歴書をブラッシュアップさせたり転職サイトへの登録を進めたりするなど、自分のペースでできることをはじめてみてください。

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パワハラをきっかけとした転職活動中に注意したいポイント

現職を続けられないか考えて行動をおこしたものの、パワハラを受けている現状を改善できない場合もあるでしょう。現状を改善できないのであれば、心身の健康を損ねてしまう前に転職するのもありです。

ただし、2つほど注意点があります。

1. 転職理由の伝え方に注意する
2. 応募先なら同じ理由で転職しないことを伝える

上記のポイントを意識しないと、転職活動が難航する恐れがあります。どのように注意すべきか、詳しく解説します。

1.転職理由の伝え方に注意する

「なぜ転職しようと思ったのですか」のように、転職面接ではほぼ必ずと言ってもいいほど転職理由を質問されます。このときに、転職理由をうまく伝えることが大切です。

「パワハラが嫌で〜」「心を病んでしまって〜」と伝えるのはおすすめできません。なぜなら、転職先でも同じ（人間関係に悩む）状況に陥る可能性があるからです。 基本的に、転職理由は志望動機の裏返しであることを意識しましょう。

たとえば「協力して仕事をするというより個人プレー中心、といった仕事の進め方が馴染めなかった」「御社はチームで一丸となって仕事に取り組む、と採用サイトに掲載されている文言に惹かれて応募した」など、当たり障りのない表現にしつつ応募した動機につなげるのがおすすめです。

2.応募先なら同じ理由で転職しないことを伝える

程度の差はありますが、パワハラはどの企業でも起こり得るものです。よって「パワハラが原因で〜」といった、転職理由の伝え方はおすすめできません。

「応募先なら同じ理由で転職を考えることがない」ことが伝わるような転職理由を準備しましょう。 応募した理由から、転職理由を逆算するのもおすすめです。

たとえば応募先が「チーム全体で助け合う雰囲気がある」のが魅力なら、転職理由は「困っている人がいても助け合うことはなく、それぞれが孤立して仕事をするスタイルが馴染めなかった」というと、好印象を与えられます。 面接官は「この人はすぐに仕事を辞めてしまわないだろうか」ということを一番気にしています。

「応募先の企業であれば転職しない」理由をじっくり考えてみましょう。 思い浮かばないのであれば、もしかすると応募先としては望ましくないのかもしれません。

会社を退職するときに発生する恐れがあるトラブルと対処法

転職先が見つかった、もしくは心身に不調が発生して退職せざるを得なくなってしまったなどの理由から、会社を退職する可能性もあります。 多くの場合は特に問題なく退職できるものですが、なかには強く退職を引き留められたり、「退職を認めない」と言われたりするケースも。

会社から退職を認めてもらえない場合はどうすべきなのか、ポイントを2つご紹介します。

1. 退職する意思を明確に伝える
2. 退職を認めてもらえない場合は第三者に相談する

前提として、正社員が2週間より以前に退職の意思を示している場合、会社側が「退職を認めない」ことは法律的にはできません。まずは退職の意思をはっきりと示し、どうしてもトラブルが避けられない場合であれば関係機関に相談するのがおすすめです。

なお契約社員など「期間の定めのある雇用」の場合は、期間が終了するまでは原則として退職できない点に注意しましょう（契約期間が1年を超えた場合を除く）。

1.退職する意思を明確に伝える

「転職先がすでに決まっている」「退職する意思は変わらない」という場合は、退職届を提出するのがおすすめです。

• 退職届：会社を辞めることを伝えるもの
• 退職願：会社を辞めたいとお願いするもの

退職願だと引き留め交渉にあう可能性もあるため、退職の意思が固まっているのであれば「退職届」を会社に提出しましょう。 正社員（無期雇用）の場合、原則として会社側は退職届の受取拒否はできません。

それでも退職届を受け取らない場合は、内容証明郵便で退職届を送ったり、弁護士に相談したりすることをおすすめします。

2.退職を認めてもらえない場合は第三者に相談する

何かと理由をつけて退職届を受け取ってもらえない、退職させてもらえない場合は、弁護士や公的機関などの第三者へ相談するのがおすすめです。労働相談センターや法テラス、場合によっては転職エージェントが対応してくれることもあります。

また最近では、自分に代わって会社へ退職の意思を伝えてくれる「退職代行」というサービスもあります。ただし、退職代行業者の多くはあくまで「退職する」ことを会社に伝えるだけです。

ケースにもよりますが、かえって大きなトラブルに発展するリスクも考えられます。そのため退職代行は、基本的におすすめできません。

会社との大きなトラブルに発展しそうであれば、労働相談センターや法テラスへの相談を考えてみましょう。

【体験談】パワハラをきっかけとした転職活動の成功エピソード

「パワハラを受けている状況からうまく転職できるのだろうか」「ひとりで転職活動を行うのは心細い。ほかの人の成功事例を見て勇気をもらいたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。そこで以下では、パワハラを受けている環境から転職アプリ「ミイダス」を活用して、転職に成功した人の体験談を紹介します。

