「面接に落ち続けているけど、何が理由かわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。自分では「うまくいった」と思っても、不採用の通知が届くとメンタルがへこみますよね。

就活や転職の面接を成功させるには、落とされる理由を知って冷静に対策することが大切です。

本記事では、面接に落ちる主な理由9選や選考フェーズごとの評価基準を解説します。また、面接に落ちないためにすべき対策7つや、面接で落とされるサインもあわせて紹介します。

「次の面接は成功させたい」と考えている方は、ぜひ記事の内容を参考にしてください。

面接に落ちるよくある理由9選

面接に落ちても、なぜ落ちたのか理由を説明されないことは多いですよね。ここでは、面接に落ちる主な理由9選を紹介します。 自分に当てはまっている項目がないか、チェックしてみてください。

1. 身だしなみが整っていない
2. 面接中の態度が悪い
3. 質問に対して回答できない・詰まる
4. 受け身の姿勢で面接に挑んでいる
5. 質問意図に合わない回答をしている
6. 話の整合性が合わない
7. コミュニケーション能力が低い
8. 端的に回答できていない
9. 企業風土との相性が合わない

理由①身だしなみが整っていない

身だしなみが整っていないと、面接で不採用になる可能性が高いです。人の第一印象は3秒で決まり、そのうち視覚情報が55％を占めるといわれています。 そのため、面接官の最初に目に入る身だしなみは何よりも大切です。

• 寝癖がついたままになっている
• シャツやスーツにシワや汚れがある
• タバコや香水のニオイがきつい
• メイクをしていない など

上記のように身だしなみが乱れていたり、清潔感がなかったりすると、いくら面接の受け答えがよかったとしても印象ダウンにつながりやすいです。

理由②面接中の態度が悪い

面接中の態度が悪いことも、不採用につながる要因といえます。具体的には、以下のような態度を出していると印象が悪く見えやすいでしょう。

• 挨拶や相槌をしない
• 声が小さい、暗い
• 下を向いて話している
• 貧乏ゆすりをしている
• 足を開いて座っている など

普段の行動が面接時の態度に現れることがあります。日常から声のトーンが暗い、小さい場合はハキハキと話してみる、足を開く癖がある場合は閉じて座る習慣をつけるなど、意識して行動してみてください。

理由③質問に対して回答できない・詰まる

面接官が質問したことに対して回答できない、詰まることが多いと面接に落ちる可能性が高まります。言葉に詰まると、自己分析や企業研究などができていないと判断されることがあるからです。

たとえば「なぜ他社ではなく弊社を志望したのか」という質問に対して、競合との違いやその企業の強みを回答できないと「あまり企業のことを調べていない」と判断される可能性もあります。

一次面接・二次面接・最終面接といった選考フェーズごとに聞かれる質問は異なるため、どの面接でもしっかり質問に回答できるよう、自己分析や企業、業界研究を徹底して行うことが大切といえます。

理由④受け身の姿勢で面接に挑んでいる

受け身の姿勢で面接に挑んでいるのも、面接に落ちる理由のひとつといえます。たとえば「志望動機を教えてください」という質問に対して、「貴社なら〇〇について学べるから」と答えると「学生気分で就職しようとしているのではないか」と判断されやすいです。

また、「仕事で大切にしていることは？」と聞かれた際に自身のエピソードを語れないと、仕事への積極性をアピールできないでしょう。受け身の姿勢で挑むと、就職や転職に対する熱意が面接官に伝わらない恐れがあります。

理由⑤質問意図に合わない回答をしている

面接に落ちる理由でよくあるのが、面接官の質問意図に合わない回答をしてしまうことです。緊張や焦りから目頭が真っ白になり、回答内容がちぐはぐになることがあります。

たとえば「あなたの長所はなんですか？」と聞かれているのに、学生時代に頑張ったことを話すと質問と回答が合わないでしょう。 質問の意図に合わない回答をしてしまうと「コミュニケーション能力や理解力に問題がある」と判断されかねません。

