大手自動車メーカーの開発から、外資系自動車部品メーカーのプロモーションへの転職を成功させた40代男性のAさん。自分のキャリアに限界を感じて転職を考えているという方へ。異業種・異職種への転職の可能性を模索している方にも参考にしていただける体験談をレポートします!
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キャリアの限界と家族との幸せを考え転職を決意
- 転職前の仕事内容を教えてください。
- 転職前は自動車の開発です。車ってざっくりいうと、コンセプトなどの企画→デザイン→設計っていうふうに進みます。その後の工程を担当していたのが、エンジニアである自分の仕事でした。実際に車を形にするために、どこにどんな部品が必要か、費用などを考慮しながら決めていきます。
- 転職しようと思ったきっかけを教えてください。
- 勤務していた大手自動車メーカーでのキャリアの限界が見えてきた時、取引先でもあった自動車部品メーカーの求人を偶然転職サイトで見つけて。「この会社の方が夢があるな」って思い、転職を考えるようになりました。
- 関係業種とはいえ、異業種への転職ですよね。
- はい。自動車メーカーの取引先でもあった外資系の自動車部品メーカーへの転職なので業種が違うだけではなく、仕事内容も違います。
- 異業種・異職種転職ですね。キャリアの限界とは具体的にどのような事だったのでしょうか。
- 部長になっている人は、皆海外勤務を経験しています。会社は「能力主義」と言っていましたが、どう見ても学歴が関係していたし、権力に擦り寄るのが上手い人が出世します。 出世した人の中には、周囲から恨みを買うような事をしている人もいて。人を裏切ったり、裏でいろんなことを画策したり。そんなドロドロした部分に嫌気がさしていました。
4月の人事異動で、「この会社では、俺は課長止まりだ」って、限界が見えました。そうなれば、やれる仕事にも限界があります。もう夢がないんですよね、そうなると。
- 人事異動が転職のきっかけですか...長年その会社にいたからこそ分かる内部事情ですね。
- もうひとつの問題は、会社の拠点が家から遠い場所に移り、転勤せざるを得ない状況になっていたこと。ちょうどマンションを買ったばかりというタイミングで、 妻に「転勤にはついていかない。子どもや自分の親と一緒に、住み慣れた土地で暮らしたい。」と言われてから、単身赴任の期間が丸3年。2歳だった息子が5歳になりましたが、その間の思い出がほとんどないんです。このまま家族がバラバラだなんて、幸せじゃないなと思いました。それも大きかったですね。
転職活動は今以上の環境を望むからするもの
- 転職はどうやって進めたのでしょうか。
- 転職しようと思ってから、求人サイトに数社登録しました。
何気なくミイダスを見ていた時、取引先企業からのスカウトを見つけました。相手企業も、取引先である自動車メーカーの社員が応募してきたのでスムーズに進みましたね。人事の面接を飛ばして、いきなり社長との面接って言われ、驚きました。
- 外資系企業で、社長面接は英語なのでしょうか?どのようなことを聞かれたのですか?
- はい、全て英語です。面接では「現状、うちの会社の問題点はあると思うか?」「その問題点はどうしたら改善できると思うか?」ということがメインでした。あとは、仕事のスタンスでしょうか。「こんな状況が起こった時、どう対処する?どう考える?」というような。ランチを食べながら1時間半雑談したという感じの面接でした。
- 転職活動に苦労はありましたか?
- 転職前の会社では、辞令が出て転勤だ出向だと自分の意思と関係なく会社の都合で振り回されてきました。それが当然だと思ってもきました。でも今回、「転勤なし、出向なし」っていう環境と、将来性を感じられる仕事やポジションを手に入れるために転職しようと決めたので。 「転職活動は仕事内容や待遇なども含めて、今以上の環境を望むからするもの」 必要だから転職しただけなので。転職活動が面倒だとか楽だとか、そういう視点も持っていません。自分に必要だと思えば、どんなに時間をかけても納得するまでやるしかないですから。
外資系企業への転職で前職の年収プラス10%!
- 転職後の仕事内容や、上司との相性はどうですか?
- 転職後は自社製品のプロモーションや、自動車メーカーから受注した部品の生産スケジュールなどを立てる仕事です。上司との相性は良好です。誰が相手でもはっきり意見を言う部分を評価してもらえているので、本当にストレスなく仕事ができています。
- 転職前後で、自分の市場価値に変化を感じていますか?
- 転職して1年くらい経ちましたが、最近ヘッドハンターから「会いたい」って高級ホテルのカフェに呼び出されました。市場価値の変化なんて自分ではよく分かりませんが「あいつを口説いてこい」って指名されるようになったっていうのは、市場価値が上がったと言えるのかもしれませんね。
- 転職して給料はどうなったのでしょうか?
- 前職の年収プラス10%ですね。社長面接の後で待遇面での調整を人事とした時に、転職前の年収を聞かれて。「10%プラスでどうでしょう?」って。
- 年収10%アップとは、大成功ですね!
- そうですね、ちなみにさっき話した凄腕ヘッドハンターにも年収の質問をされて「前職の年収プラス10%」だと答えたところ「それはすごい!これまで多くの方の転職をお手伝いしてきましたが、年収は同じか、下がる事も少なくないんです。上がっても5%程度という場合がほとんどです。」と驚かれました。自分は正直、「何で年収下げてまで転職するの?」って思いますが、現実は転職しても、それほど収入アップしないということも多いみたいですね。
自分の市場価値を上げるために必要なこと
- 転職のアドバイス、お願いします!
- まずは謙虚に「仕事の質を上げる努力をし続けること。」だと思います。そうやって自分を磨き上げてきた人は、転職も絶対に上手くいくと思います。会社の方が放っておかないのでないでしょうか。あちこちからスカウトが来るようになりますよね。それが市場価値を上げるってことなんだろうと思います。
転職メモ 「名刺に付いてる、この会社名とロゴがなくなっても通用するような仕事ができているか?」を意識して仕事をする。
自動車メーカーにいた時からずっと、そう意識して仕事をしてきたというAさん。
「会社名や肩書きのおかげでスムーズに仕事させてもらえてるだけなのに、自分の実力だと勘違いしてる人も多いです。でも実際、それでは通用しません。どんなに大きな会社でも安定なんて考えられない時代ですから。いつ会社から放り出されるか分からないんですよ。」
転職の成功は今の積み重ねから、と言えるのかもしれません。
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