目次
「営業職に就きたいけれど具体的にどんな種類があるのだろう」
「自分はどんな営業の仕事が向いているのだろうか」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。ひと口に営業職といっても、関わる顧客の規模や取り扱う商材、営業手法で種類はさまざまです。
希望していた営業職に就けたとしても、自分の特性に合っていない仕事を選んでしまうと「プレッシャーが大きすぎて、仕事をするのがきつい……」という状況になりかねません。
記事では、顧客別・商材別・営業手法別など、それぞれの営業職の細かい種類について詳しく解説します。自分に合っている営業職を知ることができれば、無理せず長く働ける会社に就職できる可能性が高まるため、ぜひ参考にしてください。
また、転職サービス「ミイダス」には種類豊富な営業職の求人が多数掲載されています。自身が希望する条件に合った求人がきっと見つかりますので、ぜひ無料登録してみてくださいね。
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営業職とは顧客が抱える課題の解決につながる最適な商品やサービスを提案し、購入・契約してもらって会社の利益につなげる仕事のことです。 ただ売り込むのではなく、顧客の悩みをしっかりと聞いて解決方法を提案します。
ひと口に営業職といっても相手にする顧客や取り扱う商品、営業方法で種類が分かれており、仕事内容もそれぞれ異なります。
しかし、利益の作り方や相手にする顧客に大きな違いがあります。
営業職の場合は商品やサービスに興味・関心がない、知識があまりない顧客を相手に、興味を持ってもらえるように説明することが求められます。また、顧客が具体的に何に困っているのかヒアリングして、ニーズを把握し最適な商品を提案することが大切です。
一方で、販売職はすでに商品やサービスに興味があったり購入を検討していたりする顧客を対象にして接客し、売り込みを行います。相手にする顧客の購買意欲や知識に差があることが、営業職と販売職の大きな違いといえるでしょう。
営業相手となる顧客別に種類を分けると「法人営業」と「個人営業」があります。それぞれどんな違いがあるのか、詳しく解説します。
法人営業で取り扱う商品・サービスの例は以下のとおりです。
法人営業は自動車や電化製品といった有形商材から、保険や広告などの無形商材まで、幅広く取り扱います。顧客は中小企業から大企業までさまざまで、企業相手に営業を行い商品を売るため、ひとつの契約で動く金額が大きいことが特徴です。
決裁権を持つ経営者層への営業が必要になるため、ビジネスの深い知識や企業の課題に合わせた商品を提案する力が不可欠といえます。また、法人営業は契約にいたるまでのアプローチ期間が長くなることが多く、諦めずに粘り強く交渉することが求められるでしょう。
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取り扱う商品・サービスは有形・無形さまざまで、以下のようなものを多く取り扱っています。
個人営業では一般消費者を相手に営業を行うため、法人営業と比べると低価格の取引になるでしょう。商品の知識はもちろん、顧客から信頼してもらうための気配りやコミュニケーション力が必要といえます。
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また、法人営業と個人営業の詳しい違いについては以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
【関連記事:法人営業と個人営業の違いは?取引先や仕事内容など8つの違いを解説】
営業職は取り扱う商品が「有形商材」か「無形商材」かによっても仕事内容が異なります。それぞれの仕事について紹介します。
有形商材は、顧客に実際の商品を手に取ってもらえたり、試してもらえたりするため購入後のイメージを持ってもらいやすく、売り込みやすい特徴があります。
実際に見て、手に取ることができないので、顧客に商品を使うイメージを湧かせるのが難しいという特徴があります。また、商品の情報を正しく噛み砕いて伝えるための専門的な知識も必要です。
無形商材を取り扱う営業職が気になる方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
【関連記事:無形商材を取り扱う営業職への転職ってどう?やりがいや年収を紹介!】
営業形態によっても営業職の種類が分けられます。ここでは「メーカー営業」「商社営業」「代理店営業」の3つの仕事内容について紹介します。
