「未経験でも営業職は転職しやすいのだろうか」
「営業職は厳しいと聞くけど、実際どうなのか知りたい」

このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、営業職への転職を考えている方に向けて、下記の内容について詳しく解説していきます。

• 営業職の種類 営業職として働くメリット、デメリット
• 未経験から営業職への転職を成功させるポイント
• 営業職への転職におすすめのサービス
• 転職を成功させた人の体験談

未経験可の求人も多いため、営業職は経験がなくても比較的転職しやすいです。ただし営業職といっても取り扱っている商材や営業先によって、働き方や求められる能力が異なります。営業職への転職をお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください。

営業職は未経験でも挑戦しやすい！

日本の人事部によると、2023年上半期の転職市場では、営業職の採用が活発化する見込みとなっています。経験者の採用はもちろん、未経験でも大量採用を行う企業が増えているのです。

2023年8月現在は、未経験でも営業職に転職しやすい市場といえるでしょう。

厳しいかどうかは会社による

営業というと「仕事内容が厳しい、ツラい」といった声を耳にします。

ただし営業職といっても、仕事内容は会社によって大きく異なるものです。 たとえば個人向け商材の飛び込み営業と、企業向けのルート営業（既存顧客向けの営業）では、同じ営業でも求められるものが違います。

飛び込み営業は数多く営業活動を行い、ほぼ初対面の人に対してセールスを行う能力が求められます。一方でルート営業の場合、既存顧客との関係をより強固にする、ニーズを汲み取り追加提案を行う、といった力が求められるのです。

「営業職の仕事がツラい」という人は、同じ営業でも転職して仕事内容を変えてみると、今より働きやすくなる可能性があります。

おすすめかどうかは経験の有無より本人の性格による

未経験でも営業職への転職をおすすめできるかどうかは、本人の性格によるところが大きいため一概にはいえません。 人と話したり関わったりするのが好き、という人であれば営業職に向いている可能性があります。

一方で、そもそも人とコミュニケーションを取るのが苦手であれば、営業職に転職しても仕事でいい成果を出せないかもしれません。 就職・転職活動では、自分の適性に合った仕事を見つけることが大切です。

適性のない仕事をしても前向きに取り組めず、評価されない可能性があるからです。 活躍できる仕事を見つけるなら、ミイダスのコンピテンシー診断をぜひご活用ください。

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営業職ってどんな仕事？種類を解説

営業職といっても販売先や取り扱う商材、労働条件によって働き方や求められるものが大きく異なります。営業職の種類は、大きく下記3つの観点から分けられます。

• 法人向けか個人向けか
• 無形商材か有形商材か
• インセンティブがあるかないか

どのような違いがあるのか、詳しく見てみましょう。

法人向けか個人向けか

法人（会社）を相手に営業するか、個人向けに営業するかで仕事の進め方が異なります。法人の場合、基本的にモノの購入やサービスの契約をその場で決めることはありません。

社内で稟議を通したうえで、承認をもらってから契約が決まります。稟議を通すためには、導入予定のモノ（サービス）に関する詳細な資料や具体的なメリットが求められやすいです。

個人の場合、商材によってはその場で購入するかどうか決まることがあります。論理的なメリットだけでなく感情的な要因でも購入を決めることがある点が、法人相手の営業と大きく異なるポイントです。

無形商材か有形商材か

無形商材とは、ソフトウェアやオンラインのサービス（SaaS）などのことです。たとえば会計システムや、営業支援システムなどは無形商材に当てはまります。 有形商材とは、機械や工具など物理的にあるモノのことです。

自動車や筆記用具、ネジ、食品などが有形商材の例です。どの商材が売りやすいか（営業しやすいか）は人によって異なります。

インセンティブはあるかないか

インセンティブとは「営業ノルマを達成した際に支給される報奨金」のことです。「歩合」「出来高」などと表現される場合があります。

たとえば「1件受注を獲得するごとに来月の給与が5,000円ずつアップする」といったものがインセンティブです。もちろん成果を出せなければ、インセンティブは支払われません。

保険の営業など、成約数が給料に反映される営業の仕事があります。一方で既存顧客向けの営業などでは、インセンティブがない営業職も珍しくありません。 またインセンティブがある営業でも、基本給は最低限保証されるケースがあります。