質問が聞き取れなかった場合は、見切り発車で答えるのではなく「恐れ入りますが、一度、質問をお聞きしてもよろしいでしょうか？」と聞き返しましょう。

【関連記事：面接で長所を聞かれた際の答え方は？短所を長所にする言い換えを解説】

理由⑥話の整合性がない

履歴書やESと面接での話の内容が合わなかったり、質問ごとに回答が異なっていたりすると「回答内容に違和感がある」とマイナス評価につながりやすいです。

たとえば、転職理由では「チームで協力できない風潮があり、孤立していた」と話しているのに、志望動機で「個人の裁量がある企業風土に魅力を感じた」と答えると、内容のつじつまが合っていません。

面接の回答を準備する際は、履歴書やESの内容を再度確認して、整合性があるかを確認することが大切です。面接の回答に一貫性を持たせる方法については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

【関連記事：転職理由と志望動機の違いとは？一貫性を持たせる方法や例文を紹介！】

理由⑦コミュニケーション能力が低い

企業は面接をとおして、応募者のコミュニケーション能力を見ています。質問をした際に、うまく会話のキャッチボールができないと面接で落とされやすくなるでしょう。

たとえば「あなたの短所はなんですか？」と聞かれた際に「負けず嫌いなところです」とだけ端的に答えてしまうと、会話の広がりがなくなってしまいます。 また、面接官の話を遮るように回答したり、聞かれていないことを話したりするのも、自己中心的な印象を与えるため注意が必要です。

理由⑧端的に回答できていない

質問に対して、端的にわかりやすく回答できていないことも面接で落ちる理由のひとつです。前置きが長くダラダラと話していると「結論が何かわからない」と思われてしまいます。

自身の魅力をアピールしたいがあまりいくつもエピソードを話すと、わかりづらいだけでなく自分本位な印象を与えかねません。 緊張してうまく話せるかわからないときは、最初に結論を伝えて、要点を端的に答えることを意識するのが効果的です。

理由⑨企業風土との相性が合わない

面接に落ちる理由に、企業風土と相性が合わないと判断されることが挙げられます。受け答えや経験・スキルなどに問題がなかったとしても、企業と応募者の価値観がマッチしていない場合、採用が見送られるケースもあるでしょう。

たとえば、大企業の場合「異動や組織体制の変更があっても長く働いてくれるか」を重視する傾向があります。しかし「ひとつの部署でスキルを極めたい」という希望がある場合、企業の求める人物像と異なると判断される可能性が高いです。

まずは、自身が職場に求める条件を洗い出して、それにマッチした企業を選ぶことが大切といえます。

面接の選考フェーズごとの評価基準

面接では選考フェーズごとに、評価基準が変わります。ここでは「一次面接」「二次面接」「最終面接」に分けて、それぞれで重視されていることについて解説します。

一次面接

一次面接では、第一印象や基本的なビジネスマナー、コミュニケーション能力を評価する傾向にあります。面接官は人事部の採用担当者が多く、「ビジネスパーソンとしての基準を満たしているか」が確認されやすいです。

また、会社の事業内容を理解できているか、志望動機や転職理由など基本的なことを質問されることが多いでしょう。一次面接では多くの入社希望者から選考に通過する人を絞り込むため、少しでも違和感や懸念があれば不採用につながる可能性もあります。

二次面接

二次面接では、仕事に対する姿勢やあなたのスキルや経験などが企業にマッチしているのかどうかが重視されます。面接官を担当するのは、現場の責任者や配属予定となる部署の上司などが多いです。

ビジネスマナーやコミュニケーション能力といった基準はクリアしているので、二次面接では、自身が持つスキルを企業でどう活かせるかをアピールすることが大切です。また、仕事への意欲を伝えると効果的にアピールできるでしょう。

最終面接

最終面接では、将来性があるかどうかや入社への意欲・熱意を見られる傾向にあります。企業の役員や社長が面接官となることが多く、経営者の目線から応募者を見極めることが多いです。

そのため、経営理念への理解や共感を示せるといいでしょう。志望動機をブラッシュアップし「競合他社ではなくその会社を選んだ理由」や「入社後にやりたいこと」を伝えることで、熱意をアピールできます。