営業手法は「新規営業」と「ルート営業」がメインで、顧客に対して他社製品やサービスとの違いや自社製品の魅力を伝えます。
また、製品やサービスを納品したあとのメンテナンスや改善などのアフターフォロー、顧客の意見にあわせて納期を調整したり交渉したりなどの業務も担当します。
さまざまな企業の商品を仕入れるため、取り扱う商材の種類はさまざまです。幅広い商品を販売するため、マーケットや広い商品知識が身につくでしょう。
担当する商材によっては海外企業と商談を行うこともあり、国外転勤や外国語を話せるスキルなどが必要になる場合があります。
代理店と良好な関係を構築し、商品のノウハウや販促ツールを提供しながら、自社の商品をたくさん販売してもらえるように促すのが代理店営業の役割です。また、代理店に自社商品の要望や苦情が寄せられた際に対応することもあります。
営業職は営業手法によっても細かく分けられます。以下10種類の仕事内容を、それぞれ詳しく解説します。
新規開拓営業は取引先を増やすために重要な役割を担いますが、アプローチをしても断られることが多いため、強い精神力がある人に向いているでしょう。
また、顧客になる前の段階にいる人に説明しなければならないので、商品やサービスの魅力を噛み砕いてわかりやすく伝えることも大切です。
顧客のニーズや課題をヒアリングし、最適な商品を提案して購入検討の段階に持っていきます。
「営業=外勤」と思われがちですが、インサイドセールスはテレワークや在宅勤務で働けることも多いのが魅力といえるでしょう。子育て中の女性にも人気のある職業です。
インサイドセールスの仕事内容が気になる方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
【関連記事:インサイドセールスに向いている人の特徴は?仕事内容や転職のコツを紹介】
また、ミイダスを活用して、ミイダスのインサイドセールスに転職した人のインタビューも紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
【関連記事:ミイダスを使ってミイダスのインサイドセールスに転職した男性。「会社」と「プロダクト」の魅力を語る】
ただ、すでに取引実績のある顧客とこの先も良好な関係を続けられるよう、細かい気配りや信頼が欠かせません。 新しい商品を紹介・販売するだけでなく、安心・信頼してもらえるようなアフターフォローが大切です。
テレアポでは、訪問営業するためのアポイントを取るのが目的なので、詳しい商品の説明や売り込みは行いません。「詳しい説明を直接聞きたい」と思ってもらえるよう、商品の魅力や特徴を簡潔に伝えることが大切です。
訪問営業は、顧客と直接会って商材の説明をする仕事で、営業のなかでもオーソドックスな手法として取り入れられています。
そのため、消費者や顧客のニーズを話しながら理解し、適切なタイミングで商品の説明につなげる必要があります。 また、顔が見えないぶん相手に不信感を抱かれやすいので、丁寧な言葉遣いや寄り添いの姿勢が不可欠です。
ただし、約束せずに突然訪問するため不信感を持たれたり、タイミングによっては迷惑がられてしまう可能性もあります。嫌な顔をされることがあっても「これも仕事」と割り切れる人に向いているでしょう。
広告費用がかかるため、主に不動産や自動車関連など高単価の商材を取り扱う業界で用いられています。
反響営業はすでに自社の商品・サービスに興味がある人に対してアプローチできるため、飛び込み営業やテレアポなどと比較すると、効率的に営業できるのが魅力です。
営業では相手との関係性を深めることが大切です。「この人の提案する商品なら大丈夫だろう」と思ってもらえるような、相手のふところに入り込めるコミュニケーション力が不可欠といえます。
国内で勤務する場合は、海外の企業や代理店への営業活動を行い、海外で勤務するときは、現地企業に対して営業活動を行います。異文化への理解や、ビジネスの場面で困らないほどの高い英語力が必要です。
ドラッグストアで購入できるような「一般用医薬品」ではなく、医師によって処方される「医療用医薬品」を取り扱います。そのため、医療に関する専門的な知識が求められる仕事です。
営業職のなかでも難しい仕事ではありますが、人の健康に関わることができるため、働きがいも大きいといえるでしょう。
「営業職に就くと、年収はいくらもらえるのだろう?」と気になる方も多いでしょう。職業情報提供サイトであるjobtagに掲載されている営業の職種別の年収例は、以下のとおりです。