Sさん（20代男性）

生命保険代理店の営業として働いていたSさんは、上司からのパワハラをきっかけに転職活動を決意しました。「保険営業の求人は少ないから」と転職エージェントに言われていましたが、ミイダス経由のスカウトをきっかけに、大手保険会社の営業職として転職を成功させました。詳しい経緯については、下記をご一読ください。

関連記事：保険代理店から大手保険会社へ。「パワハラ地獄から抜け出すため」だった転職が大成功した理由 | ミイダスマガジン

Aさん（女性）

大手携帯ショップを運営している代理店に、時短正社員として入社したAさん。パワフルな上司との関係に悩んだ挙げ句、体調を崩して退職しました。 その後は面接にたどり着くのも難しい日々が続きましたが、ミイダスのスカウト機能を活用して効率良く転職活動を進めることができたと語るAさん。

最終的には弊社ミイダスのカスタマーサクセスとして転職を成功させました。 Aさんが他に何を語ったのか、詳しくは下記をご一読ください。

関連記事：書類選考すら通らない日々。業種・職種未経験でカスタマーサクセスに転職できた理由 | ミイダスマガジン

パワハラをきっかけとした転職活動でよくある疑問

パワハラをきっかけに転職活動をはじめたものの、選考が進むなかで下記のような疑問が出てくることもあるでしょう。

• 退職理由をパワハラからどう言い換えるか悩んでいる
• 「パワハラをきっかけとした転職は繰り返す」は本当か知りたい
• パワハラで退職したけど転職先が決まらない場合どうすべきか知りたい

上記疑問への回答をご紹介します。ぜひ転職活動に役立ててください。

退職理由をパワハラからどう言い換えるか悩んでいる

上述したとおり「パワハラを受けた」という転職理由だと「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と面接官に思われてしまい、採用されにくいです。もし退職理由の伝え方でお悩みであれば、「パワハラ」を別の角度から捉えて考えてみるのがおすすめです。

• 部署内で助け合う雰囲気が薄い→応募先企業は仕事をチームで助け合う雰囲気を感じた
• 個人プレー中心の職場→応募先企業は部署一丸となって仕事に取り組む
• 適切な権限が与えられず仕事を進めにくい→応募先なら適切な役割と権限を与えてくれる

上記はあくまで一例です。パワハラといっても「人間関係」「仕事の進めやすさ」「会社の方針」といった角度から切り取れば、汎用的な理由に言い換えやすくなるでしょう。 また上記でも挙げたとおり、退職理由は志望動機の裏返しになると説得力が生まれやすくなります。

「パワハラをきっかけとした転職は繰り返す」は本当か知りたい

転職を繰り返してしまうかどうかは、人によって異なります。「以前の会社と比べたらとても恵まれている」と、転職先で長期就業するケースもある一方で「人間関係が気に入らない。パワハラだ！」とすぐ転職をしてしまう人もいるのです。

「嫌な人がいる」「なんとなくむかつく人がいる」といった理由で転職すると、職場を転々としてしまいかねません。

パワハラで退職したけど転職先が決まらない場合どうすべきか知りたい

転職活動では、退職理由と志望動機のつながりを意識したり、転職先でも同じ理由ですぐ退職しないことがわかるよう伝え方を工夫したりすることが大切です。 それでもうまくいかない場合は、下記のポイントを意識しましょう。

• 応募する業界、職種を変える
• 企業規模を変える
• 活動地域を変える
• 知り合いに相談してみる　など

「意外と大企業に応募したら採用された」「首都圏だけでなく地方の求人にも応募したら内定を獲得した」というケースもあります。もし転職活動で行き詰まっているのであれば、何かが自分に合っていないのかも知れません。

業界・職種・活動エリア・応募先企業の規模などを見直してみましょう。「それでもどうしても採用されない」という場合は、知人のツテがないか探してみるのもひとつの方法です。

パワハラに悩んでいるなら転職もあり

本記事では「パワハラをきっかけとした転職活動」をテーマに、転職をはじめる前に実施したいことや、転職活動中・退職時に注意したいポイントなどを紹介しました。 ネガティブな理由で転職・退職するのはおすすめできません。

しかし、我慢し続けたことで体調を崩してしまいそうであれば、まずは転職活動の準備だけでもはじめてみてはいかがでしょうか。 転職アプリ「ミイダス」は、いわゆるスカウト型の転職サイトです。

自分のプロフィールや職務経歴書を詳細に記載して各種診断コンテンツを受けておけば、自分に合った求人からスカウトを受け取りやすいです。 パワハラを受けて消耗している状態で、求人を探すのは大変な労力がかかります。

まずは自分のプロフィールを充実させたり、職務経歴書をブラッシュアップさせたりと、転職の準備を進めておきましょう。 ミイダスを活用すれば思いもよらない会社からスカウトを受け取れる可能性もあり、効率的に転職活動を進められますよ。

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