営業職として働くメリット

営業職として働くメリットには、以下のようなものがあります。

• コミュニケーション能力が鍛えられる
• 仕事の成果が給料や評価に反映されやすい
• さまざまな会社や人とのつながりを作りやすい

人や会社と関わるのが好きな人にとって、営業職はメリットが多い仕事といえます。それぞれのメリットについて、詳しく見てみましょう。

コミュニケーション能力が鍛えられる

営業職に就くことで、コミュニケーション能力が鍛えられます。 営業職は人とコミュニケーションを取ることが強く求められる仕事です。

どのような営業でも「人と関わってモノやサービスを売る」という行為は共通して求められます。 営業活動に取り組むほど、コミュニケーション能力が鍛えられるでしょう。

コミュニケーションが鍛えられればスムーズに営業できるようになり、成績や社内評価アップが期待できます。 コミュニケーション能力が鍛えられることによって、仕事以外でもよいよい人間関係を築きやすくなるでしょう。

仕事の成果が給料や評価に反映されやすい

管理部門、製造部門と比較して、営業職は仕事の成果がハッキリ出やすい仕事です。成果が上がれば社内評価につながり、昇進が期待できます。インセンティブありの営業なら、自分の仕事の成果が給料に直接反映されます。

「自分のがんばりを評価や給料に反映してほしい」
「成果がハッキリとわかる仕事がしたい」

このように考えている方にとって、営業職は魅力が大きい仕事といえます。

さまざまな会社や人とのつながりを作りやすい

営業職は社外の人との関わりが多くなるため、さまざまな会社や人とのつながりを作りやすいです。商材ではなくあなた自身が気に入られれば、受注を獲得できることもあります。

仕事に直接つながらなくても人を紹介してもらえたり、知らなかった知識を教えてもらえたりします。多くの人とつながりを持てるのが、営業職の魅力といえるでしょう。

営業職として働くデメリット

営業職として働くのはメリットがある一方、下記のようなデメリットもあります。

• 人間関係のストレスを受けやすい
• 成果が出ないと風当たりが強い
• 会社によってはノルマが厳しい

各デメリットについて詳しく解説します。

人間関係のストレスを受けやすい

営業職は人とのつながりが多いぶん、人間関係のストレスを感じる機会も比較的多いです。 お客様と社内で板挟みにあったり、自分はミスをしていなくても社内のミスでお客様に謝りに行ったりすることもあります。

もちろん会社や仕事内容によっても異なりますが、人間関係で疲れやすい仕事だといえます。

成果が出ないと風当たりが厳しい

営業職は成果が出ているかどうかハッキリわかるため、仕事ができるかどうかのごまかしがききにくい仕事です。 成果を挙げられる人はいいですが、うまくいかないと社内で肩身が狭く感じるかもしれません。

また成果が上がらないため社内評価にもつながりづらく、出世もしにくくなる場合もあります。

会社によってはノルマが厳しい

会社によるところが大きいですが、設定されているノルマが厳しくて目標達成が難しい会社だと苦労をしやすいです。

「1日で10件以上の契約を取ってこい」
「1日100件はテレアポをかけろ」

このような厳しいノルマが設定されている会社もなかにはあるでしょう。

ノルマを達成できないと、社内の風当たりが厳しくなってしまいます。ノルマの厳しい会社に入社してしまうと、心身の健康を崩したり早期離職してしまったりするなどミスマッチが発生しやすいです。

未経験から営業職への転職活動を成功させるポイント

未経験から営業職へ転職を希望する場合、どのようなポイントに気をつけるべきなのか紹介します。

• 「なぜ営業職を志望するのか」を明確にする
• どの業界の営業職に就きたいのか明確にする
• 希望する仕事内容を明確にイメージする
• これまでのキャリアを棚卸ししてアピールポイントを探す

各ポイントについて詳しく解説します。

「なぜ営業職を志望するのか」を明確にする

なぜ職種を変えるのか、転職する動機を面接で説明できるように準備しましょう。面接官としては「これまで仕事をしてきたのに、なぜ現在のキャリアを変えるのだろうか」と思ってしまうものです。

「未経験可」としている求人でも、未経験から営業を志望した動機は必ず聞かれるでしょう。営業職を志した具体的なエピソードを交えると、面接で説得力が上がり内定につながりやすくなります。

これまでのキャリアの棚卸しと営業職を志したきっかけ、営業職として活かせる可能性がある過去の仕事の実績などを整理しましょう。面接で話せるよう、模擬面接を実施するのも効果的です。