上記に挙げた営業職の平均年収は約547万円で、国税庁が発表した全国の平均給与458万円と比べると89万円ほど高いことがわかります。 ただ年収は勤務形態や役職などで変わるため、あくまで参考としてください。
参考:検索結果 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁
営業職に転職することの主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
▼営業職のメリット
▼営業職のデメリット
人との会話を通して商材を売るのが仕事のため、仕事を通じてコミュニケーション力を磨きやすいのが営業職の魅力といえます。その反面、人と関わることが不可欠なので気疲れしやすいのはデメリットです。
営業職の詳しいメリット・デメリットについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事:営業職は転職しやすい?厳しい?未経験でもおすすめか解説】
営業職に向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。営業職は憧れる人も多い一方で、向き不向きが顕著に現れる仕事でもあります。
自分はどちらの要素に多く当てはまっているのか、確認してみてください。
金融や建築営業の向き不向きについては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
【関連記事:金融業界の個人営業はきつい?向いている人の特徴や転職を成功させる方法を紹介】
【関連記事:建築営業とは?仕事内容や年収・向いている人・求人の探し方を解説】
営業職に転職するためにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。営業職に向いていることをアピールするためにも身につけたい、以下4つのスキルを紹介します。
そのためには相手の話に耳を傾けたり、相手の価値観を尊重することが必要です。顧客にいい印象を持って信頼を獲得できれば、受注につながりやすくなります。
そのためには、顧客の抱えている課題やニーズに沿った提案をする必要があります。 まずは顧客の抱える悩みは何か、どうすれば解決できるのかを丁寧にヒアリングすることが大切です。
そのうえで「自社の商品なら解決できる」といった、購入をあと押しする交渉力が求められるでしょう。
また、複数の顧客や案件を同時に対応することもあります。限られた時間のなかで抜かりなくタスクをこなせるタイムマネジメント能力は、営業職には欠かせません。
営業では商材をわかりやすく伝えるだけでなく、顧客にヒアリングした内容にあわせて市場の状況をふまえながら論理的に商品の魅力を伝えなければなりません。
また、顧客から質問があったときに直感や感情論で答えるのではなく、過去の経験やデータから回答することが信頼獲得のために大切です。
筋道が通った説明ができれば顧客に納得してもらえるため、購入・契約につながりやすくなるでしょう。
営業職のなかには専門的な知識が求められるものもあり、「未経験から転職するのは難しいのではないか?」と思う方もいるでしょう。
未経験から営業職に転職するなら、以下の業界がおすすめです。それぞれの仕事内容について解説します。
人材・メディア業界の営業は未経験OKの求人も多いのが特徴。扱う商品も限られていて売り込みやすいので、はじめてでも比較的仕事を覚えやすいといえるでしょう。
ただ、IT技術に詳しくない見込み顧客に説明しなければならないことも多く、どんな技術なのか、何ができるのかなどITについてわかりやすく解説するための知識が求められるでしょう。
未経験者の採用を積極的に行っている企業も多く、入社後の研修や資格取得を支援していることもあるので、不動産の知識がない人でも転職しやすい業界といえるでしょう。
「不動産営業の仕事についてもっと詳しく知りたい」という方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事:不動産営業ってどんな仕事?仕事内容や、未経験で転職する方法を解説】
保険営業は入社時に専門的な資格を求められることは少ないため、未経験から転職する難易度は低いです。保険に関する知識や資格、販売員の経験がある人は転職しやすい業界といえるでしょう。
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この記事では、営業職の種類17選や営業職に向いている人・向いていない人の特徴などを紹介しました。