【関連記事：転職の最終面接はほぼ合格？落ちることある？聞かれることや対策を紹介】

面接で落ちないためにすべき対策7つ

ここでは、面接で落ちないためにやるべき対策を7つ紹介します。

1. 就職・転職の目的を明確にする
2. 自己分析を徹底して行う
3. 企業の情報収集を怠らない
4. 面接でよく聞かれる質問の準備をする
5. 身だしなみを整える
6. 面接時のマナーを身につける
7. 面接練習をなん度も行う

適切に対策を講じることで面接に落ちにくくなるので、ぜひ参考にしてください。

対策①就職・転職の目的を明確にする

面接の対策をするうえで、転職の目的を明確にすることが不可欠です。「なぜ転職しようと思ったのか」「どの業界でどのようなポジションを目指しているのか」などを明確にすることで、自分の熱意が伝わる志望動機や転職理由を伝えやすくなります。

また、目的を明確にすることで企業とのミスマッチが生じづらくなるのもメリットです。自身のスキルを活かせたり、思い描くキャリアを叶えられそうな企業に応募することが、面接に落ちないためのひとつのコツといえるでしょう。

対策②自己分析を徹底して行う

「面接で質問にうまく答えられなかった」と思う人は、自己分析をもう一度行うのがおすすめです。面接に受かるには、企業で活躍できる人材であることをアピールすることが重要です。

そのために、自己分析を徹底して行い、自身の強みや弱み、目指したいキャリアや活かせるスキルなどアピールポイントを明確にする必要があります。

以下の記事では、自己分析に使えるフレームワークや転職ノートの作り方などを解説しています。「どうやって自己分析すればいいかわからない…」という方は、こちらも参考にしてください。

【関連記事：自己分析でやりたいことを見つけよう！行うメリットや活用できるフレームワークを紹介】
【関連記事：【自己分析に使える】転職ノートの作り方とは？コツや書くべき内容も徹底解説】

対策③企業の情報収集を怠らない

希望する希望の情報収集を怠らないことも、面接に落ちないために重要といえます。企業の情報を調べていないと、どこの会社にも使えそうなありきたりな志望動機になる可能性が高く、「どこの会社でもいいと思っているのでは？」と思われかねません。

また、応募先企業の情報をしっかり調べていないと企業の文化や社風とあなたの希望が合わず、ミスマッチが生じる恐れがあります。

• 基本的な企業の情報
• 代表取締役社長の情報
• 事業やサービス内容
• 人事制度・福利厚生 ・採用情報　など

上記のような項目を入念に確認し、企業と自身の価値観やスキルでマッチしている部分を探りましょう。

対策④面接でよく聞かれる質問の準備をする

面接で聞かれやすい質問の対策をしておくことで、面接で受かる可能性を高められます。よく聞かれる質問の一例は以下のとおりです。

• 簡単に自己紹介をしてください
• 自己PRをしてください
• 志望動機を教えてください
• あなたの長所（短所）を教えてください
• 入社後はどのような仕事をしてみたいですか
• 5年後（10年後）に何をしていたいですか
• あなたが思う弊社の強み（弱み）を教えてください

よく聞かれる質問の解答を事前に考えておくことで、焦らず冷静に回答できます。丸暗記すると機械的になり、熱意が伝わりづらいので、要点を頭に入れておくのがおすすめです。

【関連記事：転職の面接でよく聞かれる質問集40選！回答例や流れ、マナーも解説】
【関連記事；Web面接で聞かれる7つの質問とは？やるべき事前準備やマナーも紹介！】
【関連記事：やる気と意欲が伝わる！転職時の面接に役立つおすすめの逆質問】

