「この会社、もしかして辞めたほうがいいのかも……」 と、現在の労働環境に不安や疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。 本記事では辞めたほうがいい会社の特徴や抜け出す方法を紹介します。

慎重に検討したうえで「会社を辞めよう」と思うならば、自分のキャリアを棚卸ししつつ、転職サイトに登録して実際に求人をチェックしてみましょう。

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辞めたほうがいい会社の特徴9つを紹介

まずは、辞めたほうがいい会社の特徴を9つ紹介します。自分が在籍している会社は辞めたほうがいい会社なのか見極めてみてください。

1.長時間労働が当たり前になっている

長時間労働が常態化している会社は、辞めたほうがいい会社の特徴の1つです。長時間労働を続けていると心身ともに疲弊し、うつ病といったメンタルヘルスの不調や体調不良で休職に追い込まれてしまうリスクが高まります。

特に、過労死ラインを越えるほどの残業が常に続くようであれば、早急に退職や転職を視野に入れましょう。過労死ラインとは、単月で100時間以上もしくは2～6ヶ月に平均80時間以上の残業を指します。[注]

この基準を超える長時間労働は、健康を害するリスクが高いと考えられています。心身の不調が出るほどの長時間労働が続くようであれば、転職を検討したほうが賢明です。

[注]長時間労働｜独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所

2.有給休暇を取得しづらい・できない

有給休暇を取得しづらい、あるいは取得させてもらえない会社も辞めたほうがいい会社と言えます。 たとえば、有給休暇を申請しても上司から「今は忙しいから取らないでほしい」と言われ、結局休みを取得できないケースが挙げられます。

また、有給休暇を取る人を非難するような雰囲気の職場も問題です。 従業員が有給休暇を申請すれば会社は原則として拒否できません。 休む時期の変更は認められますが、取得自体を認めないことは問題です。

労働者の権利すら守らない職場は、働き続けたほうが良い会社とは言えないでしょう。

3.離職率が高く人の入れ替わりが早い

離職率が高く常に人が入れ替わっているのも、辞めたほうがいい会社の特徴です。 たとえば毎月のように同僚が辞めていき、代わりに新しい人が常に入ってくるような状況は問題と言えます。

引き継ぎがうまくできているとも限りませんし、会社として業務のノウハウを蓄積できません。 一時的な欠員補充であればまだしも、常に人が入れ替わるような状態が続くのは、健全な職場環境とは言えないでしょう。

4.給与が低い・昇給の見込みがない

給与が低く昇給の見込みがないことも、辞めたほうがいい会社の特徴です。 たとえば、同年代の平均と比べて給与が明らかに低い職場や、昇給や出世がほとんど期待できないような状況であれば、仕事へのモチベーションを保つのは難しいでしょう。

5.給与の遅延や未払いが発生している

給与の遅延や未払いが発生しているのも、辞めたほうがいい会社の特徴です。 たとえば、毎月の給与支払い日が過ぎても振り込まれない、あるいは一部しか支払われないような状況は、会社の資金繰りが行き詰まっている可能性が高いです。

もし会社が倒産してしまった場合には、未払い分の給与を回収するのが難しくなることも考えられます。そのため、給与の支払いに問題がある会社とは距離を置いたほうが良いでしょう。

6.ハラスメントが当たり前になっている

ハラスメントが当たり前に行われている職場も、辞めたほうがいい会社の特徴と言えます。 たとえば上司からの暴言や暴力、同僚からの悪口や嫌がらせのようなパワハラが日常的に行われているような状況は明らかに異常です。

セクハラやマタハラなども同様に無視できない問題と言えます。 ハラスメントを受け続けているとモチベーションが低下するだけでなく、心身の不調につながるおそれがあります。

【関連記事：パワハラが理由の転職活動を成功させるには？退職理由の言い換えなど、ポイントを解説】

7.職場の人間関係が悪い

人間関係が悪く職場の雰囲気が険悪なのも、辞めたほうがいい会社の特徴の1つです。 たとえば同僚同士で陰口を叩き合っていたり、部署間の派閥争いが激しかったりするような職場だと、仕事へのモチベーションが下がります。