営業職は、さまざまな業界で企業の売り上げに貢献する重要なポジションです。ITや不動産など未経験採用を積極的に行っている業界もあり、「新しい仕事に挑戦してみたい」と考えている方にもおすすめの職業といえます。
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「自分はどんな営業の仕事が向いているのだろうか」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。ひと口に営業職といっても、関わる顧客の規模や取り扱う商材、営業手法で種類はさまざまです。
希望していた営業職に就けたとしても、自分の特性に合っていない仕事を選んでしまうと「プレッシャーが大きすぎて、仕事をするのがきつい……」という状況になりかねません。
記事では、顧客別・商材別・営業手法別など、それぞれの営業職の細かい種類について詳しく解説します。自分に合っている営業職を知ることができれば、無理せず長く働ける会社に就職できる可能性が高まるため、ぜひ参考にしてください。
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営業職とは|顧客の課題を解決するための提案をする仕事
営業職とは顧客が抱える課題の解決につながる最適な商品やサービスを提案し、購入・契約してもらって会社の利益につなげる仕事のことです。 ただ売り込むのではなく、顧客の悩みをしっかりと聞いて解決方法を提案します。
ひと口に営業職といっても相手にする顧客や取り扱う商品、営業方法で種類が分かれており、仕事内容もそれぞれ異なります。
販売職との違い
営業職と似た職種に「販売職」があります。営業職と販売職はどちらも商材を顧客に提案して、購入・契約してもらい利益を上げる仕事なのは変わりません。しかし、利益の作り方や相手にする顧客に大きな違いがあります。
営業職の場合は商品やサービスに興味・関心がない、知識があまりない顧客を相手に、興味を持ってもらえるように説明することが求められます。また、顧客が具体的に何に困っているのかヒアリングして、ニーズを把握し最適な商品を提案することが大切です。
一方で、販売職はすでに商品やサービスに興味があったり購入を検討していたりする顧客を対象にして接客し、売り込みを行います。相手にする顧客の購買意欲や知識に差があることが、営業職と販売職の大きな違いといえるでしょう。
【顧客別】営業職の種類2つ
営業相手となる顧客別に種類を分けると「法人営業」と「個人営業」があります。それぞれどんな違いがあるのか、詳しく解説します。
1.法人営業
「法人営業」では、企業を対象に営業活動を行います。そのため「BtoB営業」と呼ばれることもあります。法人営業で取り扱う商品・サービスの例は以下のとおりです。
- 社用車、公用車
- 電化製品
- 企業保険
- 広告
- 人材紹介
- ソフトウェアサービス など
法人営業は自動車や電化製品といった有形商材から、保険や広告などの無形商材まで、幅広く取り扱います。顧客は中小企業から大企業までさまざまで、企業相手に営業を行い商品を売るため、ひとつの契約で動く金額が大きいことが特徴です。
決裁権を持つ経営者層への営業が必要になるため、ビジネスの深い知識や企業の課題に合わせた商品を提案する力が不可欠といえます。また、法人営業は契約にいたるまでのアプローチ期間が長くなることが多く、諦めずに粘り強く交渉することが求められるでしょう。
転職サービス「ミイダス」では、以下の法人営業の求人を取り扱っています。
▼ミイダスで応募できる法人営業職
- 金融
- 営業企画
- 医療営業(医療機器)
- 土木営業
- 建築営業
法人営業への転職を検討している方は、ぜひミイダスの求人をチェックしてみてください。
2.個人営業
「個人営業」は、主に一般消費者といった個人向けに営業を行う仕事です。そのため「BtoC営業」とも呼ばれます。取り扱う商品・サービスは有形・無形さまざまで、以下のようなものを多く取り扱っています。
- 自動車
- 保険
- 不動産
- インターネット回線 など
個人営業では一般消費者を相手に営業を行うため、法人営業と比べると低価格の取引になるでしょう。商品の知識はもちろん、顧客から信頼してもらうための気配りやコミュニケーション力が必要といえます。
ミイダスでは、以下の個人営業の求人を取り扱っています。不動産業界の個人営業が気になる方は、ぜひ応募してみてくださいね。
▼ミイダスで応募できる個人営業職
- 賃貸仲介
- リフォーム営業(戸建)
また、法人営業と個人営業の詳しい違いについては以下の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