対策⑤身だしなみを整える

面接では第一印象が合否を左右するといっても過言ではありません。そのため、面接前に身だしなみを整えておくことが非常に重要です。

• サイズに合ったスーツを準備する
• 清潔感のある髪型にカットする
• 靴は磨いて綺麗にしておく　など

特に一次面接では身だしなみを含めた第一印象が重視されやすいので、面接官から「一緒に働きたい」と思われるよう、清潔感を意識しましょう。

対策⑥面接時のマナーを身につける

面接ではマナーがあるかどうかも、合否を左右する要因となります。面接時に求められるマナーの具体例は以下のとおりです。

• 面接会場に15分前には到着し、5分前に受付を済ませる
• 面接室に入るときはドアを3回ノックする
• 指示があってから椅子に座る
• 聞き取りやすいトーンでハキハキ話す
• 面接官の目を見て会話をする　など

面接時は緊張や焦りからマナーを忘れてしまいかねないため、日常から意識して習慣づけておくことが大切です。

対策⑦面接練習を何度も行う

面接練習を何度も行うことで、当日は冷静に自信を持って挑めるようになります。面接で緊張して回答に詰まるという人は、練習を重ねることで自信がついて、ハキハキ話せるようになるでしょう。

1人の場合は、動画を撮ったり回答を声に出して練習したりするといいでしょう。また、練習相手として友人や家族に頼むのもひとつです。

客観的な意見が聞きたいときは、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントを活用すれば、模擬面接を受けられたり、面接対策のアドバイスを受けられたりします。

面接に落ちても落ち込みすぎないことが大切！

「面接に落ち続けてメンタルがやられる」という人も多いでしょう。面接に落ちると自分の価値を否定されている気持ちになりますよね。

しかし、面接に落ちるからといって、自分自身の人格を否定する必要はありません。面接は企業や面接官との相性で合否が決まります。不採用になった理由に心当たりがない場合は、「企業との相性が合わなかった」と割り切るようにしましょう。

もし「面接官の質問にうまく回答できなかった」のように課題があるなら、次の面接で同じ失敗を繰り返さないよう冷静に対策を練ることで、成功する確率を上げられるはずです。 

面接に落ちることに関するよくある質問

最後に、面接に落ちることに関するよくある質問の回答を紹介します。

• 面接に落とされるときのサインは？
• 面接に落ちた理由を聞いてもいい？

面接に落とされるときのサインは？

面接の結果が出る前に「落とされるサインを知って気持ちを落ち着けたい」という人もいるでしょう。面接に落とされるサインとしては、以下が挙げられます。

• 面接官のリアクションが薄い
• 面接官と目が合わない
• 入社後の話が出てこない
• 質問に対してネガティブな返答をされる
• 逆質問に対する回答がそっけない
• 面接がすぐに終了する　など

しかし企業や面接官によって、面接の進め方は異なるため上記のようなサインがあっても、不採用とは限りません。あくまで、目安として捉えておきましょう。

【関連記事：面接の手応えがわからない！受かる・落とされるときの判断基準やサインとは？】
【関連記事：面接で質問が少ないのは落とされるサイン？実際のところを解説】

面接に落ちた理由を聞いてもいい？

面接に落ちると「なぜ落とされたのか」が気になるところですよね。不採用の理由を聞くこと自体は問題とされていないため、気になるときは聞いてみるのもいいでしょう。

ただし、落ちた理由を聞くときは、不採用通知が来てすぐに聞くことが大切です。面接担当者は他の応募者の対応に追われているなどで多忙の可能性があるからです。

また、企業側には面接で落とした理由を回答する義務はないため、答えてもらえないケースがあることも頭に入れておきましょう。

面接に落ちることで自信をなくしているなら「ミイダス」を活用しよう

本記事では、面接に落ちる主な理由や選考フェーズごとの評価基準、面接で落ちないための対策などについて解説しました。 面接に落ちる理由を知って適切に対策することで、通過する確率を上げられるでしょう。

「面接に落ち続けて、心が折れそう…」という方は、転職サービス「ミイダス」の活用がおすすめです。 ミイダスは、企業と求職者のマッチングを重視した転職サービスです。

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面接に落ちるのは企業とマッチしていないことが大きな理由であるため、ミイダスを活用して自分にぴったり合う求人を見つけてみてくださいね。

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