どの業界の営業職に就きたいのか明確にする

営業といっても業界によってさまざまな営業スタイルがあり、商材も異なるものです。

• 営業先は法人か個人か
• 取り扱う商材は有形か無形か
• インセンティブはあるかないか

上記のポイントを意識して、自分がどの業界で働きたいか、どのような商材を取り扱いたいか明確にしましょう。そうすると自分のなかで転職活動の軸ができて、応募先を選ぶときに迷いにくくなります。

希望する仕事内容を明確にイメージする

仕事内容をより具体的にイメージできると、転職成功につながりやすくなります。

「インセンティブありの仕事で、都内の会社にどんどん飛び込み営業したい」
「全国各地を飛び回って営業活動をしたい」

このように自分が働くイメージを明確に持っていると、転職先を選びやすくなったり面接でも具体的に自分が働くイメージを面接官に伝えやすくなったりします。

その結果、転職活動がうまくいく可能性が高まるでしょう。

これまでのキャリアを棚卸ししてアピールポイントを探す

これまでの仕事のなかから、自分が営業として活かせる経験がないか探してみましょう。 たとえば後輩を指導した経験、取引先の対応など、コミュニケーションが発生するエピソードがおすすめです。

どのように考えて行動し、どのような成果につながったのかを面接官にアピールすると効果的です。

「自分は事務職だから営業職としてアピールできることがない」
「製造系の仕事だから人とのコミュニケーションがそもそも少ない」

このように悩んでいる方もいるかもしれませんが、仕事である以上は何かしら他人と関わることがあるはずです。どうしても思い浮かばない場合は「仕事で工夫して成果を挙げたエピソード」を考えてみるのもおすすめですよ。

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なお「コンピテンシー診断」や「バイアス診断ゲーム」について、どのようなサービスなのか気になっている方は下記もあわせてご確認ください。

【関連記事：コンピテンシー診断ならミイダス | 転職者向けサイト】
【関連記事：バイアス診断ゲームならミイダス | 転職者向けサイト】

転職を成功させた人の体験談

ここからは「未経験から営業職への転職を成功させた人のエピソード」と「営業職から別の営業職へキャリアアップ転職を実現した人のエピソード」をご紹介します。

他の人はどのような想いで転職に踏み切ったのか、転職した結果どうなったのか理解することで自分の転職活動に活かせます。さっそく見てみましょう。

未経験から営業職への転職を成功させた人のエピソード

まずは、未経験から営業職への転職を成功させた人のエピソードを2つご紹介します。

百貨店の販売員をしていたYさんは、コロナ禍をキッカケに本来目指していた「本社への異動」というキャリアを実現できなくなってしまいました。そこで転職を決意し、紆余曲折を経てミイダスの営業職に転職を実現しました。

Yさんがどのような点で転職活動に苦労したのか、どのようなキッカケがあってミイダスの営業職に興味を持ったのかは下記記事をご一読ください。

【関連記事：コロナ禍で失ったキャリア。希望していた営業職に未経験で転職できた体験談 | ミイダスマガジン】

もうひとつは、外食産業から営業職への「未経験」「異業種」「異職種」転職を実現したWさんのエピソードです。外食産業で13年間働き、1年間の無職期間を経て営業職への転職を実現しました。

なぜ13年間働いた外食産業を辞めたのか、なぜ1年間も無職だったのか、その後どうやって未経験の仕事への転職を成功させたのか。気になる方はぜひ下記記事を読んでみてください。

【関連記事：30代、1年間無職。外食産業から営業へ未経験転職に成功した理由 | ミイダスマガジン】

キャリアアップ転職を成功させた人のエピソード

ここからは営業職についていた人が別の会社の営業職に転職した、いわゆるキャリアアップ転職の事例を4つご紹介します。キャリアアップや別の会社の営業職に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産の個人営業から大手IT企業の法人営業へ転職した20代男性Aさんは、転職後の「こんなはずじゃなかった」をなくすため、ミイダスの「コンピテンシー診断」などをフル活用しました。その結果、自己分析や業界知識の理解が深まり、無事に転職が決まりました。