【関連記事:法人営業と個人営業の違いは?取引先や仕事内容など8つの違いを解説】
【商材別】営業職の種類2つ
営業職は取り扱う商品が「有形商材」か「無形商材」かによっても仕事内容が異なります。それぞれの仕事について紹介します。
1.有形商材
「有形商材」とは、目に見えて触れられる商材のことを指します。戸建てやマンションなどの不動産、自動車、医薬品などがその一例です。有形商材は、顧客に実際の商品を手に取ってもらえたり、試してもらえたりするため購入後のイメージを持ってもらいやすく、売り込みやすい特徴があります。
2.無形商材
「無形商材」は目に見えないもの・サービスのことを指します。保険やコンサルティング、人材紹介、広告などがその一例です。実際に見て、手に取ることができないので、顧客に商品を使うイメージを湧かせるのが難しいという特徴があります。また、商品の情報を正しく噛み砕いて伝えるための専門的な知識も必要です。
無形商材を取り扱う営業職が気になる方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
【関連記事:無形商材を取り扱う営業職への転職ってどう?やりがいや年収を紹介!】
【営業形態別】営業職の種類3つ
営業形態によっても営業職の種類が分けられます。ここでは「メーカー営業」「商社営業」「代理店営業」の3つの仕事内容について紹介します。
1.メーカー営業
自社が製造した商品の売り込みを行うのが「メーカー営業」です。一般消費者に対して営業することもありますが、主に法人が顧客になるメーカーが多いです。営業手法は「新規営業」と「ルート営業」がメインで、顧客に対して他社製品やサービスとの違いや自社製品の魅力を伝えます。
また、製品やサービスを納品したあとのメンテナンスや改善などのアフターフォロー、顧客の意見にあわせて納期を調整したり交渉したりなどの業務も担当します。
2.商社営業
「商社営業」は、企業・メーカーや個人などから商品を仕入れて販売する仕事です。商品の売り込みだけでなく、仕入れるための営業を行うのが商社営業の特徴といえます。さまざまな企業の商品を仕入れるため、取り扱う商材の種類はさまざまです。幅広い商品を販売するため、マーケットや広い商品知識が身につくでしょう。
担当する商材によっては海外企業と商談を行うこともあり、国外転勤や外国語を話せるスキルなどが必要になる場合があります。
3.代理店営業
「代理店営業」は、自社の商品・サービスを代わりに販売してくれる代理店を開拓したり、販売のサポートをしたりする仕事です。自社製品を直接顧客に売り込むのではなく、代理店に販売を行ってもらうのが主な特徴といえます。代理店と良好な関係を構築し、商品のノウハウや販促ツールを提供しながら、自社の商品をたくさん販売してもらえるように促すのが代理店営業の役割です。また、代理店に自社商品の要望や苦情が寄せられた際に対応することもあります。
【営業手法別】営業職の主な種類10つ
営業職は営業手法によっても細かく分けられます。以下10種類の仕事内容を、それぞれ詳しく解説します。
- 新規開拓営業
- インサイドセールス
- ルート営業
- テレアポ・訪問営業
- テレコール営業
- 飛び込み営業
- 反響営業
- 深耕営業
- 海外営業
- MR(医薬情報担当者)
1.新規開拓営業
「新規開拓営業」は営業のなかでも基本的な手法のひとつです。 企業の売上を伸ばすためには、新規の顧客を開拓していく必要があります。新規開拓営業は取引先を増やすために重要な役割を担いますが、アプローチをしても断られることが多いため、強い精神力がある人に向いているでしょう。
また、顧客になる前の段階にいる人に説明しなければならないので、商品やサービスの魅力を噛み砕いてわかりやすく伝えることも大切です。
2.インサイドセールス
自社の商品やサービスに関心を持っていて、購入してもらえる可能性がある顧客(見込み顧客)に対して、電話・メール・Web会議ツールなどを使って非対面で営業活動を行う仕事が「インサイドセールス」です。顧客のニーズや課題をヒアリングし、最適な商品を提案して購入検討の段階に持っていきます。
「営業=外勤」と思われがちですが、インサイドセールスはテレワークや在宅勤務で働けることも多いのが魅力といえるでしょう。子育て中の女性にも人気のある職業です。
インサイドセールスの仕事内容が気になる方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