人間関係のいざこざに巻き込まれると、社内で必要な情報共有やコミュニケーションがうまく行われず、生産性も低下しやすいです。 また、自分が陰口の対象になったり派閥争いに巻き込まれたりすれば、心を病んでしまう可能性もあるでしょう。

【関連記事：「職場の人間関係に疲れた」と感じてしまう原因やリセット方法を紹介】

8.スキルアップの機会がない

スキルアップの機会がない状況も、辞めたほうがいい会社の特徴と言えます。たとえば、毎日同じような単純作業の繰り返しで、新しいことを学ぶ機会がほとんどないような職場だと、自分の成長が停滞しやすいです。

高齢化社会となった現代では、働き続ける期間が以前より長くなっているため、いつでも再就職できるようスキルアップは欠かせません。

スキルがないと会社に頼れなくなったときに、お金を稼ぐ手段が限られてしまいます。 条件の良い会社に転職したり、起業したりするのも難しくなるでしょう。

9.不公平な人事評価が行われている

不公平な人事評価が行われていることも、辞めたほうがいい会社の特徴の1つです。 「成果を挙げたのに評価に反映されない」 「社長や上司のお気に入りの人だけ高く評価される」 といった状況だと仕事へのモチベーションが湧きにくくなります。

頑張っても報われない状況では、仕事への意欲も下がってしまうでしょう。

辞めたほうがいい会社で働き続ける危険性

ここまで読んで「勤め先が辞めるべき会社の特徴に当てはまるけれど、行動を起こすのが怖い」と感じている方もいるのではないでしょうか。 たしかに安易な行動はおすすめできませんが、辞めたほうがいい会社に勤め続けると以下のようなリスクがあります。

心の健康を害するおそれがある

辞めたほうがいい会社に留まり続けることで、心の健康を害してしまうおそれがあります。 たとえば、過度な長時間労働やパワハラなどを受け続けると、うつ病のようなメンタルの不調を発症するリスクが高まりやすいです。

心の健康を損なってしまうと、回復までに長い時間がかかるケースがあります。場合によっては体調が著しく悪化し、働けなくなることもあるかもしれません。メンタルの不調を治して再び社会復帰するためには、相応の時間と労力が必要になります。

私生活に悪影響が発生するおそれがある

辞めたほうがいい会社に留まり続けることで、仕事以外の私生活にも悪影響が及ぶ可能性があります。たとえば、仕事が遅くてパートナーと過ごす時間が減ってしまったり、子どもとのコミュニケーションが疎かになってしまったりと、大切な家族との時間がなくなるおそれがあるでしょう。

また、残業や休日出勤が多いと予定が立てづらくなり、次第に友人との縁が切れてしまう可能性も考えられます。 仕事は探せば新しい職場が見つかりますが、家族や友人との関係性は簡単に取り戻せるものではありません。

モチベーションが下がりスキルアップしにくくなる

辞めたほうがいい会社に留まり続けることで仕事へのモチベーションが下がり、スキルアップが難しくなるリスクがあります。やりがいを感じられない仕事を続けていると、徐々に仕事への意欲が低下していきやすいです。

新しいことにチャレンジしようというモチベーションが湧いてこず、ただ受動的にタスクをこなすだけの毎日になってしまいかねません。

キャリアの停滞・市場価値が下がるおそれがある

辞めたほうがいい会社に留まり続けることは、長期的にキャリアの停滞や市場価値の低下につながるリスクもあります。

定年や年金支給開始時期の延長を背景に、生涯において働く期間が長くなっているなか、良くない環境で働き続けることは将来的なキャリア形成にマイナスの影響を及ぼしかねません。