【関連記事：同じ「営業」でも未経験のようなもの！？個人営業から法人営業への転職 | ミイダスマガジン】

2つ目のエピソードは、外資のルート営業から新規開拓の営業職に転職したKさんです。何度か転職を繰り返すなかで「将来を考えた転職」を思っていたタイミングで、興味のある会社からスカウトメールをいただいたそうです。そのままエントリーして内定、インタビュー時点で入社1ヶ月目とのことです。

【関連記事：営業職の異業種転職に成功！トントン拍子に転職先が決まった理由とは？ | ミイダスマガジン】

次は、大手人材系企業の営業職から飲食店予約サイトの営業職への転職を実現したTさん（20代）のエピソードです。前職に不満はなかったものの、「お客様と求職者側の意思決定が2つある」ため、もっと営業だけに集中したい、という想いから転職活動に踏み切りました。どのような転職活動を経て内定を獲得したかは、下記の記事をご一読ください。

【関連記事：グループ会社から「営業」ポジションのスカウトが来た！厳しい状況でも転職成功した理由 | ミイダスマガジン】

4つ目のエピソードが、外資系の医療機器メーカーから他社の医療機器メーカーに転職したCさん（30代）です。基本的に売りっぱなしな会社の姿勢やいい加減な転職ヘッドハンターなど紆余曲折がありつつも、最終的には「運命の1社」と出会うことができました。どのような苦労があったのかは、下記記事をぜひ読んでみてください。

 【関連記事：転職で人生を変える。医療機器メーカーの営業マン、広島へ。 | ミイダスマガジン】

ここまで営業職から別の営業職への転職を実現させた、4人のエピソードを紹介しました。転職活動で迷ったとき、苦しいときはぜひ参考にしてください。

営業職への転職に関するよくある疑問

営業職への転職を考えている方に、よくある疑問を紹介します。

• 営業職と販売職は何が違うの？
• 「営業職を辞めたい」という声を見聞きするけど実際どう？
• 営業職になると他の職種に転職するのは厳しい？

それぞれの疑問について回答を見てみましょう。

営業職と販売職は何が違うの？

モノを売る、という意味ではどちらも同じ仕事です。 販売職は一般的に、お店に来店した人に対してモノを売る仕事です。正社員だけでなくアルバイトやパートの人もいます。

またモノを売る以外にも、在庫の調整や売り場の整理といった仕事も含まれます。 営業職は一般的に、こちらから出向いてモノを売る仕事です。基本的に正社員の仕事で見積もりの提出や、売ったあとのサポートなどを行うことがあります。

商材にもよりますが、販売職と比較して1件あたりの取り扱い額が大きくなりやすいのも特徴です。

「営業職を辞めたい」という声を見聞きするけど実際どう？

営業職が合わない人がいるのは事実です。人間関係のストレスもあるため、営業職から別の職種に転職を希望している人もいます。

ただし前述したとおり、営業といっても商材や売り込む相手、会社の方針などによって働きやすさは大きく異なるものです。「現在在籍している会社の営業職に合わなかった」からといって営業そのものがダメとは限りません。

営業職になると他の職種に転職するのは厳しい？

別の職種に転職する場合も、営業職のコミュニケーション能力が評価されて転職できる場合があります。ただし一般的には、年齢が上がるほどまったく異なる業界、職種に転職するのは厳しくなりやすいといわれています。

とはいえ「年齢が高いから転職できない」ということはありません。近年は若年層だけでなく、40代の転職も増えています。職種未経験や年齢で引け目を感じずに、転職を希望されるのであればまず行動を起こすことが大切です。

事前準備をしっかりして営業職への転職を成功させよう

本記事では営業職への転職について解説しました。ここで紹介した内容をまとめます。

• 営業職は未経験でもチャレンジしやすい
• 取り扱っている商材や営業先によって求められる適性が異なる
• 志望理由や希望する業務内容、アピールポイントを明確にすることが転職成功の鍵

成果が給料や評価に反映されやすく、社内外で人とのさまざまなつながりを作りやすいのが、営業職で働くメリットといえます。

一方で人間関係のストレスを受けやすかったり、成果が出ないと肩身が狭い思いをしたりしやすい、といったデメリットがあることも理解しておきましょう。 未経験から営業職に転職、また営業職でキャリアアップ転職を成功させた実例もあります。

営業職に興味があるなら、この機会に転職の準備だけでもはじめてみてはいかがでしょうか？ 「自分が営業職に向いているかどうかわからない」という方は、この機会にミイダスの「コンピテンシー診断」を受けてみてください。

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