【関連記事:インサイドセールスに向いている人の特徴は?仕事内容や転職のコツを紹介】
また、ミイダスを活用して、ミイダスのインサイドセールスに転職した人のインタビューも紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
【関連記事:ミイダスを使ってミイダスのインサイドセールスに転職した男性。「会社」と「プロダクト」の魅力を語る】
3.ルート営業
取引している既存の企業や個人に対し、追加の商品提案を行ったり、取引の継続を目指したりする営業方法を「ルート営業」といいます。 ルート営業は、新規開拓営業のように新しく顧客を見つけるというプレッシャーがないのがメリット。ただ、すでに取引実績のある顧客とこの先も良好な関係を続けられるよう、細かい気配りや信頼が欠かせません。 新しい商品を紹介・販売するだけでなく、安心・信頼してもらえるようなアフターフォローが大切です。
4.テレアポ・訪問営業
「テレアポ」とはテレフォンアポインターの略で、顧客と会うための約束をする営業手法のことです。また、アポイントが取れた顧客に対して行う営業活動を「訪問営業」といいます。テレアポでは、訪問営業するためのアポイントを取るのが目的なので、詳しい商品の説明や売り込みは行いません。「詳しい説明を直接聞きたい」と思ってもらえるよう、商品の魅力や特徴を簡潔に伝えることが大切です。
訪問営業は、顧客と直接会って商材の説明をする仕事で、営業のなかでもオーソドックスな手法として取り入れられています。
5.テレコール営業(電話勧誘営業)
電話を用いて、顧客や一般消費者に対して商品の説明や販売を行う営業手法を「テレコール営業(電話勧誘営業)」といいます。 テレコール営業では、電話のみを使うため相手の表情を見ることができません。そのため、消費者や顧客のニーズを話しながら理解し、適切なタイミングで商品の説明につなげる必要があります。 また、顔が見えないぶん相手に不信感を抱かれやすいので、丁寧な言葉遣いや寄り添いの姿勢が不可欠です。
6.飛び込み営業
「飛び込み営業」は、テレアポのように事前のアポイントを取ることなく、企業や個人の事務所、自宅に訪問する営業手法です。担当者に会えれば対面でコミュニケーションがとれるので、うまくいくと良好な関係を築けて、成約につながるでしょう。ただし、約束せずに突然訪問するため不信感を持たれたり、タイミングによっては迷惑がられてしまう可能性もあります。嫌な顔をされることがあっても「これも仕事」と割り切れる人に向いているでしょう。
7.反響営業
「反響営業」は、以下のようなメディア媒体に広告を出して興味・関心を持った人に営業する手法です。- インターネット
- テレビ
- ラジオ
- 新聞
- ダイレクトメール など
広告費用がかかるため、主に不動産や自動車関連など高単価の商材を取り扱う業界で用いられています。
反響営業はすでに自社の商品・サービスに興味がある人に対してアプローチできるため、飛び込み営業やテレアポなどと比較すると、効率的に営業できるのが魅力です。
8.深耕営業
すでに取引関係にある顧客に対して、継続的なフォローを行い関係性を深める営業手法が「深耕(しんこう)営業」です。強固な信頼関係を構築することで顧客の潜在ニーズを引き出し、新規契約を獲得することを目的に行われます。営業では相手との関係性を深めることが大切です。「この人の提案する商品なら大丈夫だろう」と思ってもらえるような、相手のふところに入り込めるコミュニケーション力が不可欠といえます。
9.海外営業
自社の商品やサービスを、海外の企業や代理店に向けて販売することを「海外営業」といいます。特に海外に事業を展開している商社やメーカー、旅行会社に必要不可欠で、国内と海外駐在員の2つの働き方があるのが特徴です。国内で勤務する場合は、海外の企業や代理店への営業活動を行い、海外で勤務するときは、現地企業に対して営業活動を行います。異文化への理解や、ビジネスの場面で困らないほどの高い英語力が必要です。
10.MR(医薬情報担当者)
「MR」は、Medical Representativesの略で「医薬情報担当者」を意味しています。製薬会社や医薬品メーカーなどで勤務し、医師や薬剤師などの医療関係者へ医薬品の情報提供を行うのが主な仕事です。ドラッグストアで購入できるような「一般用医薬品」ではなく、医師によって処方される「医療用医薬品」を取り扱います。そのため、医療に関する専門的な知識が求められる仕事です。
営業職のなかでも難しい仕事ではありますが、人の健康に関わることができるため、働きがいも大きいといえるでしょう。
営業職の年収はどのくらい?