今の会社が倒産したり早期退職を迫られたりした場合、市場価値が十分にないと、次の仕事を見つけるのが難しくなるリスクもあります。

辞めたほうがいい会社を抜け出す方法

今の職場を辞めるべきと感じたら、どのように行動すれば良いのか解説します。

現状を客観的に分析する

「辞めたほうがいい会社」にいると感じたら、まず現状を客観的に分析することが重要です。感情に流されず、冷静に自分と会社の状況を把握しましょう。 以下の表を参考に、自己分析と会社分析の両方から現状を整理してみてください。

項目	内容
自己分析	・仕事へのモチベーション：高い or 低い ・スキルアップ：できている or できていない ・キャリアプラン：会社の方向性と一致している or 一致していない ・体調／メンタルヘルス：良好 or 不良 ・人間関係：良好 or 不良
会社分析	・会社の業績：安定 or 不安定 ・会社の将来性：有望 or 不安 ・社風：自分に合っている or 合っていない ・労働環境：良好 or 過酷

これらの項目を書き出し、客観的な事実を把握することで、現状を正しく認識できます。また、転職サイトや口コミサイトの情報も参考にしつつ、自分の会社が業界内でどのような位置づけにあるのか見てみましょう。

現状分析をしっかり行うことで、本当に辞めるべきか、あるいは改善できる余地があるのかを判断する材料が得られるはずです。

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退職するかどうか意思を固める

会社を辞める意思を固めることは、辞めたほうがいい会社から抜け出すための第一歩です。 転職活動には時間と労力がかかるものです。履歴書や職務経歴書の作成、面接の準備など、やるべきことは多岐にわたります。

また「会社を辞める」というのは人生の中でも重要な出来事であるため、精神的にも大きな負担がかかります。覚悟を決めていないと「大変だから後回しにしよう」と、時間だけが無駄に過ぎてしまいかねません。今の状況から抜け出すには「絶対に会社を辞めよう」と、自分の中で意思を固めることが大切です。

転職活動を始める

会社を辞める意思が固まったら転職活動を始めましょう。できれば現職を辞める前に、次の仕事が決まっている状態が理想です。 収入が途絶えることなく、スムーズに新しい職場へ移動できます。

働きながらの転職活動が難しい場合は、退職届を先に提出するのも選択肢の1つです。 特に心身の不調を抱えている場合は、まず退職したほうが良い場合があります。 自分の健康状態を考慮しつつ、無理のない範囲で転職活動を始めてみましょう。

退職する旨を伝える

転職先の目処がつき退職する意思を固めたら、退職届を提出しましょう。ここで重要なのは「退職願」ではなく「退職届」を提出することです。 退職願だと「退職させてもらえないか」と会社に相談している状況になってしまうため、引き留められる可能性があります。

しかし、退職届であれば一定の要件を守っていれば会社は拒否できません。 どうしても会社に退職届を受け取ってもらえない場合、「配達証明付内容証明郵便」を活用したり「労働基準監督署（労基）」に相談したりするのがおすすめです。

転職するなら「ミイダス」を活用しよう

「辞めたほうがいい会社から抜け出すために、行動を起こしたい」と考えている方は、この機会に転職アプリ「ミイダス」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。ミイダスの強みとして、以下のようなものが挙げられます。

• コンピテンシー診断（特性診断）やバイアス診断ゲームなど、独自の自己分析ツールがある
• 上記診断データを活用し、自分に合う企業とのマッチングができる
• （上記診断を受けた場合）企業からのスカウトメールが届きやすい

ミイダスと他の転職支援サービスとの違いは、あなたの特徴と企業の社風が合うかどうかを重視した求人のマッチングです。上記で紹介した診断ツールを活用することで、社風に馴染む可能性が高い企業を見分けたり、スカウトメールが届きやすくなったりします。

社風が自分にマッチする会社であれば、多少つらいことがあってもいきいきと働きやすいものです。「のびのびと前向きに仕事ができる会社」で働けるよう、この機会にミイダスを活用して転職活動を始めてみませんか。

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