「営業職に就くと、年収はいくらもらえるのだろう?」と気になる方も多いでしょう。職業情報提供サイトであるjobtagに掲載されている営業の職種別の年収例は、以下のとおりです。
- 食品営業(食品メーカー):579.5万円
- 広告営業:579.5万円
- 自動車営業:533.5万円
- IT営業:620.4万円
- 保険営業:469.2万円
- 住宅・不動産営業:579.5万円
- 商社営業:579.5万円
- 代理店営業:469.2万円
- 医薬情報担当者(MR):579.5万円
- OA機器営業:533.5万円
- 営業事務:496.3万円
上記に挙げた営業職の平均年収は約547万円で、国税庁が発表した全国の平均給与458万円と比べると89万円ほど高いことがわかります。 ただ年収は勤務形態や役職などで変わるため、あくまで参考としてください。
参考:検索結果 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁
営業職に転職するメリット・デメリット
営業職に転職することの主なメリット・デメリットは以下のとおりです。
▼営業職のメリット
- コミュニケーション能力が鍛えられる
- 仕事の成果が給料や評価に反映されやすい
- さまざまな会社や人とのつながりを作りやすい
▼営業職のデメリット
- 人間関係のストレスを受けやすい
- 成果が出ないと風当たりが強い
- 会社によってはノルマが厳しい
人との会話を通して商材を売るのが仕事のため、仕事を通じてコミュニケーション力を磨きやすいのが営業職の魅力といえます。その反面、人と関わることが不可欠なので気疲れしやすいのはデメリットです。
営業職の詳しいメリット・デメリットについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事:営業職は転職しやすい?厳しい?未経験でもおすすめか解説】
営業職に向いている人・向いていない人の特徴
営業職に向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。営業職は憧れる人も多い一方で、向き不向きが顕著に現れる仕事でもあります。
自分はどちらの要素に多く当てはまっているのか、確認してみてください。
営業職に向いている人の特徴
- 論理的に物事を考えられる
- 変化や課題にも柔軟に対応できる
- 記憶力が優れている
- 事前の準備を怠らない
- 気遣いができる
- 体力がある
- ストレス耐性が強い
- 笑顔で話ができる
- PDCAを回して課題を改善していける
- 積極的に行動ができる
- 失敗しても落ち込まずに挑戦できる
営業職に向いていない人の特徴
- 話すのが得意ではない
- 人との約束を守れない
- 清潔感のない見た目をしている
- アイデアや計画を実行するまで時間がかかる
- 不注意・忘れ物が多い
- 自分や自社への利益を優先してしまう
- 体調を崩しやすい
- 気が弱く落ち込みやすい
金融や建築営業の向き不向きについては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
【関連記事:金融業界の個人営業はきつい?向いている人の特徴や転職を成功させる方法を紹介】
【関連記事:建築営業とは?仕事内容や年収・向いている人・求人の探し方を解説】
営業職に転職するために必要な4つのスキル
営業職に転職するためにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。営業職に向いていることをアピールするためにも身につけたい、以下4つのスキルを紹介します。
- コミュニケーション力
- ヒアリング力・交渉力
- タイムマネジメント能力
- 論理的思考力(ロジカルシンキング)
1.コミュニケーション力
営業職は顧客に信用してもらい、受け入れてもらえるための「コミュニケーション力」が欠かせません。第一印象から「この人いいな」と思ってもらえたり、「この人の紹介する商品なら大丈夫だろう」と顧客に信頼してもらうことが大切。そのためには相手の話に耳を傾けたり、相手の価値観を尊重することが必要です。顧客にいい印象を持って信頼を獲得できれば、受注につながりやすくなります。
2.ヒアリング力・交渉力
コミュニケーション力に付随して「ヒアリング力」や「交渉力」も欠かせません。 営業職は自社の商品・サービスの魅力を伝えて、購入につなげるのが仕事です。そのためには、顧客の抱えている課題やニーズに沿った提案をする必要があります。 まずは顧客の抱える悩みは何か、どうすれば解決できるのかを丁寧にヒアリングすることが大切です。
そのうえで「自社の商品なら解決できる」といった、購入をあと押しする交渉力が求められるでしょう。
3.タイムマネジメント能力
営業職として働くなら「タイムマネジメント能力」が求められます。以下のように日々多くのタスクに追われているからです。- 取引先への訪問・挨拶
- 提案資料の作成
- データ分析
- 社内会議の出席
- 納品や請求の手続き など
また、複数の顧客や案件を同時に対応することもあります。限られた時間のなかで抜かりなくタスクをこなせるタイムマネジメント能力は、営業職には欠かせません。
4.論理的思考力(ロジカルシンキング)
情報を整理して、適切な解決策を導き出せる「論理的思考力(ロジカルシンキング)」も営業職に必要なスキルです。営業では商材をわかりやすく伝えるだけでなく、顧客にヒアリングした内容にあわせて市場の状況をふまえながら論理的に商品の魅力を伝えなければなりません。
また、顧客から質問があったときに直感や感情論で答えるのではなく、過去の経験やデータから回答することが信頼獲得のために大切です。
筋道が通った説明ができれば顧客に納得してもらえるため、購入・契約につながりやすくなるでしょう。
未経験から営業職への転職におすすめな業界
営業職のなかには専門的な知識が求められるものもあり、「未経験から転職するのは難しいのではないか?」と思う方もいるでしょう。
未経験から営業職に転職するなら、以下の業界がおすすめです。それぞれの仕事内容について解説します。
- 人材・メディア
- IT
- 不動産
- 保険
人材・メディア
「人材・メディア業界」は、無形商材を主に取り扱っており、法人営業がメインになります。求人広告や宣伝広告はどの企業からも需要が高いため、対象となる顧客は豊富です。人材・メディア業界の営業は未経験OKの求人も多いのが特徴。扱う商品も限られていて売り込みやすいので、はじめてでも比較的仕事を覚えやすいといえるでしょう。
IT
「IT業界」の営業は、顧客の課題を解決するためのIT技術の導入を提案する仕事です。ITは年々ニーズが増しており、求人数も多いので未経験者の採用も積極的に行われている傾向にあります。ただ、IT技術に詳しくない見込み顧客に説明しなければならないことも多く、どんな技術なのか、何ができるのかなどITについてわかりやすく解説するための知識が求められるでしょう。
不動産
「不動産業界」の営業職は、戸建てやマンション、アパートなどの販売や仲介に関わる仕事です。不動産営業のなかでも、取り扱う物件が賃貸か販売か、また戸建てかマンションかなどによって、仕事内容が異なります。未経験者の採用を積極的に行っている企業も多く、入社後の研修や資格取得を支援していることもあるので、不動産の知識がない人でも転職しやすい業界といえるでしょう。
「不動産営業の仕事についてもっと詳しく知りたい」という方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事:不動産営業ってどんな仕事?仕事内容や、未経験で転職する方法を解説】
保険
「保険業界」の営業は、個人と法人どちらの顧客も対象になりますが、未経験の場合は個人を相手に営業活動を行うことが多いです。個人営業では新規開拓だけでなく、既存の顧客に新たな商材を提案することもあります。保険営業は入社時に専門的な資格を求められることは少ないため、未経験から転職する難易度は低いです。保険に関する知識や資格、販売員の経験がある人は転職しやすい業界といえるでしょう。
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▼ミイダスで応募できる営業職
【法人営業】
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【個人営業】
・賃貸仲介
・リフォーム営業(戸建)
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人と関わる仕事がしたいと思ったら営業職がおすすめ
この記事では、営業職の種類17選や営業職に向いている人・向いていない人の特徴などを紹介しました。
営業職は、さまざまな業界で企業の売り上げに貢献する重要なポジションです。ITや不動産など未経験採用を積極的に行っている業界もあり、「新しい仕事に挑戦してみたい」と考えている方にもおすすめの職業といえます。
ただ、営業職は人と関わることが基本となるため、適性がないと「仕事をするのがきつい……」「自分には向いていなかった」と転職を後悔してしまう場合も。
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